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エキドナちゃん仲間orデッド?どっちにすっか決めんシャイ!

遅くなりやした

「ボスは使役できない。それがルールじゃなかったか?」

俺はシェルナの呟き、エキドナは迷宮産でも使役できる、それを確認するためマリナに聞いた。だがマリナも知らなかったらしく困惑していた。

「知らないわよそんなこと!初めて聞いたし、そもそもエキドナは迷宮じゃなくてもかなり手強い相手だから使役できる人もしている人もいないわよ」

まぁそれもそうだ、誰が好んで油断できない相手に対して止めをささないようにさ傷をつけていき、瀕死になるまでやって使役はうん次第、そんなものに労力を使うことができないから誰もエキドナを使役できないでいた。

「なんでそんなルールがあるんだ?例外を1つでも作ったらダメな場合があるっていうのに」

「?あぁ、それなら大丈夫よ。だって使役できる魔物、エキドナ意外にも何体かいるもの」

「よーしならいいかな」

俺はもうなにも言わないことにした。もう女神様なんだから何個も例外作ったって言い訳だし、どうでもいいや。

「でもかなり高難度よ?使役の確率も……そうね、大迷宮を単独で攻略可能な冒険者が万全の状態でスライムに一撃で殺されるくらいの確率かな?」

「実質不可能だろうが、それ」

俺はもう呆れた。今言われた確率論の冒険者の体力が1しかなくても、スライムに減らせないだろ!どれだけ強いスライムなんだよそいつ!

呆れながら天をあおいでいると、話題に本人、エキドナちゃんが目を真っ赤にしながら立ち上がった。

「ひっく……ひっく……私頑張る!……よくきたな人間共!我はエキドナ、貴様らに死を与えるものだ!」

「「「「かわいい~!」」」」

エキドナちゃんが必死に口上を述べているのだが、声が幼く、見た目とのギャップがあり、可愛すぎた。もしかしたら俺達は負けるかもしれない、なんて強敵なんだ!

「うう~、か、可愛いなんて……と、当然です。なら私に跪きなさい!」

俺達はほのぼのとした表情でエキドナちゃんを見ていた。ここにカメラがあったら必死なこの子を写しまくるのに。それほど可愛い、この必死さが。

「うんうん、跪ずく跪ずく!なんだったらヤクモ君罵っていいから!」

「そうそう罵って頂戴、ヤクモを」

「あの、えっと、お願いします、ヤクモ様に」

「おい貴様ら、なに俺に押しつけてんだコラッ、あっでも軽くならいいよ、本気でやりたいならこっちの3人にして」

「「「ちょいちょい待ちなはれや」」」

なんだこいつら、反論する気か?よーしやってやろうじゃないか、俺はなにがなんでも!

「「「「エキドナちゃんの罵る姿が見たいんだ!」」」」

ハモった。だが心が1つでも譲れないのだ!

そこから俺達の譲れない戦いが始まった。

「負けないわぁあああああああああああ!」

「それはこっちのセリフだぁあああああああああああ!」

「まさかこんなところで使うなんて、でも私だって!そぉらぁっ!」

「奴隷の身でおこがましいのですが、ここは我を通させていただきます!ずぅらぁああああ!」

マリナは魔剣ラプラスを、俺は『血銘』と『欲祓』を、シェルナは妖精の大きさから小学生くらいになり手に巨大な大鎌を、アシュラは普通の剣に鬼族特有の鬼気を濃密に纏わせ、激突した。

「えっ?なんで、こんなことに……あっ!……わ、私のために戦わないで!」

なにやらエキドナちゃんも乗っかってきてくれた。それにより俺達はヒートアップしていき、戦いは2時間ほど続いた。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

「んあっ…はぁはぁはぁ…っあ…」

「…………」

「…………」

「……なんでこんなことになったんだっけ?」

俺とマリナは肩で息をしてへたりこみ、シェルナは座り込み真っ白になっており、アシュラはうつ伏せで突っ伏していた。そこにエキドナちゃんからのツッコミあざっす!

「そうだ、全部エキドナちゃんの可愛さが悪いんだから!ヤクモ君、これに関してはヤクモ君しか頼めない、お願い!」

「…………よろしゅ」

「…………」

疲れてるのに叫んだマリナにシェルナが弱々しく応答、アシュラも手を上げ同意した。

「しゃあねぇ、本職見たく成功出来ないかもしれないが、というか失敗の方が確率とんでもなく高いが、これは夢、4人の希望のため、負けられねぇーー!」

俺は使役魔法“テイム”をノーダメのエキドナちゃんにかけた、もちろん全魔力をこめて。

「え?……そんなで……きる……わ……け……うっそ」

エキドナちゃんの手の甲に使役の紋章が浮かんだ。

「「「「よっしゃあーーーーー!!」」」」

「ちょちょちょっと待ってよ!え、どうゆうことよ、なんであたし使役……うそ……もうなんで!」

エキドナちゃんもとんでもない混乱を見せていた。確かにいきなりこうなって俺も驚いているが、嬉しさの方が勝ってやべぇ!まぁ魔力無くなって気力でジャンプしたら立てなくてうつ伏せで起き上がれなくなってしまっているのだが。

…………ちょっと息がしにくくなってきた、起こしくれないかな?そろそろ呼ぶか?

