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美晴家突撃

遅くなってごめん

俺は意識を手放しかけたがなんとか踏み止まった。

「ぐぅ……げほっ、げほっ……」

「やく……も……」

弱々しい美晴の声にそっちを向くと大人の足がアップに映った。次の瞬間、

「げぼぉ!……ぐぼっ……がはっ、がぁああああ!」

またもう一度腹を全力で蹴られた。今度はすぐ後ろが壁なので

足と壁に挟まれる形で押し付けられた。その圧迫感が不意に消えた。

「おい、起きろガキ。なんでここにいるのか、あいつらやこいつとどんな関係か教えろ、言わないならこいつに聞く」

そう言うとアイツは美晴に近づいて髪を引っ張って起こした。

「おい、起きろ。さっさとこいつの事を話せ」

「あぅ……しりま…せ……ごぼっ!」

美晴は痛みに耐えながら俺の事を隠そうとしたら腹を殴られた。それからも何度も何度も何度も何度も執拗に同じところに拳を叩きつけた。殴られたところが赤く晴れ上がり、どんどん青く黒くなりだした。それでもアイツは拳を振るうことをやめようとしなかった。

いや、やめようとしなかったんじゃない、それに気がつかないくらい興奮して、殴ぐる自分を正当化する言葉を永遠に垂れなかしていた。

「私はなんでこんなことを?これはいけないことなのでは……いや違う!私は悪くない、悪くない悪くないんだ!そうだ、これは躾だ、家に害虫を上げ、家の外で害虫とたわむけていたこいつにたいしての躾なんだ!」

「イカれ野郎が!いいからとっとと美晴から離れやがれっ!」

俺はなりふり構わずにアイツに殴りかかった。だが、何度も言うが俺達はまだ幼稚園児だ。そんな俺なんかの拳なんてアイツにとったは蚊にも叩かれた程度のものだろう。でも意識をこちらに釘つけにするには十分だ。

「こっ……のぉ!」

ブォオン!と空気を唸らせながらアイツの拳が俺の腹に突き刺さった。

グチャリ!と俺の腹から聞こえてはいけない音が聞こえた。でも俺はそんなことに機を配る事が出来ず天井に叩きたけられた。

「ぐぼぉあっ!」

そのまま床に落下すると大量の血を吐いた。でもそれだけでは収まらずどんどん血が口の中に込み上げてくる。

(まずいまずいまずいまずい!このままじゃ美晴助ける前に俺が死ぬ!何とかしたいが動けねぇ!どうすりゃいい、どうすりゃいいんだくそっ!)

声を出すことも出来ず思考しているとアイツが近づいてくる。殺される!と思ったとき玄関からドアが開く音がした。それに気づきアイツがこちらを睨んだあと向かった。

(助かった!でも誰だ、誰が来た。聞きたいが耳もおかしくなってやがる!)

俺はふと浮かんだ疑問をすぐに振り払うと激痛で動くこともやっとの体を立たせて、美晴に近づき立たせた、

(ぐぞっ、いつもなら背負えるのに肩を貸すぐらいしか出来ないなんてな)

「ぐぼっ、げほっげほっ!」

このときの俺はなにも疑問に思わなかったが、内臓を痛めているかもしれない激痛のなかで同年代に肩を貸しながら歩くなんてことは異常ということをあとで知った。でもあのときはそうするしかなかったわけなのだが。

美晴は俺と同じくらいかそれ以上のダメージを負っているのか足は(もつ)れマトモに歩けないでいた。それでも俺は肩に担ぐ感じで引きずりながらも歩いた。

廊下に続くドアを開けとようとすると半開きになったいるのがわかった。

(よっしゃ!ドアノブに手を伸ばさなくて済む!)

この事に俺はとても喜んだ。こんな状態ではドアノブすら開けないかも知れなかったからだ。

運が向いてきたとそのときは思ったが、ドアを開けて玄関側を見た俺は固まってしまった。

そこには美晴のお母さんと美雪さんが玄関のドアにもたれるように倒れ込んでいたからだ。

「な……なぁ……んで」

意味がわからなかった、なぜあの2人がここにいるんだ。戻るのにはまだかかると思っていたのになぜいるのか。

アイツの息づかいだけが聞こえるなか、歪んだ玄関のドアから外の音が漏れてきた。人の声がざわめきで聞こえてくる。それを聞いて俺はボヤける頭で理解した。

(なんで人の声がこんなに……ま、まさかいつも人目につかないようにしていたのにそうしなかったのか!大通りを来たのか!)

実際2人の格好はボロボロのだぼっとしたパーカーを太ももまで着て、煤汚れたジーンズとホームレス寄りの格好だ。それに顔には大きなアザや手には切り傷が無数に見てとれる。

そんな格好の親子が住宅街にいたら注目を集めるのは当然だ。それが有名な学校教師の家に入って行ったのなら尚更だ。

(な、なんでそんなことを。そんなことをしたらアイツに殺されるかもしれないのになんで……美晴のため?でもそれならいつもの通りに戻ってくればいい。なら…………まさか俺のため?そんなバカな!)

とても信じられない。ならここをアイツ以外全員無事に生きのこならなければならない。

「美晴、動けるか?」

「う……うん」

「いまからおばさん達の後ろのドアを開けられるか?アイツに邪魔させないから」

「うんわかった」

「それとな……髪貰っていいか?」






えぇ~突然なのですが機種変更します。

もしかしたらこれで書けなくなるかもしれません。なのでもう1つ作るかもです。そのときは続きはそちらで書きます。

では次回もよろしくお願いします。

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