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いざ光の王国へ!

よろしくどうぞ

「何でまたこんなとこにあいつらがいるんだよ」

俺は苦々しく悪態をついた。

「そうね、本当に運が悪い」

「どうしましょう?」

「どうする?」

3人が俺に顔を向けてくるなかシェルナは何か考えていた。

「どうしたシェルナ?」

「……やられたかもよ?もしかしたら転移に()()()()()()()()()()

「なに、マジか?」

シェルナの思いがけない言葉に俺は眉を寄せた。

「しかもここら辺に転移時に強大な魔力を起こして、周囲の街に警戒させて討伐、もしくは斥候を来させる目的だったかもよ」

「それに運悪く勇者が来たと?……なんちゅうタイミングなんだよ」

俺は頭を押さえた。

「あと転移に1日かかっているかもっていったよな?」

「うん言ったけど」

「だと今から次の国向かわないとまにあわぇえええええええええ!美晴にぶちぎれられるぅうううううううううううううう!!」

「おい!こっちから声が聞こえたぞ!」

勇者共にバレた。

「ヤクモぉおおおおおお!なにやってんのよぉおおおおおお!!気が付かれたじゃない!」

「どどどどどうするのよっ!このままだと!」

「見つかります!」

「見つかったら私が真っ先に殺される!早くなんとかしてよ!」

更にギャアギャア騒がしくしてしまったため洞穴も特定されてしまいたいじすることになってしまった。

「貴様ら何者だ!ここで何をしている!」

「僕達旅の者でして、魔物に襲われてここに隠れていたのです!」

俺は苦し紛れに考えたことを言った。

「そうだったのか!なら保護しますからこちらに!」

勇者達はアホのようだ。

「ちょっと大丈夫なのヤクモ?正体バレるかもよ」

勇者達には見えないシェルナが小声で聞いてきた。

「大丈夫だろよ。一応変装と隠蔽スキル使っているからバレることはないと思う」

俺達は今カツラなどを使って旅人ぽい格好をしており、ステータスも隠蔽スキルで旅人使用に変えていた。勇者達も鑑定スキルは使えるが俺の方がレベルが大幅に上なので看破される心配はない。

「ところであなた方は冒険者の方ですか?」

ほんとは正体を知っているがカモフラージュのために聞いておく。

「最近勇者召喚が行われたって耳にしていないか?」

「確か冒険者ギルドでそのようなことを聞きました。私元受付嬢だったので」

「そうなんですか!実はその勇者が僕達なんです」

『そうなんですか!』

大袈裟に驚いておく。実に見事な芝居だ。

「なのでご安心を。必ず街にお送りいたしますので」

「何から何までありがとございます」

それから何の心配もなく街に戻ってこれた。俺達が転移された場所は街から以外と離れていたため到着が夕方だった。

「ほんとうにありがとございます。お礼は明日必ずいたしますので」

無理なのだか。

「イヤイヤお気になさらずに」

当然だ。

「それではお休みなさい」

『お休みなさい』

ここで俺達は勇者達から解放された。

勇者達が見えなくなると俺達はすぐさま宿……ではなく光の王国に続く街道への城門に向けてダッシュした。それはもう風となり夜道でなく屋根を跳んで移動してものの数分で到着した。

「スミマセン。外に…出ることは……出来ますか!?」

息を切らして訪ねる俺に門番は若干引きながら、

「ま、まだ開いているがもう夜になる。悪いこと言わないから止めときな」

心配して忠告してきてくれた。でもダメなのだ。

「心配してくれてありがとございます。でも今すぐ出発しないと間に合わないんです!」

「そうなのか?なら仕方ない、でも足はあるのか?まさか走って行くわけでもあるまい」

「はい。外にディノソルを待機させているので」

「そうか、なら気をつけてな」

門番と別れると俺達は城門を潜った。外に出ると当然ディノソルなんぞいないが、()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「なななななんでそんなとこにディノソルが入れられてるのよ!」

さすがのシェルナも驚いたようだ。まぁそのために練習やら実験やらをこそこそやっていたのだか。

「へへっ、念のためにな。さぁいくぞ!みんな乗れ!」

俺は促すとさっそく自分の愛竜に跨がり走らせた。すると後ろから慌てた声とバタバタ跨がる音が聞こえてきて走ってくる音も聞こえてきた。

「ちょっと待ってー!」

「あの、これ乗りづらいんですけど!」

「私そもそも乗れないんですけど!」

…………とりあえず無視で。

「「「待てごらぁあああああああああああ!」」」

俺は後ろからの怒声から逃げるようにディノソルを走らせた。なんとしても追い付かれたくないから。

「うぅぅぅ……すんませんでした」

「レディを無視するなんてどうゆうことかしらヤクモ君?」

俺は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ディノソルから下りて、同じく止まったマリナ達に正座させられていた。マリナ達はニコニコ笑ってはいるのだが眼が笑っていなかった。怖い。

