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昆虫最強の乱入に俺達の短い作戦ミーティング

遅くなる、遅くなる。

気持ちが沈むが、

よろしくどうぞ

「ギギィ……ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

昆虫型最強イノゼクト。

大きさは大型犬程、コーカサスカブトの形で角は4つ、コーカサスの逆三角の上にヘラクレスのような巨大な一角がある。甲殻に大小のトゲ、お尻からは巨大な針とハサミがついた触手が伸びていた。

そんな奴が目の前で口をカチカチ鳴らしていた。

「……美晴、まだ動くなよ。動いたら殺られる」

「わかってる、今はダメなことくらいわかるよ。でも動かなくても」

「わかってる。だから今考え……」

「ギキィ」

「「…………」」

小声で喋っていたが、イノゼクトがこちらを睨み鳴いたので黙った。なのでアイコンタクトで会話する事にした。

(どうするのよ八雲!今の状態じゃ数分と持たないわ!)

(わかってる。それより目を離すなよ、不意を突かれたら瞬殺だぞ!)

(わかってんのよそんなこと!でもどうするのよ!さっさと作戦決めなさいよ)

(出来るかこんな状況で!)

すんごいまばたきのおうしゅうで会話していた。その間もイノゼクトは俺達を見つめ、値踏みするようにしていた。

(どうする!どうすればいい!確かに美晴の言うとおり()()()()()()()()()()!だがそんなことするとこの国が滅ぶ!どうすりゃいいんだ)

俺が高速で終わりの見えない打開策を考えていると、後ろから突破口がやって来た。やって来てくれた。

「どうりゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!『炎狐乱舞(えんこらんぶ)』!」

槍に炎を纏わせ、左右に炎の狐を従えた荒太がイノゼクトの背後から奇襲、狐とのコンビネーションで集中攻撃してきた。

どうやらギリギリまで気配を消して接近、からの攻撃だったのでさすがのイノゼクトも対処出来ずもろにくらった。

「ギィギャァア!」

「「ナイッスー!荒太ぁああああああああああああ!」」

俺達は海老反りになりかけているイノゼクトの顎にアッパーカットを叩き込んだ。それで数秒時間を稼ぎ、俺は少し後退、美晴は少しの間イノゼクトを押さえるために前に出た。

「おらぁああああああああああああああああああああああ!!」

「敵を閉じ込める悪魔の境界よ、我が願いに答えて代償を受け取り、断絶せよ!“悪魔の断層・境界牢獄(きょうかいろうごく)”」

美晴が数秒の攻防でかすり傷だが無数に出来ていた。

「美晴っ、跳べ!」

「っ!」

美晴が横に跳んで射線が開き俺がイノゼクトを完全に捉えた、

「展開っ!」

イノゼクトを閉じ込める感じで真っ暗な四角いボックスに閉じ込められた。

そして俺は吐血した。

「げぼぉあっ!」

「「八雲!」」

「……大丈夫だ。ほんの四、五年寿命を支払っただけだ」

「無茶しやがって」

「お互い様だろ」

「……だなっ!」

そう言って俺と荒太は笑いながら拳を打ち付けた。

「ちょっとちょっと、なに2人の世界展開してんのよ!それにさっきの私のおかげでもあるんだから敬いなさい!」

「わかってるわかってる。感謝しているよ美晴」

俺は今度美晴の前に拳を持っていった。

「……それならいいわよ」

美晴ちょっと照れ臭そうにしながら拳を打ち付けてきた。

「さてこれからどうするかだな」

「ちなみにあれは破壊されるどれくらい持つんだ?」

荒太が境界牢獄を指差して聞いてきた。

「普通は次元を境界の界層(かいそう)ごとに変えているから、内側からはごちゃ混ぜになっていて脱出は無理、外側からは破壊は可能だが、1枚壊すのに美晴の全身全霊の攻撃で1枚壊す位だ。それを666枚張っている」

