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道中はいろいろ大変やなぁ~

移動中です

よろしくどうぞ

マリナクッキングから数日、俺達はディノソルに乗って峡谷を通過中だった。

光の王国に向かうために必ず通過しなければならない峡谷、『モンスターモンキーパーク』、名前の通り猿型の魔物の巣窟となっている場所である。

「いやーそれにしてもここに入って何回猿共に襲撃されたかな」

俺は疲弊しながらもマリナに聞いた。

「さぁね。もうたくさんありすぎて忘れたわよ」

「私は50回目まで数えていていましたけどそれ以降はわかりません」

「じゅかれたぁ~」

三者3人それぞれの軽口を言っているがその顔は疲弊が濃く出ている。

それもそのはずだ、俺が数え止めた時で100はいっていた、それからも多分だが二桁分ほど襲撃されているんだから疲れもする。

そう言いつつディノソルをかけている最中、またあの声が聞こえだした。

「キ……キキャ……キャキャ……ウキャキャ……」

「ホオァ……ウォウウォウ……ホォアキャアアアアアアアア!」

『ギャオゥアアアアアアァァァアオオオオォォオオオオアアアアアアアアアアアアアア!!』

雄叫びとともに猿共の襲撃がまたも始まった。

「くそがっ!いい加減力量差を考えろや!」

「そのための物量差なんでしょ!?もうやだぁ!」

「さすがにこれは」

「クソザル共がぁあああ!」

悪態をつきつつ俺達はそれぞれの得物、俺は『血銘』と『欲祓』を、マリナは『魔剣ライブラ』を、アシュラは刀を、エキドナはこの移動中にやった槍を構えて臨戦態勢に移行、当然ディノソルは跨がったままで。

そこからは何百回目かの騎乗戦闘の開始だった。

まず先頭を走る俺に全身岩を張り付けたような魔物、ロックモンキー数匹が飛び付きにくるも一匹一太刀で屠っていく。

2番目を走るアシュラは炎魔法“炎纏(えんてん)”刀に炎を纏わせ、左右から迫るウインドモンキー、風魔法を使える魔物を近づけないように斬りかかり牽制していた。

3番目のエキドナは槍を回しつつ毒魔法“毒突(どくづき)”を穂先に一点付与して左右から迫るウルフモンキー、顔が狼っぽく、動きが俊敏な魔物と対時、近づくと槍で突くがウルフモンキーも毒があることが前の戦闘時にバレているため、すぐに避けるようになっておりこちらも牽制が主になっていた。

最後尾のマリナは『魔剣ライブラ』を構えて背後から迫るロングハンドモンキー、腕が3メートルある魔物数匹の伸びてきた腕に切り傷を増やしていた。本当はすぐに切断しておきたいが、こちらも()()()がバレているためすんでで避けられていた。

「ちっ!鬱陶しい、そっちはどうだ!」

「ダメです避けられます!」

「ちょこまかと面倒!」

「この分だと不味いわよ!」

「わかってる!」

そうなのだ、このままだと増援、というかチョーしに乗った猿共が次から次へと現れるのでヤバい。が、

()()()()()()()()()|!」

俺は声を張り上げ3人に激を飛ばした。それに3人は元気よく答えてくれた。

それから魔物の攻勢が激しさを増し、ディノソルを死守するあまり俺達に傷が増えていったが、峡谷に分けるかのように亀裂が入っているところを過ぎると魔物は追って来なくなった。振り向くと亀裂のところで立ち止まりこちらを見ているのが見えた。

(やっぱりそうか)

「どうやら推測は当たっているみたいだな」

「そうねっと。これで5回目と」

俺が呟くと同意しながら胸ポケットからシェルナが出てきた。

「亀裂で縄張りが決まっていっていうシェルナの推測は当たっていたみたいだな」

「当然、でもどんどん感覚が狭くなっているのが気になるわ?最初あんなに長かったのに」

そうなのだ、確かに襲撃は100回を越えているが、亀裂の確認は5回目、回数が会わないがシェルナは完全記憶スキルがあるため間違いはない。なので困っている。

「マリナ、峡谷が終わるまであとどれくらいだ?」

「このペースだと……あと1時間走れば抜けるよ!」

峡谷に入ってすでに数十時間眠らず戦闘にさらされている。マリナが言った距離ならなんとか頑張れる距離だ。()()()()()()()

