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地の大迷宮突入!

遅くなりました

俺達は三ツ又で悩んでいた。

「やっぱり右だろ」

「いいえ左ね」

「間をとって真ん中でしょ」

「「ボケたの?」」

「ムッキー!」

俺が右と、マリナが左、シェルナがアホ言って真ん中と3人がバラバラの意見を言っていた。アシュラはオロオロしながら事の成り行きを見守っていた。

ちなみにマリナに聞いた限り、『マザーグラント』の第1階層は空が見える深い峡谷らしい。考えるに俺達は今峡谷の中にいることになる。話は戻り、

「なら仕方ない。古典から伝わる由緒正しき運決めで決めよう」

俺はアシュラを手招きして三ツ又の前に立つと、アシュラに木の棒を手渡すと、

「まっすぐ立てて手を離してくれ。どこにも力を加えずに」

「わっ、わかりました」

俺はアシュラから離れて、見守り出した。

「いっ、いきます!」

アシュラの手から離れた棒は左右に揺れだし倒れた。俺達が来た道に。

「「「「…………」」」」

これには誰もが何も言えなくなった。棒は逆転の発想を示唆してくれたのだから。進むのでなく戻るのだと、道は3つ出なく4つだと。

「よし棒が倒れた方に向かうか」

「「「イヤイヤイヤ、なんでよ(ですか)」」」

3人に突っ込まれた。

「だって倒れた方に向かう約束だし」

「だとしてもよ!」

「さすがに戻っても時間の無駄じゃない?」

「やった者としてなんですが、もう一度やりませんか?」

シェルナ、マリナ、アシュラが連携で俺のおふざけに突っ込んで来た。アシュラも少ない時間で染まってきやがった、悲しいよ。

「でもさ、なにか見落としたものがあるかもしれないじゃん。なぁ一回だけ、見に戻らないか?」

俺は頑張ってお願いすると、3人が「えぇ~……はぁ~」と嫌な顔と大きなため息をついた。どうやら了承してくれたみたいまだ。

俺達は来た道を引き返し出した。順番は俺、アシュラ、マリナの順で歩いていた。シェルナは毎度の如く俺の肩になのだが、

「?……なんだろう?……ん~?」

「どうしたシェルナ。ひょうきんみたいな顔して」

「ん~?何か感じる、懐かしいような、でも嬉しい半面、これは………嫉妬?怒り?なんでかな、それが全部(まじ)わっているような感覚」

俺のイジリに何も答えず、難しい顔して悩んでいるのだが、どうしようかと考えていた。

「なぁシェルナ」

「なによ、話ならあとに……」

「その感情ってお前のじゃないのか?大迷宮奥深くに封印されてる」

「…………あっ、そう……なのかな?でもそんな感じ?かな」

どうやらシェルナが答えに近いていっているようだ。

だけどこういう時に限って、

ガコッ!

「「「「ん?」」」」

俺はさっきから壁に手を置いて確かめながら進んでいたのだが、置いていた手が肘まで埋まっていた。

俺達がヤバいと思った瞬間、洞窟内が揺れ出した。たたらを踏んでいると揺れは修まっていった。

「なんだったのよさっきの。ヤクモ!あんたが変なことするか……うわっ!」

「なにヤクモ君、まさか、そんなこんなところで?私まだ心の準備が」

「マリナ!誰がこんなところでヤるか!すぐに逃げるんだよ!抱えるから動くなって……やっべぇえ!」

俺は両脇にマリナとアシュラ、シェルナを胸ポケットに乱暴に突っ込むと全速力で三ツ又に向けて全速力で走り出した。

走り出すともう一度揺れが始まったが、すぐに止むと後ろから無かったはずの水の音が響いてきた。

俺は三ツ又にやって来ると、()()()()()()()()()()()()()()()()()

「なんで真ん中なのよ!」

「ここだけ下り坂になっているからだよ!」

そうなのだ、全部まっすぐに見えた道は左右が若干上り、真ん中のみある程度下りになっていたのだ。

「だからなんで下に」

「そうよ水が迫ってきている。逃げ続けないといけないじゃない」

「ここは大迷宮だろ!?だったら上に行ってもいきどまりだろうがぁあー!」

「「そういやそうだったぁあー!…………ってゆうか、それをさっきの相談で言っておけばこんなことにはならなかっただろうが!」」

「………………それな」

いやぁー、忘れてた忘れてた、でもあのときは何かぼんやりした感じだったから確信が持てなかったからなぁ、さっきの決断も偶然だし…………そんなこと言ったら2人に怒られ――

「「あとでお・は・な・し・ね?」」

「…………はい」

「あっあの、頑張って下さい」

「ありがと」

くだらなくもない会話をしているが、俺は走り続けていた。水はまだ迫ってきているなか、あるであろう階段を探して。

「くそっ、全然現れないな階段。それに分けれ道もないって、楽でいいが怪しすぎるぜ!まったく」

俺がそんなこと言ったのが悪かったのか良かったのか、曲がり角を曲がった先に重厚そうな扉が鎮座していた。あやしい~。

「あやしいわね」

「あやしいねぇ~」

「あっあやしいと思います」

みんなの答えは一致していたのだが、後ろから迫る水から逃れるため俺は扉を蹴破って入った。そして偶然にも扉は内平きだった。そして触ってもいないのに扉は勝手にしまっていき閉じられた。

「さてと、ここから鬼がでるか蛇がでるか」

「「「鬼はここにいるよ(います)」」」

「………………」

そうでした、仲間に鬼がいたので既に鬼は出ていました。ということは必ず、

ズシンッ!

「キシャァアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「…………蛇しかでないわけだ」

俺達の目の前には3戸建くらいの高さで、全長200メートルはゆうに超えている、コブラ型の大蛇が現れた。

「こいつってたしか……バジリスク?の亜種のコブラバジリスクかな?」

「強いのか」

「たしかA級の上位の強さのはず」

「なら楽勝よ!」

俺達が会話するなか、痺れを気らしたのかコブラバジリスクが毒液を飛ばしてきた。俺達が飛び下がると、先程までいた地面にかかると地面が溶けていった。

「溶解液なんて反則じゃない、触れたらアウトの毒攻撃なんて」

マリナの叫びにみんなが頷いた。コブラバジリスクはその間も毒を吐き続けており、俺達は散開してかわしていった。

「シャアアアアアアアアアッ!」

コブラバジリスクは当たらないと見るないなや、蛇独特の動きでアシュラに向かっていった。先に弱いやつからというやつだ。

「ひっ!来ないで、“鬼の妖炎(オーガフレイム)”!」

アシュラが炎の出現させ、迫り来るコブラバジリスクにまとわりつかせて体表を焼いていったのだが、コブラバジリスクはそんなこと意に介さず接近した。

(もうだめ!死んじゃう)

アシュラが諦めかけたとき、コブラバジリスクの頭上に躍り出る人影が1人と、腹に平行して走る影がいた。

「マリナ!こいつの動き止めろ!」

「わかってる!『天秤操作・速度』、炎と風と纏われ、『炎風乱激』」

マリナは魔剣ライブラの能力でコブラバジリスクの速度をかなり遅くして動揺させ、その隙に剣に炎を纏わせ風で火力とスピードを増幅させて、残像が見える速度で無防備な横っ腹に斬りつけた。

「キシャァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

痛みのあまりのたうち回っていると、

「死ね、『死牙一閃』」

俺が抜いた霊白朱刀(れいはくしゅとう)血銘(けつめい)』に死魔法を纏わせ、のたうち回っていたコブラバジリスクの頚を正確に斬り飛ばし絶命させた。

「………………すごい」

呆然と見ていたアシュラが感嘆の声で呟いた。心なしか目と体の周りがキラキラ輝いている。まぶしっ!

「お疲れヤクモ君。刀の使い方上手くなったね」

「まぁ練習したからな、これくらいできないと」

話ながら俺達はアシュラに歩いていった。着く頃にはどっかに逃げていたシェルナも合流した。

「すみません、何もお役に立てなくて」

「アシュラちゃん、気にしない気にしない、ヤクモ君がおかしいだけだから」

「おいこらどういう意味だ」

「そうね、ヤクモはおかしい人ね」

「…………」

これから長年連れ添うはずのシェルナからもおかしい発言を受けて、俺は泣きたくなってきたよ。ぐすん。

「それにしてもここってなにかな?さっきまで無我夢中(むがむちゅう)で逃げ切ったあと、部屋に飛び込んだらいきなり魔物が降ってきた。まるでボス部屋だけど、第1階層にはいないはずだし、『マザーグラント』で確認されているボスにさっきのやつはいないよ?」

「うーん、なら隠しボスなんじゃないか?それに走っていて気付かなかったかもしれないけど、ここ第10階層くらいまで下がっていると思うぞ?」

「ヤクモ君、それの根拠は?」

「さっき無我夢中で走っていたところ、そこしだけど傾斜になっていた。わからないうちに俺達は下っていたんだよ」

これにより、どうして水が的確におってきていたのかがわかった。最初に急な坂道を見せておいて、次にわからないくらい緩やかすぎる坂道にして、曲がり角を多く、目線による高低差を見せないように工夫していたのだろう。

「そういうわけねヤクモ君、それにしてもこんなことよく考えたわねぇ?えっと、これ考えたの誰?大迷宮が考えたと言えばいいのかな?でもそんなこと聞いたことないし、それともこれを作った女神様かな?だったらなんでこんな隠しみたいにしているんだろう」

そうなのだ、今俺達が通ってきた道は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だと思うのだが、そのわりには甘いように思えたのだ。

「なんだかわからないがどんどん先に進んでいけばわかるんじゃないか?」

「うーん……それもそうね、ついでにアシュラっちの修行も、コミコミで張り切って行こう~」

「「おぉ~」」

「…………」

マリナの言葉に俺とシェルナが答えるものの、アシュラはまだ足を引っ張ったことに落ち込んでいるようだ。

「アシュラ、気にしすぎると見落とすぞ?」

「?それはどういう」

「さぁな、自分で考えろ。さっさと来ないと置いてくぞ」

「……はい」

すこし元気が出てきたのか、さっきのくらい状態よりはましな声で返事をして、追ってきた。

それから俺達は大迷宮攻略に向けて下ったいった。



大迷宮突入!

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