「なら大丈夫なのか」

「あぁ。だが俺の代償の分の時間しか張られない」

「……ちなみにどのくらいだ」

「サービス込みで………15分だろ」

「「たったぁ!?」」

驚きの短さに思わず2人が声を荒げた。

「それくらいしかないんじゃ急いで決めねぇと!」

「そうね時間がない!」

久々に焦りだした2人を見ながら俺は意見を出した。

「まず解除と同時に俺らの最大威力を叩き込むのはどうだ?」

「それが最善だろう。だが一撃じゃ決められないだろう」

「そうね、最低三撃叩き込みたいところね。でも最初はこれでいいでしょ」

「「賛成」」

まず初撃が決まった。

「次は二撃目だが、そんなもう一度振り下ろす時間は与えてくるないだろう」

「そうだな、その場を離れるか俺達の弾き飛ばすだろう」

「なら誰か魔法で拘束する?焼け石に水どころか、何も意味なさないと思うけど」

うぅ~~ん??と唸る俺達。

「なら先に大量に設置しておくのはどうだ?時間式にして、結界解除から俺達の攻撃終了と同時に発動するように」

「でもどうするのよ?周りに設置出来るとしても増やしていくとどんどん広がっていって、発動したとき私達が邪魔になるわよ」

「あぁそっか~。じゃどうする?あいつ封じ込めるなんて100や1000じゃ足りないぞ!」

「…………空中、空間に書く」

「「」はぁあああああああああっ!?!」

俺の突拍子もないいかんに驚く2人。

「確かに空中、空間には魔方陣を書くなんて事実上可能っていうレポートはあるが、実際やるのは無理だ!」

「それに出来たとして時間が間に合わないじゃない!」

そう、今すぐに設置し始めたとしても境界牢獄が溶ける頃までに出来て500だった。

「どうすんだよ!早くしないと時間がなくなっちまう!」

「他に言い案は……」

2人がものすごく焦りながら考えているが、時間はすでに10分を切っていた。

「言い案何てない。さっきの作戦でいく、設置する魔方陣は俺と荒太で今から設置して600作る。美晴はそれまでその擬似神器に限界まで力を溜めとけ」

「でもその数じゃ1秒も持たないわよ!?」

そんな美晴の声に俺は優しい口調で答えた。

「なら二撃目は荒太と美晴の2人で頼む。お前らのチャージ時間は俺が稼ごう」

「「…………」」

2人は何も言えなかった。それが最善だと瞬時に理解したからだ。

まず美晴は機動力をいかした高速戦闘が得意だ。なので相手をその場に留まらせ続けることが無理に近い。魔法を使って留まらせる選択しもあるが、なにぶんコントロールが大雑把なのだ。だから俺達に飛んでくる可能性がある、だから美晴には任せられない。

次に荒太だが、こちらはシンプルに力不足だ。さっきは近距離からの全力の不意討ちだったから数秒足止めできたが、正面からとなると一撃で飛ばされて終わりなのだ。だから荒太では無理。

なので消極的に俺になるわけだ。

「で、でも八雲の鎌じゃあの虫に懐に潜られたら終わりじゃんか!」

美晴が珍しくまともなことをいった。

「ならこうすればいい……解除」

俺は『死神の大鎌』を元の愛刀、『血銘』と『欲祓』に戻した。

「そんな神器じゃない刀じゃすぐに壊れるじゃん!」

「そこにかんしては問題ない。元々こいつらは美晴の剣と違って神器の元なんだから」

「あっ!」

そう、この2刀は俺の大鎌、美晴の魔法と膨大な魔力で練り上げられた神器とは違う形で作られた神器と違い、神器の元になっている刀なのだ。だから壊される心配は極力避けられるし、壊れたとしても、修復能力があるから大丈夫でもある。

「問答は終わりだ、さっさとやんねぇと勝てるのも勝てねぇ」

「……了解」

「わかった」

美晴は尚も不満があるのか口を膨らませているが了承してくれて、荒太は任せる感じで了承した。

「さてさっそく始めますか!」

俺達は大急ぎで作業に入ることにした。

彼岸が終わって解放だぜ!

もう少しスピードがあがればいいなぁ

次回もそんなわけでよろしく!

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