「おーいそろそ……」

ガコッ!……ゴゴッ……ズズ、ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!

「なに今の音」

「さぁ?でも上から音が……して……」

「……なんか下がってきてますね」

「あの~、ボスの私も知らないんですけどー」

「……ちっ、多分姉たちのせいね」

シェルナが苦々しく、そして本当に嫌そうに天井を睨んでいたが、俺にはその更に向こう側の遠くを見ているように見えた。

ヤクモ達が天井落下に気づくすこし前、地上を超え空を超え、門を超えた先にある神界、そこで3人の女神がテーブルを囲みお茶会をしていた。

「ねぇ、またあの子の使徒が生まれたみたいよ。しかも異界からの召喚者の1人みたい」

「はぁー?なによそれ、私達に今だ抵抗しているとかムカつくんですけど」

「あの子も諦めが悪いこと、さっさと死んでくれればいいのに」

「「ほんとねー」」

彼女達―――風の女神フィーン、雷の女神ラソルタ、炎の女神フォルト、は順にシェルナを悪し様に罵りだした。だがそれが彼女達の楽しみでもあった。だから何千年も罵っている。

「でねー……っとそうだ、あれ覚えてる貴女達」

「あれって?」

「なんのこと?」

「ボルメの大迷宮の()()()()()()に設置していたエキドナのこと」

「なにそれ……って、あぁあれのこと?それがどうしたのよ」

「あっ、私も思い出してきた。それでそれで、それが?」

「あの子が来たときにだけ発動する仕掛け、作ったの覚えてる」

「「う~んあんまり」」

彼女達が大迷宮を造ったのもかなり前のことなので、自身の属性の大迷宮と、手伝ったところしか覚えていなかった。

「それでそれがどうしたのよ」

フォルトがフィーンに聞いた。

「それがこの前ね、ボルメに付き合わされて新しい罠にしてきたのよ」

「ふーん、故障?それにしては大がかりみたいな感じだけど」

「ほんとは所々落とし穴になるみたいなことなんだけど、確実にしたいからって天井が落ちてきて圧殺するなんてこと言い出したのよ」

「ワイルド」

「何か心境にあったのかしら、でもボルメならそれくらいやりかねないわね。あの子のこと一番嫌いだったのボルメだったし」

「そうね、なんであんなに嫌っているのか理由忘れたけど、だからあの部屋に入っちゃった奴らかわいそーって思ったの、いきなり、なんでかしら?」

「さぁ?神の御告げなんじゃない?」

「神の御告げって、私達が女神じゃない」

そんなジョークとともに彼女達は笑っていた。その間にシェルナ達が話題の部屋に行き、仕掛けの発動でピンチになるなど思っても見ていなかった。

「くっそぉおおお!どうすりゃいい……扉は開かないのか!」

「今やっているわよ、でもどんなにやってもこの扉開かないかも!」

「壊せればいいが、大迷宮のしかもボス部屋の扉、不可能だな」

「どうすんのよヤクモ!急がないと天井が!天井が!」

「シェルナ様落ち着いてください!」

「まさか倒されるのでなくてこんな結末で終わるなんて」

俺達は今パニック状態だ。俺とマリナが何とかして扉を開けようと、シェルナは俺の髪を引っ張り、アシュラはそんなシェルナの相手を、エキドナちゃんは何かさとったように遠くを乱した。

「くっそぉおおお!何か何かないのか!?エキドナちゃん、この部屋にトラップとか隠し扉とかない!」

「…………確かそこの壁にスイッチがあって、押すと……」

「スイッチ!……これね!」

「バカ!何かってにぶべらぁっ!」

「扉からパンチが飛び出る」

俺の顔によくマンガとかにあるマジックハンドのパンチが飛んできた。

「あとそこの突出している壁を押すと……」

「えい」

「シェルナ!話を先にげぇえっらぁ!」

「壁から鉄球が飛んでくる」

飛んできた鉄球は俺の脇腹に直撃、くの字に折れ曲がった。

「あとね…………」

「えいえいえい」

「きさまらは学習しないのか!」

それから俺はエキドナちゃんが教え、シェルナが押す、俺は攻撃から必死に逃げる。そうしたらラストのスイッチを押したら足元に落とし穴が開いた。

「ぬぉ!あっぶね串刺しになるとこだった」

「………それよヤクモ君!」

「はぁ?なにいって……」

「みんな穴の中に入って!」

「ちょまっ!……ぐへっ!ぐぐぐっ、お・ち・る!」

いきなり全員が大の字で穴から落ちないようにしている俺に乗ってきたので、滑っていき下の針に向かっていった。すんでのところで止まったが。

「ヤクモ君頑張って!ここにいれば天井を回避できるから、もうすこしだけ!」

「まかせろ!」

そうしている間も天井は迫り明かりが狭まってきた。そして、

ズグッン!

と天井が落下して止まった。どうやら穴のそこにはこれないようだ。よかった……のだが、

グラグラグラ…………ズル…ブスッ

「はぁよかっ……おっと……ぃだあああああああああああっ!!」

振動で滑り背中に刺さってしまった。

あんまりだよ、こんな結末。


最近寒くなってきたので、皆様体に気をつけて

次回もよろしく

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