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閉じた世界  作者: シェルちゃん
閉じた扉
5/8

五月の鎮魂歌

フッ…我の名前は蛇王龍カオスブレイズグランドドラゴン…

はっ!ど、どうも。ぺちょ…ペチャポンでしゅ!

痛い…舌噛んだ…

け、決して私が中二病な訳では無いですよ^^;

それでは、どうぞ!

「遊夜、そろそろ五月になるな!」

あれから、一週間と2日…

時雨は相変わらず引き篭もったまま部屋から出ない…

幸気はよくネイや麻耶達と遊びに行くようになった…

「うむ。旧世界が終わり、また新たな世界が始まるだろう…!」

遊夜は相変わらず芝居がかった話し方をしていた。

「うむ!五月と言えば、校外学習でキャンプファイヤーをするそうじゃないか!」

「そのようだな。だが、君は少し物足りないだろうな」

「むしろ、私はこう言うのは好きだぞ?」

若干ドヤ顔気味の顔で心火が言う。

しかし、遊夜は少し寂しそうに言う。

「我と君は別々のクラスでやる運命(サダメ)だとしても…か?」

「え?私と遊夜は同じクラスでは…?」

「我らのクラスだけランダムで分けられるんだ。今年はバスが少ない様だしな…」

心火は少し…いや、だいぶ落ち込んでいた。

「ただいまなのじゃ!」

幸気が楽しそうに戻って来た。

そして、遊夜と心火が居るリビングに向かうとこう言ったのだ。

「ネイがわしらの親睦を深めると言う口実の元で五月の連休(ゴールデンウィーク)にキャンプファイヤーをして、7月には南の島で泊まり込みの海水浴に行こうと言っておったのじゃ!無論、兄様達も連れてくるようにと頼まれておるのでな!」

何故か自信満々に胸を張る。

…ペったんが強調されてます。

「伊成様、それは誠の事でございますか?!」

「もちろんじゃ。それとな、時雨も連れてきてほしいとの事じゃ。どうせ、一人じゃ飯も作れまいに、わしが連れて行くと約束したんじゃ。」

すると遊夜のスマホに着信が来る。

「…聞こえてた様だな」

遊夜はそう言うと通話ボタンを押してスピーカーにする。

「余計な事をしないで…勝手にそんな約束をして私がほいほいと出てくるとでも?いくらあんたが神様だからって扉越しにしか話した事が無いような人の言う事なんて聞けないわ!お願いだから放っておいてちょうだい!お兄ちゃんと仲良くするのは勝手だけど、私は絶対に出ないから!」

それだけ言うと時雨はそのまま通話を切ってしまった。

「悪いが時雨は我に任せてくれ…我と時雨の問題なのでな…それと、我は泳げぬ故、海水浴は遠慮させてもらう。ネイ達と楽しむがよい。」

遊夜がそう言うと心火がうんうんと唸りながら言う…

「う〜ん…私は遊夜と居たいのだが…」

遊夜は少し考える様に時雨の部屋がある二階へと上がっていく…

そうそう、あの日から時雨は遊夜の事を兄と認め初めてはいるがやはり、大切な人の死を受け入れるのはまだ出来ないようで、話はすれど部屋からは出てこないのである。

コンコンと音をならし、入ってもいいと言う声を聞いて入る。

「何の用?」

さっきの話なら受けないぞと言わんがばかりの顔で言う。

「時雨、我と二人で何処か行ってみないか?」

遊夜が真剣な顔で言う。

時雨は少し考えるようにして言う。

「…お兄ちゃんの中二病がなおったら…私も頑張ってあげても良いよ…それ以外は私は受け入れられない。お父さんも…お義母さんも…帰ってこない…わかってるけど…受け入れたくない…お兄ちゃんなら、わかるよね?」

「そうだったな…我…いや、俺も義父さんと母さんが死んだなんて信じたく無かったもんな…ごめんな…時雨…」

遊夜が泣きそうな顔で言う。

時雨はそれを見て言う。

「…お兄ちゃんのおかげで私にも家族は出来た…でも、それは形だけの家族…私にとってはお兄ちゃんとお父さんとお義母さんしか家族じゃないの…それでも、お兄ちゃんが居て、私と合わせて二人でも…私にとっては一人ぼっちで寂しい世界なの…お兄ちゃんも…誰も居ないの…どんなに叫んでも…喚いても…泣いても…何も無いの…」

