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イノゼクト戦 前編

遅くなった

俺達が大急ぎで作業をする事10分、話し合いに5分使ったのでそろそろ境界牢獄(きょうかいろうごく)が解除される頃になった。

「そろそろか」

「なんとかなったな八雲。マジギリギリだったが」

「あぁ、俺だけじゃ間に合わなかったよ」

境界牢獄の周囲は空中、地面に俺達の初撃の通り道の場所を残して魔方陣で埋め尽くされてドーム状になっていた。

そう俺達は無理だと思われた空中への魔方陣設置を成し遂げたのだ。意図も簡単に。

実際問題、設置のときの気持ちは「やってみようかな~」みたいな軽い感じだった。それで出来てしまってなんだか申し訳ないと思った。

「…………」

そんな俺達の軽口にも参加せず美晴は、長剣を担いだままの状態で腰を割り、魔力を練り上げて長剣に流していた。長剣に流されたいる魔力は微力しか感じられなかった。それは美晴が10分流し続けている魔力がその分しか感じられず、しかもそれをやってのけているのが凄かった。

普通は強大なプレッシャーを放っていてもおかしくないのだが、それすら見せないのが見事だった。

そんな雑談と感嘆している俺達だが、ちゃんと初撃用のことはしている。それはもうすぐ解ることだ……。

バキッ……バキッバキッ………バキキキキキ………バキャン。

「ギュルルルル…………ギュルルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

境界牢獄が消えた瞬間、解き放たれたイノゼクトが膨大なプレッシャーとともに怒号をあげた。それによりイノゼクトを中心に亀裂がクモの巣状に広がった。

それより目を引いたのは体の色だった。閉じ込める前は綺麗な翡翠(ひすい)色だったが、今はドス黒く、血管が赤い線で所々浮かび上がっていた。

「「ゴー!」」

衝撃波が緩んだ直後、俺と荒太の合図で3人同時に突っ込んだ。

「『九頭竜一閃(くずりゅういっせん)』!」

「『二刀十文字(にとうじゅうもんじ)』!」

「『乱槍散華(らんそうさんか)』!」

美晴は上段から、俺は中段、荒太は上中下と全体に対する技を放った。

美晴と俺の攻撃は甲殻を切り裂き内側まで到達したが、荒太は甲殻は傷つけるも突破することは無理だったみたいだ。

それからすぐに武器を仕舞うか引き戻し飛び下がった。

「設置魔方陣第1から第30まで起動」

俺は手を伸ばしてイノゼクトの周りに設置した魔方陣を起動、鎖が出現してイノゼクトを拘束した。

その時美晴と荒太はもう一度全力攻撃のため溜めに入った。

でもイノゼクトの拘束は体に少し力をいれたらすぐに引き千切(ちぎ)られた。

「さらに第50まで起動」

俺は淡々と焦らずに魔方陣を起動させた。壊された鎖の残骸(ざんがい)を巻き込んで縛りあげた。

だがイノゼクトは鬱陶(うっとう)しそうに力を込めて歩きだしまたも鎖を千切る。

「第100まで起動」

今度は多めに起動させた。鎖が巻きつき、体を見えなくなるまで巻きつき、更にその上からも巻きついたので(まゆ)みたくなった。

今度は足が動かせずどうしようも出来ない。そう思っていたのだが、鎖の繭は垂直に跳んだ。鎖はすぐに千切れ外側がぼろぼろと剥がれ、直接()いたのは爪でガリガリと剥がした。そのままゆっくりと落ちてくると思いきや、警戒か鬱陶しいのか、羽を広げ留まった。

低く卯なり声を上げながら首を捻り美晴を見た。魔力をかなり溜めていた美晴は危険と判断されたのか牙を覗かせて接近しようとしていた。

「させるか、残り第200まで起動こちらに引っ張れ」

こんなことも予想していたのだ他より数段強く伸縮性がある鎖で巻き取り元の場所に戻した。

今度もすぐに壊せると思っていたイノゼクトは壊せない鎖で胴体を縛られ困惑している間に地面に叩きつけられた。そしてさっきの倍の数で大きな繭にさせられた。大の字になっているのでジャンプ出来ない状態だ。

「へっ、そのままことが終わるのを待っていろ!」

俺は勝ち誇ったように口にした。そして美晴のチャージも済んだようだ。

「いつでもいいわよ」

先程より短い時間で魔力をチャージさせていたため留めるのをおおらかにしていたため、長剣が数倍大きく見えるくらい魔力で膨張していた。だが、それを差し引いても魔力はさっきより大きく感じる。やっぱり留めるのが負担になっていたみたいだ。

「俺も行けるぜ」

反対側の荒太も腰を落としてじっと待っていた。さっきと違うのは槍が方天戟(ほうてんげき)に変わっていて、握る場所が端っこ、構えも右足を折り畳み、左足を靴の外側を向けるようにして地面スレスレまで下ろして伸ばしている状態だ。

方天戟の刃のところには魔力がぎっしりと溜まっているのたが、ぎっしり過ぎて刃にヒビがはいりだした。だけど自動修復能力があるのでヒビがはいりしだい治っていった。

なので俺もすぐに神器作成に入った。

「いくぞ、擬似神器作成『死神の戦槌(せんつい)』」

愛刀を合わせると輝き大鎌でなく二メートルの戦鎚が現れた。

「5秒後に魔方陣全部を消す。逃げる前に決めるぞ」

「了解」

「まっかせなさい!」

俺達は二撃目に気を高めた。

さぁ緊急戦闘の2回戦目が始まる。


戦闘が続きますがどうかよろしく

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