「アシュラは俺のに乗れ!エキドナはマリナの方に!次の襲撃前にやっておくぞ!」

俺とマリナは不眠スキルがあるものの、アシュラとエキドナにはまだなく、すでに(まぶた)も降りかけていた。1時間ももたないのだ。

2人は悔しがりつつ俺に言われた方に乗り移った。無人のディノソルはさっきと同じように間に入り走る。

そのまま走りながら警戒をし続けているのだが、さっさと打って変わって静まり返りだした。

「一体どうしたんだこれは?」

「襲撃ないから余計不気味だよ」

「「……ZZZZZ」」

後ろに乗せた2人は余程疲労が溜まっていたのか眠りについた。

最初は無理して起きていたが、襲撃が無さすぎてとうとうダウンした。

「さてここから推測されるのは、まだ縄張りでないか、強大な力力を持つ鎮座しているか」

「私は後者が妥当だと思う」

「俺もそう思う」

実際2人で感じ取り出しているのだ、この先に待つ強大な気配に。でも何でそのまま進んでいるかというと、至極単純で、

「う~ん、この感じだと倒せるかな?」

「うん。普通の魔物よりは強いけど、ベヒモスや帝霊亀と比べてはいけないけど、遠く及ばないからね」

()()()()()()()()()()()()()()()()()()っていう自信のおかげなのだ。

「そんじゃちゃっちゃと片付けて目的地に向かうぞ」

「はーい」

そんな風に警戒しながらも軽い会話をしているとそいつは見えてきた。

「ゴォアッ……ゴォアッ……ゴォロァアアアアアアアアアアアアア!」

体長10メートル、四つ腕でそれぞれの腕に火水風土を纏っており、顔が2つある銀色のゴリラ型の魔物、フォルクシルバーコングがこちらを睨み付けてドラミングしながらも威嚇してきた。

「マリナ右、俺左」

「私上2、ヤクモ君下1」

簡潔にどう行動するかまとめて手短に言い合い、すぐに実行した。

「うらぁあああああああっ!」

「はぁああああああああっ!」

俺達の方向から見て迫る腕、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を示し会わせた通り迎撃、右と左で1本ずつ腕を切り落とした。

「ゴォアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

フォルクシルバーコングが絶叫をあげるなか俺達は追撃するわけでもなく、ディノソルを駆けて出口に向かって走らせた。

「これで少し来るのが遅くなればいいが……」

「どうかな?スッゴい睨んでくるけど……ってジャンプしてきた!」

フォルクシルバーコングは、切り落とされた腕をくっつけるわでもなく俺達に振り向くと飛び上がってきた。その勢いで()()()()()()()()()()()()()()()()

だから俺達は迫る腕に、俺が風魔法で空気抵抗を厚くしてスロー映像くらいの遅さにすると、マリナがその空気抵抗の層すら利用して、『魔剣ライブラ』の能力で空気抵抗を更に極限まで上げて右腕を空中で押し潰した。

「ゴォアアアアアァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

怒りの絶叫が悲鳴に変わるのにそんなに時間は掛からなかった。それで示した行動の通り俺が左1本、マリナが右2本を使えなくした。

どうすることも出来ずに空中でもがくフォルクシルバーコングを尻目に俺達はディノソルを走らせた。

そんな重大なことを何も不思議なことでもないといった感じで走るり続けると、峡谷の出口が見えてきた。

「おっ、やっと終わりだ」

「長かったねぇー。出たらまず安全確保の後にすぐさま寝ようか」

「おう、そのための速く向かおう」

俺達はどれくらいぶりかの休憩のために不眠スキルを使いながら峡谷の出口を目指し、そしてとうとう峡谷を抜けることができた。

抜けるとそこは荒野、草原と線でも引いてるかのように別れていたのだが、

「この荒野の中間に土のかまくら作って寝よう寝よう」

「そうね、そうしましょう」

俺達はディノソルを止めてすぐさまかまくらを作ると中に入り眠りについた。一応門番にゴーレムを生成して、そして眠ったのだが、それから十数時間寝ることになった。

それから慌てて出発するのだが、今はそんなこと思わず優しい寝顔で眠った。

ゴールデンウィーク仕事毎日入ってしまった。

遅れないように頑張るよい

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