『マザーグランド』ラスボス、帝霊亀出現
遅くなりました
英気を養った俺達は入る前に最終チェックをすることにした。
「うし、薬類、魔道具類、武器の点検と手入れ完了。みんなはどうだ?」
「私も大丈夫」
「私も大丈夫です」
「あたしもいいわよ」
「…………」
マリナ、アシュラ、エキドナは応対してくれたのだが、シェルナは神妙な面持ちで俯いたままだった。
俺はそんなシェルナに何も声を掛けずに今度はステータスを見せ合うように言った。
『せーの……』
朧八雲 レベル1576
職業 勇者・錬金術師
スキル (新規のみ表示)使徒権限、刀術、付与術、高速錬成、高
速錬金術、不屈の心、疑似女神召喚
体力9004538 魔力5139859 攻撃6983521 防御6043821
素早さ5986265 運8003129
加護 死神の加護
マリナ レベル1540
職業 剣士・双剣士
スキル (新規のみ表示)死魔法、剣術【極】、不屈の心
体力8534169 魔力4038024 攻撃7069874 防御7008432
素早さ7506938 運3527953
加護 死神の加護
アシュラ・ミカド レベル739
職業 巫女・剣士
スキル 天啓、剣術【上級】、瞑想、鬼気、炎魔法、光魔法、死
魔法、斬撃耐性、魔法発動速度強化、鬼神化、狂鬼化、
折れた心
体力64800 魔力109000 攻撃58400 防御55900
素早さ63200 運105000
加護 死神の加護、鬼神の加護
エキドナ レベル873
職業 八雲の使役魔物
スキル 毒魔法、蛇鱗強化、蛇鱗変化、水移動、水呼吸、水操
作、完全蛇化、完全人化
体力70043 魔力90250 攻撃74200 防御55500
素早さ107400 運56400
加護 地の女神の加護
現在の俺達のステータスはこんな感じだ。最近仲間になったアシュラとエキドナは付き従う間にレベルが上がったようだ。よかったよかった。その点俺とマリナは1500超え、この世界の生涯最高は確認されていて1000ちょっとらしい、端からみたら驚愕通り越して化け物のレベルだな。
「マリナ、このステータスは隠したほうが……」
「いいに決まっているじゃない。これがバレたら王様の前に連れていかれて、シェルナっちのことバレるわよ!」
確かに……そんで死刑と言われてすぐに脱獄、逃亡生活の始まりか…………遠くない未来に起きそう。
「すごい、いつの間にこんなことに」
「うっわ、やば、あたしめちゃくちゃ強くなってんじゃん」
アシュラとエキドナは自身のレベルの上がりようが信じられないようだ。
「マリナ本題だ、これでイケると思うか」
「…………相手による。SSSランク、だと思うけど相手が相手ならもしかしたら……」
「シェルナ、わかるか?」
俺達はきっかけが欲しかった。
「ここのボス、守護者は……帝霊亀、巨大な|亀よ」
「まさか!帝霊亀!?SSSランクの中でも最強の一角、幻神種、神と同格と言われる魔物よ!」
マリナ、アシュラ、エキドナは相手の名前を聞いてへたり込んでしまった。それほどの相手なのだろう。
「マリナ勝てるのか?今の俺達で」
「…………無理かも」
「そう……か……」
マリナは苦悶の表情を浮かべながら述べた。だからわかってしまった。誰がいては負けてしまうのか、察してしまった。
「マリナ、アシュラとエキドナの保護、頼めるか」
「それって……まさか、一人で戦うつもり!?」
マリナの叫びにアシュラとエキドナも驚愕の顔を見せた。
「どういうことですかヤクモ様!」
「ちょっとちょっと、いきなり戦力外プラスお荷物宣言?意味わかんないんだけど!」
「ヤクモ君、いくら何でもそれは無茶だよ。シェルナっちと共闘したとしても勝てない!」
「そうだ、確かにシェルナを召喚したとして、短期決戦で仕留めに行ったとしても仕留めきれるかわからない。だがみんなで共闘したとしても、生き残るのが俺とマリナだけなんて受け入れられるか!」
俺は声を荒げた。そんな姿にみんなもたじろいだ。
「確かにそうだけど……」
「頼むマリナ、アシュラとエキドナを守ってくれ、この通りだ」
俺は深々と頭を下げた。
「ヤクモ君」
「ヤクモ様」
「ご主人様」
声から3人が悲痛そうなのが伝わってきた。だけどここで折れるわけにはいかなかった。それだけの覚悟があったから。
それが伝わったのかマリナが折れた。
「わかった、2人のことは任せて……だけどヤクモ君が死ぬのも駄目、必ず生き残るのことが絶対条件だから、絶対だからね」
「…………わかってる」
俺もホントは即答したかった。だけど先のマリナの分析、その後の苦悶の表情で相手の力の予想を立てたとき、即答なんていう無責任なことはできなかった。
「よし作戦決まったところで、腹ごしなえするか」
なので話を反らすため食事をすることにした。
食事は分厚いステーキを食べた。食べているあいだ会話をしたかったのだがどうも気まずく会話をすることが出来なかった。
その間ずっとシェルナは事の成り行きを見守り眺めていた。どうやら召喚用に力を溜めているようだ。
そして準備万端になったところで俺達は扉を開けた。ゆっくりと開いていき中にはあると中は真っ暗だった。だったのだが全員が中に入り暫く歩いたところで壁に均等な感覚で置かれていた蝋燭が灯っていき、ドーム状の部屋を灯した。
そしたら部屋の中央に山が鎮座していた。
「は?」
「え?」
「うん?」
「なに?」
「ヤッバ」
俺、シェルナ、マリナ、アシュラ、が疑問でエキドナが驚きで声をあげた。
「なぁ、これはなんだ?ここは山を登る部屋か?」
「なにいってんのよヤクモ、ここは魔物を倒す部屋よ」
「知っとるがなシェルナ、魔物はどこにいるんだ」
「それは~目の前よ」
「…………やっぱり?」
「2人とも~現実逃避はしない。私だってあり得ないと思っているんだから」
「「………………」」
俺とシェルナとマリナが山を見上げながら喋るなか、アシュラとエキドナは山に圧倒されて黙っている。
「でもヤバいね、ヤクモ君。ただそこに居る、鎮座しているだけなのにとんでもないプレッシャー、威圧感ね」
「そうね、女神の私でも振るえるもの。さすが幻神種、神にとどきうる魔物」
「でもやるしかねぇぞ、マリナ、シェルナ、アシュラ、エキドナ、ここでこいつ倒さねぇと脱出もこれからの旅も出来ない」
これが帝霊亀、世界最強の一角、SSSランクの化け物、数少ない幻神種の魔物。
俺は言ったん言葉を区切り仲間を見渡す。
マリナとシェルナは俺を信頼しているのか笑っている。
アシュラとエキドナはプレッシャーに小刻みに震えるながらも、不安そうに見てきた。なのですこしでも落ち着かせるため頭を優しく撫でた。すると撫でているとゆっくりだが震えが治まっていき不安が残るもなんとか動けるくらいにはなった。
「よしそんじゃいきますか」
『おぉ!』
4人の声に口が綻ぶ。
「ぜってぇ生き残れよ!死んだら殺すからな!……いくぞっ!」
『了解!』
そして戦いの火蓋が落とされた。
次回帝霊亀戦こうご期待




