これからどうするか考えよう
ゴールデンウィーク遊んでました
すみません
「皆様大変です!炎の帝国ギルシュが水の公国ウルイに宣戦布告しました!」
急いでやってきた馬車にはサンちゃんと付き添いが数人できた。そして扉を思いっきり開けながらさっきのことを言ってきた。
「どういうことサンちゃん。なんで戦争なんてことが起きてるの?その慌てぶりだと頻繁にあることじゃないみたいだけど」
「そうですよ!こんなことはいままでなかったんです。確かにギルシュとウルイは犬猿の仲でしたけど、小競り合いもなかったんです。それがいきなりこんなことに」
サンちゃんが悲壮な面持ちで告げてくる。でも確かにこんなことが起きるなんて普通はないだろう。シェルナの国は例外だったとしてもギルシュとウルイ、9ヶ国の中でも上位に位置する国同士が戦争をするなんてことはありえない。
「そんなことしたら死者が膨大になるぞ。止めることはできないのか?他の国が止めに入れば簡単だろ、2ヶ国なら他の7ヶ国で押さえればできないのか?」
俺は至極当然なことを聞く。でもサンちゃんは目を伏せながら首を横に振る。
「それができないんです。ギルシュとウルイに支援を送る国が何ヶ国かあるらしいのです。正確な数はわかりません。ですが支援があるなら止まりません」
悲痛な面持ちで唸る。確かに戦争は始めるにも続けるにも終わるにも膨大な金がかかると聞いたことがある。それを賄う相手がいるならそれは止まらないだろう。
「仕方ない。このあとの予定をキャンセルしてこれからのことを話し合おう」
俺はいつまでもこの場に留まっているのもアレなので王城に戻ることにした。
美春視点
私達が大急ぎで王城に戻ってくると、城内は慌ただしく全員が動き回っていた。
「姫様!戻ってきたのですね!国王陛下が会議室にてお待ちしております!」
私達が城内に入ると奥から文官だなと思える人が近寄ってきた。どうやら国王さんに伝言も頼まれて、更に他にもやらないといけないことが多すぎてパンク仕掛けていたのだろうという顔をしていた。
「そういうことですのでお父様のところに向かいますので皆様は部屋に向かってもらっていいですか」
「まぁしゃあねぇからな。話し合いが終わったら来てくれるか」
「はい、必ず」
そう言うとサンちゃんは一礼すると駆け足でいった。
「俺達も部屋に戻ってから美春の部屋に集合しよう」
『はーい』
それからそれぞれ部屋に戻ってから私の部屋に集まった。
「さてとこらからのことなんだが。みんなはどんなふうにサンちゃんの報告を受け取った?」
私の部屋に集まるやいなや八雲がそんなことを聞いてきた。
「うーん、正直めんどくさいか、なんか大変だそうなという感じかな」
「俺としては戦争に出ろって言うなら出てやってもいいって感じかな。強くなれる気がするからかな」
私と荒太が自身の気持ちを言った。
「私はまだこのことに混乱しています。どうするかはまだ考えられません」
「「私達はご主人様についていきます」」
マリナさんはやっぱり混乱していて答えられず、アシュラさんとエキドナちゃんは八雲についていくみたいだ。そんな八雲だが、
「俺は出ろと言われそうだが出ないほうがいいだろう。俺とシェルナは見立たないほうがいいだろ?」
確かに八雲とシェルナは女神達に目をつけられたら危ない。だからこういうことに参加したらすぐにバレてしまうだろう。
「そうなったらいろいろややこしいことになるわね。ならみんなで不参加決める。荒太が欲求不満っていうならここにいる全員で相手してあげる」
「ぐぐっ……そういうことなら仕方ない。だったら徹底的に相手してもらうからな」
私の脅しに荒太が軽口で答える。
「まず、戦争には極力出ない。流石にサンちゃんの立場が悪くなることは出来ないからその時は戦争に出る。それでいいか」
『了解』
私達が話し合いをしていると扉をノックする音が聞こえた。
「皆様いらっしゃいますか?」
サンちゃんが来たようだ。
「いるわよ!入ってきて」
「失礼いたします」
サンちゃんが部屋に入ってくる。心なしか落ち込み、何かを決断しようとしているような感じがする。
「あのっ」
「その前にサンちゃん」
サンちゃんの言葉を遮るように八雲が言った。
「俺達の方針は戦争には出ない」
八雲がそう言うとサンちゃんが顔を俯かせる。
「だが……サンちゃんの立場が悪くなるようなら協力する。そういうことになった」
「っ!?……ありがとう…ございます」
サンちゃんが深々と頭を下げる。下げる際に目尻に涙が溜まっているのが見えた。多分八雲の返答が嬉しかったのだろう。
「サンちゃん。これからどうなるのかわからないからザックリとだけど教えてくれないかしら」
「……ぐすっ……はい、わかりました」
そう言ってサンちゃんは呼び出されたときに聞かされたことを語りだした。
「炎の帝国ギルシュ、水の公国ウルトはほぼ開戦間近、軍隊も両国の間に展開されているそうです。更にそれを支援する国が2ヶ国、ギルシュには風の王国シュート、ウルトには樹の獣国ラインスが国の上層部だけでにわかるように支援しています」
「なぜ国の上層部だけにわかるなんだ?悪いが他の貴族も密偵やらなんやら紛れ込ませているだろう?」
確かに貴族ってそういうことしてそうなイメージしかないな?
「それは王族及び宰相、将軍にしか使えない情報のやり取りがあるからです。それにより今回の支援のことが送られてきました」
その告発にマリナさんとアシュラちゃんが驚きに眼を見開く。それほど驚愕の事実だったんだろう。
「情報についてはわかったわ。でもそれとサンちゃんが悩んでいるのがわからない。確かにそいつらがこっちにやってきたら戦わないといけないけど、そんな様子がないときから徴兵する理由がわからないわ」
「それなのですが、我々の世界では世界があった場合、中立国というのが戦争を監督しないといけません。その中立国に今回我が光の王国キラリスがすることになりました」
なるほど、戦争すると必ず犯罪が跋扈するって八雲が言っていた。多分だがそれを防ぐための中立国。それに選ばれたのがここだったというわけだ。
「だから私達に戦争に出てほしいと」
「はい、相手国どちらにも勇者が参戦いたします。それを止められるのは一緒に召喚された勇者である皆様しかいないのです」
そしてどこの国も勇者を所有している。ならば中立国も勇者を所有して、尚且暴れる勇者を止められるほど強くなければならない。
「それなら他にもいそうな感じだけど」
「どうやら他の国々が所有する勇者様方の実力は拮抗しているようなのです。ですが我が国の勇者、美春様と荒太様、それと非公式ですが八雲様は飛び抜けた実力を持っています。というか3人だけでイノゼクトを倒せる者なんてこの世界にはいませんよ。勇者様であろうとです」
確かにあいつは災害級?だったっけ、それほどの相手を倒し切れるやつがうじゃうじゃ別の世界から来ていたらパワーバランスなんてないようなもんだもんな。
「それなら仕方ないかな。八雲」
「……なんだ」
「傍観だけになるかもだけど~、なんかそんな感じしないから……」
「はぁ~~。わかったよ、サンちゃん。さっきまで消極的だったけど、今は積極的に参加を希望するよ」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
サンちゃんがもう一度深々と頭を下げた。
まだ前段階を書くと思います