「は、速く向かいたかったからとディノソルは止まれないので待ちませんでした」

「嘘おっしゃい」

それからも言い訳をしても正論で返される、それが1時間、2時間と長きに続き俺はもうしょんぼりしていた。ちなみに俺の胸ポケットに寝ていたシェルナは情状(じょうじょう)酌量(しゃくりょう)とのことで、正座している膝の上で丸まって寝ていた。まるで猫だ。

「聞いているのですかヤクモ様」

「き、きいて」

「なかったよね主様?シェルナ様に意識向いてたよ?」

アシュラに叱られ、弁明しようにも今度はエキドナに牽制される。もうやだこんなの。

そんなこんなで更に1時間説教をさせられてようやく許された。

「ふぅースッキリした!今まで溜めていたこといろいろ言えてよかったわ!」

マリナが清々しい顔で叫んでいる。説教のほとんどはマリナがしゃべっており後半は、というか前半の中間から今回の置いていったのとは違う、今までの鬱憤(うっぷん)を言うことに努力されてて大変だった。

「今日はここで野宿だな。テントは時空間に収納しているけど食料がないから調達頼むわ」

「ふっふぅーん!今は気分がとてもいいから何でも引き受けてあげるわ!いきましょ2人とも!」

「お待ちくださいマリナ様!」

「ちょっとまってよー」

マリナはアシュラとエキドナの手を掴むと強引に森の中に連れていった。それに足をもつれさせながら着いていくアシュラと、くねらせながら進むので岩とかにぶつからないようにするエキドナ。

それを眺めたあと俺は時空間からテントを取り出すと手慣れた様子で組み立て始めた。

この世界では野宿は今回が初めてだが、元の世界では美晴がよく無茶振りで森に泊まるなど、川に泊まるなんてことを小学生の時から言い出し、それに付き合っていく俺という図が完成していたためこの手のアウトドアが得意だった。

もくもくとやって2つテントを建てて、大きな石を持ってきて椅子がわりにして焚き火をしていると3人が戻ってきた。

「お帰り、どうだった?果物か、何か獲物捕まえてきたのか?」

「ふっふっふっ……大量よ」

すると練習したかのように後ろからアシュラとエキドナが演劇ぽく出てきた。

「聞いて驚け見て笑え」

「これが私達の成果だー!」

どこかで聞いたような音頭で2人が出したのは様々な果実と小動物だった……のだが、

「てめぇらそれを俺達に喰えと?」

「ふっふっふっ……驚きすぎて言葉使いが乱れたみたいねヤクモ君。それもそうねこれだけの食料、そうそう捕れるわけ」

「どう見ても毒系ばっかじゃねぇかぁあああー!」

3人が持ってきた食料は半分紫色、残りの半分幾何学模様(いかがくもよう)で、残ったのがマトモに見える食料だった。小動物もなんかわからん体液足らしまくって気持ち悪い。

「喰えるかどうかわからないか?どう見てもダメだろ!?」

「耐性あればいけ」

「耐性あっても喰いたくないわ!アシュラとエキドナはそれでいいのか!?」

食料を出してから沈黙したままの2人に話をふった。

「私は……………………大丈夫です」

「私も一応蛇だからだいたい大丈夫………………のはず」

「すん~ごい間が開いたが大丈夫か?」

「下ごしらえ出来たよ!」

「マリナは何してんだ!そして下ごしらえはっや!」

3人で話していたちょっとの間に下ごしらえが全部終わっていた。もう食べるしかないところまで来ていた。

「最初はやっぱり焼きかな?それとも鍋に全部投入するとか」

「アシュラ火」

「はい」

乱雑に薪を積み上げてアシュラに火を付けてもらった。

そして無言で下ごしらえされた蛇を火にかける。皮は剥がされていたが大きさ的に、赤、黒、黄の斑模様が付いていた蛇のはず、そう黄昏ていると蛇がすぐに焼けた。

…………焼くのってもうちょっと時間かかんなかったけ?そうだ下ごしらえ、下ごしらえがいいのか!すごいな下ごしらえ!

「それじゃいただきます」

俺は現実逃避しながらも蛇を口に運ぶ……のだが、腕が震えすぎて口に入らない。そうしていた結果マリナに無理やり入れられた。

「何遊んでいるのよヤクモ君!ほらかぶー」

「ちょま……んぐっ!……んぅぎやぁああああああああああああああああああああああ!!」

俺は何とも言えない味と痛みに襲われて気絶した。

そして最後に食べさせられたシェルナから後で聞いた話だが、それからアシュラ、エキドナと食べさせられたらしく、アシュラはぶよぶよした肉質のネズミ、エキドナは紫色の果実を食べさせられたらしく、どちらも絶叫後気絶、シェルナも絶叫後の記憶がないらしい。当のマリナは、

「私まで気絶するわけにはいかないから、みんなを安全なところに運んでから寝たわよ?」

こんなんで俺達光の王国にたどり着けるのだろうか?その前に死にそうだと俺は、俺達4人は思い、絶対にマリナに食料探しをさせないと誓いをたてた。




光の王国にレッツゴー!

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