VS美晴 後編
遅くなってごめんなさい
20連勤していたため疲れました。
「はぁああああああああああ!!」
俺は収束させた爆発の力を右手で握りつぶして体に巡らせた。その結果、ただでさえ多種多様な強化で底上げされていた体が更に強化されて体から湯気が立ち込めた。
「我が身を光に、風の加護に、雷を越える輝きとなれ!“雷光瞬身”!」
そんな俺に対抗するため美晴も魔法でスピードを上げた。強化もその名の通りに雷光の速度にするものだ。なので今の美晴は体が放電していて白く染まっていた。
「…………」
「…………」
静寂が過ぎたのに、俺達はどちらともなく動いた。
俺は蒸気が吹く拳を振り下ろした。美晴はカウンターで拳を合わせてくる。俺はそれを片手で受け止めて拳を振り抜くが、美晴は動かずに受けたが、拳は手応えなく通過。胴体を腕が貫通しているシュールな光景が出来た。
「ちっ、雷化か」
「そう。あとこのまま気絶してくれるとうれしないなっ!」
「いやだぁががががががががっ!」
貫通している腕に雷を流され感電する俺。もしかしたら骨が浮かんでいるかも!そんなことを思いながら2人の間に炎と風の合成魔法で爆発力を上げた魔法を作り、即座に爆発。雷化状態だった美晴は体が所々消えていて動けず、俺は後方に吹っ飛んで頭から壁に突っ込んだ。
「いってて!無茶したぜ」
俺はぼやきながらもゆったりと立ち上がった。
「仕方ない、少し回復に専念するか」
俺はさっきまでのように癒魔法で即座に治したが、美晴の元には向かわず、民家の裏口を探してそこから出ると、美晴の気配がする方向から遠ざかるように走り出した。
それから裏道に入り、入り組む道を抜けて美晴から遠ざかるようにした。
だが美晴がそんなこと許すはずもなく、怒声を上げながら探し回っていた。
「どごいっだぁあっ、やーぐーもーぉおおおおおお!でてきやがれぇええええええええええええええええええ!!」
美晴はスキルも駆使して探しているが、俺も逃れるために、尚且つ回復のため、気配遮断、誤認、罠設置等の暗殺系スキルを駆使して逃げ続けた。
美晴は事この手のことに目っ棒弱く、普段は俺が補っているが、今回は俺がやっているので全部に引っ掛かっていた。
なので遠くで爆発、建物倒壊、火柱等々起きていた。最初と後は俺の罠だが、真ん中は俺の気配を張り付けた建物の壁を美晴が殴って破壊して壊したせいだ。
だが全部に引っ掛かっているが、段々と近づいて来ていた。元々気配遮断は俺と美晴の間にはそれほど意味がなく、焼け石に水程度の効果しかない。
「そろそろ追い付くか。でもこっちもそろそろ大丈夫かな」
そんな風に言っていると巨大な気配が落下してきた。
「やーぐーもーぉおおおおおお!」
ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンンンンンンッッ!!
