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閉じた世界  作者: シェルちゃん
閉じた扉
7/8

不知火の剣

「…」

……

「…何?」

いや、どっちの背が大きいのか見てました。

「私。」

いやいや、わからないじゃないですか!

「じゃあ、165超えてる?」

時雨ちゃん、5センチも盛るのは良くないよ!

「それでもペチャポンは158cmでしょ?」

酷い!なんで当てちゃうの?!

「前にTwitterで言ってたの見れば誰でもわかる。」

Twitter、恐ろしい…みんなもTwitterの使い方には気をつけよう。

「そうね。って、事で本編始めるわ。」

ちょ、また私のセリフを盗った!

「一度しばく…」

「待ってたわよ?遊夜君、麻耶ちゃん…そして、葛城先生…」

葛城先生がやっぱりかと言いたげな声で言う。

「やはりのぅ…南先生、あんたがそちら側なのは薄々感じておったわい。」

「うふふ♪それは残念ですわ」

南先生と呼ばれた悪魔(リリス)は楽しそうに言う。

「ここのアンデッドは全て私の下僕たちよ。どう?少しはやるでしょう?」

「ふん!あんな奴らなぞ口ほどにもないわ!」

「あら?そのわりには随分と酷い怪我の様ですけど?」

南先生はそう言うとほらと葛城先生の肩を指さす。

「クッ…いつの間に…」

「一応言っておくけど、ここのアンデッドの中には痛覚麻痺(ノンアウト)視覚麻痺(ブライン)思考能力低下(ブレインコールド)身体能力低下(ボディアウトロー)の四つの能力を持ったアンデッドが居るのよ。まあ、そいつは自然に湧いたこの墓の主の身体を憑代(ヨリシロ)とした超悪霊(リミデットシャドウゴースト)なんだけどね♪」

楽しそうに笑いながら葛城先生に近寄る南先生…

「死ぬ前に教えてあげる。私の名前はリリアム・アークブライト=リリス。リリスの名を持つ八大魔王(エイニングクロウニー)の一人よ。さよなら、葛城信玄(カツラギシンゲン)先生…」

そう言って、リリアムと名乗った悪魔は葛城先生の刀を手に取って、身動き出来ないその身体を斬り裂いた。

目の前に広がる人間の肉と血飛沫…

リリアムの持っている刀には血が一滴もついていなかった。

「さて…遊夜君、私は君の力を見たいのだが、戦う用意は出来てるかね?」

リリアムは麻耶を存在してないものの様に扱い、遊夜に優しく微笑みながら言う。

「……くも………先生を……………な…」

麻耶が今までにないくらいの怒りのオーラを出して聞き取れないくらいの声で言う。

「あら?まだ居たの?邪魔だからさっさと消えなさい。」

リリアムはお前には興味無いと言う様に麻耶を見下しながら言う。

「葛城先生を殺したお前を許さない…!」

麻耶はそう言うと今までに無いようなスピードとパワーでリリアムに突撃し、リリアムを勢いよく吹き飛ばす。

「…ミリオンデッドインパクト…!」

麻耶がさらに拳からエネルギーを放ってリリアムに追撃をする。

「トドメだ!ディスティニーオーバードロップクラッシャー!」

麻耶の必殺の奥義がリリアムの腹にめり込んでリリアムを吹き飛ばす。

「はぁ…はぁ…」

麻耶は肩で息をしながら様子を伺う。

リリアムは吹き飛ばされた瓦礫の上で死んだ様に動かなかった。

「やったの…?」

麻耶が構えをとく。

しばらくの沈黙が場を制する。

「クス…あっはっは!あははははは!」

リリアムが笑いながら立ち上がる。

麻耶はそれを見て再び構える。

「まあ、ただの怪力女なんだからそんなものよねぇ?」

傷ひとつない身体に驚きながらもリリアムに殴りかかる麻耶。

「邪魔よ…チャングラム…」

「かはっ?!」

いつの間にか麻耶の身体に無数の痣が出来るほどの衝撃が…いや、リリアムの拳が叩き込まれていた。

「いい?私はあなたより殴り合いは得意なの。あなたの力では私を倒すどころか、傷すらつけられないわ。これ以上は邪魔しないでちょうだい。」

リリアムは麻耶にそう言うとそのまま遊夜に向かい合うように身体を向ける。

「遊夜君、私は君の秘めたる力が見たいの…だから、この刀はあなたにあげるわ。受け取りなさい!」

リリアムは葛城先生の刀を遊夜に投げ渡す。

「その刀は所有者の潜在能力を引き出す事が出来る特殊な刀…その名は神斬刀(シンザントウ)不知火(シラヌイ)…でもね、本当の名前は誰も知らないの…誰もその刀に認められてないからね。私が作ったその刀は私の想像を超えた文字通り神さえ斬り裂く刀になったわ。その刀には私の力量も意思も超えた何かが宿ったわ。その真の名を知る事が出来れば、貴方が私を超える事は容易いでしょうね。」

リリアムはそこまで言うと指に鉄の指サックの様なものをつけて言う。

「さて、お話タイムは終わりよ!遊夜君、全力で来なさい!出ないと死ぬわよ!」

リリアムは先程の麻耶との戦闘より素早い動きで拳を遊夜の腹に叩き込む。

刀を抜く間も避ける間もなく遊夜が吹き飛ばされて遊夜の背後の壁が壊れる。

「神凪遊夜!あんたの力はそんなもんじゃないだろ!もっと本気を出せ!」

リリアムはそう言って力をさらに高める。

「…んな事言ったって、俺はただの人間だぞ…」

遊夜が幸気から貰った刀を抜く。

遊夜の手には二刀の刀、リリアムは楽しそうに笑っていた。

「行くぞリリアム!神凪二刀流(カンナギニトウリュウ)奥義(オウギ)百花冷華(ヒャッカリョウラン)!」

凍える百の花の剣が放たれる…

どうも。ペチャポンです。

時雨ちゃんがお家に返してくれません。

助けてください!

え?ペチャポンが悪いって?

そんなぁ…

はい。おふざけはこれくらいにしておきます。

今回は出て来た強敵リリアム!

実は八大魔王の中では微妙な立ち位置にいます。

強さ的には間違いなく最強クラスなのですが、彼女は強い相手にしか本気を出さないので、実力がわからないと嫌煙されがちなんです。

なので、基本的に彼女は一人です。

寂しいのでアンデッドを呼んで暮らしています。

そんなリリアムは元は人間でした。

なんて、そろそろ終わらないとネタバレしちゃいますね。

それでは!

次回もお楽しみに!

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