と盛大に土煙を上げて美晴がやって来た。
「ひゃっはぁああああああああああああああああ!!」
盛大に暴れていたせいか少し……いやかなりハイになっている美晴が突進してきた。
「いきなりかおい!」
俺は大鎌を構えるが、バックステップで適度な距離を取ったまま平行して走り出した。
「……なんか久しぶりだな、こんなふうに走り回るの」
「そうね、昔はたくさん走り回っていたものね。でも最近は無理だった。けど今はこうして楽しんでいる、それでいい」
「当初の目的忘れてるだろお前?」
「…………そういやなんで戦っていたっけ?」
「中盤から忘れかけていただろ?」
「まぁね。元々いい加減な理由でやりだしたの。別に忘れたってどうでもいい、元々八雲と久々に……がっつり遊びたかったの」
「……くくっ、そうだな久々に遊ぶかっ!」
その言葉と共に俺は美晴と交差した。お互いの獲物で激突した。それから超接近戦が開始された。
「おぅらららららららららららららららららら!!」
「でぇらららららららららららららららららら!!」
雄叫びを上げて激突する俺達。
俺の大鎌は美晴の長剣より長い、そのため長剣の間合いから距離を置いて攻撃できる。だが取り扱いにかんしては長剣の方が扱いやすい。
そのため俺達2人の接近戦は拮抗していた。
美晴が俺に肉配して長剣を振るうが、俺はバックステップで下がり大鎌を横薙ぎに振るう。それを美晴は仰け反りながら交わし片手を付いて顔面に蹴りを放ってきた。それをまともに受けたが、顔と肩で挟んで今度はこっちが仰け反って美晴を空中に踊らせた。そこに小型の爆発魔法を浮遊させて破裂させた。
「ぐぅっ!」
「がはっ!」
俺は爆風で地面に叩きつけられ、美晴は空中に浮遊した。
俺は間髪入れず大鎌を美晴にぶん投げた。美晴との間には黒煙の壁で姿の見えないが気配感知でおおよそ当たりをつけた。大鎌は大きいため外すことなく一直線に美晴に向かった。
美晴には黒煙からいきなり大鎌が出現したように見えただろうが、予想を立てていたのか長剣でガード、しかし遠心力が乗っていたため横に飛ばされた。
気配感知でそれを確認すると立ち上がって大鎌を手元に戻し構えた。
「ふぅー」
これまで息つく暇もなかったため、この瞬間に大きく深呼吸した。
俺は大鎌を背負うと美晴が飛ばされた方向にダッシュした。民家を飛び越え、壁を走り蹴って上に跳ぶ。そんなに飛ばされていなかったのか200メートル先の民家の中にいた。
「いててっ」
左腕を押さえながら瓦礫のから起き上がっている最中だった。
なので今度はこっちから仕掛けた。
「おぅららららぁぁぁああああああああああああああああああ!!」
「くっ!」
雄叫びあげて背負った大鎌を上段からおもいっきり振り切った。声に気がついた美晴は即座に下段から振り上げた。
激しい激突音、擬似神器同士の本気のせめぎあい、それにより空間がボヤけ、歪んだ。すぐに元に戻ったが衝撃で美晴を中心に巨大なクレーター、2人を中心に破壊の衝撃波が拡散、城下の3分の1くらいの建物が倒壊、衝撃波で押されて衝撃波で破壊されなかったが、瓦礫の波で更に倒壊、ようやく収まっても円状に瓦礫の山が出来た。
その惨状を作った当の俺達は。
「くぅーー!耳がキンッキンしやがる!パネェなおいっ!」
「何あってるかわっかんないのよ!もっと大きい声で喋りやがれってんだ!」
お互いがお互いの声が聞こえない状態で言い合いをしていた。そんななかでも俺達は手を止めずに交戦していた。
刃同士がぶつかる度さっきよりは小さいが空間の歪みが発生、小さい衝撃波が無数に出来周りを吹き飛ばしていた。
「はっはー!こんなイカれた戦い久々出ぜ!そうだろ美晴!」
「だからなに言ってっかわかんねぇんだよ八雲!だが何を言っているかわかる!楽しいんで行こうぜ、ヤーハー!」
ヒュ~~~~~~~~~~~~……ズドォオオンッ!
そんな戦闘中の俺達のところに空から大質量の物体が落ちてきた。
「「あぁ?」」
近くに落ちたそれにメンチをきるがその物体の正体に驚いた。
「はぁ~なんでここに」
「上級魔物がいるの?」
普通の魔物の上位個体、指揮個体である上級魔物。そのなかでも最強の一角に数えられる魔物。
昆虫型最強イノゼクト。
こいつだけで国を1つ破壊尽くすことが出来、さらにこいつは自分の軍隊があり、それを指揮する。脅威度は軍隊だけで国を呑み込むことが出来る。
それほどの敵が目の前に現れたのだ。満身創痍の俺達と壊滅寸前の国の前に。
彼岸が近いためまたも20連勤が始まります。
遅くなりますがよろしくお願いいたします