時雨はまるで泣いてる赤児(アカゴ)をあやす様な瞳で遊夜を見る。

「そうか…我が入る隙間はもう無いか…」

遊夜は少し寂しそうな悲しそうな声で言う。

しばらくの沈黙が二人の世界の違いを鮮明にする。

やがて、遊夜は思い出した様に言う。

「我…じゃなくて、俺は時雨と俺の思い出の場所に行きたい…だから、時雨も俺を時雨の思い出の場所に連れて行ってくれないか?スマホ越しで良い。だから、いつか本当に家族になれたら、俺と幸気と心火と時雨…そう、皆で思い出を作りに行こうな!俺も頑張るから…だから、時雨も頑張って外に出れる様にしてくれないか?受け入れなくていい、だから、認めてあげてくれ。俺も中二病を卒業するから…」

その日以来、普段の生活で遊夜が中二病的な発言をする事は無くなって、一週間ほどして時雨もご飯の時は部屋から出てくる様になったと言う。

遊夜が時雨の部屋を訪れてから10日後…

「それじゃあ、時雨、俺達は明日の晩まで居ないから、冷蔵庫にあるご飯を食べるんだぞ。」

「うん。行ってらっしゃいお兄ちゃん…それと心火も…」

「お土産、買ってきてやるから楽しみにしてろよ!」

ニッと遊夜が時雨に笑って、時雨も少しだけ微笑む。

「遊夜、早く行かないと遅刻してしまうぞ!」

「そんじゃ、心火も呼んでるし、行ってくるな。留守番、頼んだぞ!」

「大丈夫だから、早く行きなよ…」

遊夜達が出て行った後、ドタドタと慌ただしく幸気が降りてきて言う。

「今日いつもより早いの忘れてたあ!」

「しっかりしないと駄目じゃん…それでも神様でしょうが…」

「うぅ…ちょっとわしがミスしたからって酷いのじゃ…」

「当然の報いです。さっさと準備して行きなさい。」

時雨が冷たくそう言うと幸気はうぅ…と泣きそうになりながら髪留めと格闘していた。


「遊夜、伊成様は何処へ居られるのだろうか…」

心火は同じ班になった幸気を探して言う。

「さっき、時雨からもうすぐ着くだろうから安心してとメールが来てたから、多分大丈夫だろ。」

ちなみに班の編成は以下の様になっている。


〜班編成表〜


1班班長:神凪遊夜(カンナギユヤ)能力無し

南雲麻耶(ナグモマヤ)怪力

山本元太(ヤマモトゲンタ)電脳化(ネットワーカー)

佐藤女神(サトウマリア)天翔(アマカケルモノ)

雨野華(アマノテル)能力無し


2班班長:天童(テンドウ)レイナ能力無し

桐谷真樹(キリタニマサキ)能力無し

海道茉咲(カイドウマサキ)能力無し

神崎蓮(カンザキレン)能力無し

夕凪紅愛(ユウナギクレア)最紅愛(モットモアカイアイ)


3班班長:神凪幸気(カンナギユキ)神通(カミニツウズ)

神凪心火(カンナギホムラ)天翔(アマカケルモノ)

長瀬蓮樹(ナガセレン)物体移動(サイコテレポーティション)

加藤政宗(カトウマサムネ)能力無し

織田三成(オダミツナリ)能力無し


4班班長:神道山田(シンドウヤマダ)能力無し

橋本陽花(ハシモトサンフラ)花使(フラワーマスター)

米田真夏(ヨネダマナツ)能力無し

四月一日天良(ワタヌキテンラ)能力無し

八雲市(ヤクモイチ)能力無し


5班班長:八神(ヤガミ)ネイ蛇女(サーペントガール)

島谷徹(シマタニテツ)狼男(ウルフマン)

神崎桃華(カンザキトウカ)能力無し(異能有り)

花山華猫(ハナヤマカビョウ)猫女(キャッツガール)

志村志保(シムラシホ)能力無し


以上の5班である。


「それでは、各班の班長は班員の出席を担任に報告してください!」

拡声器で伝えられた担当の先生の声に心火は焦っていた。

「遅れてすいません!」

幸気が到着した事でホッと心火は安心した様にため息をつく。

なんと幸気の力でバスが増えたのは驚いたが、そのおかげでバスは分かれなくて済んだようだ。

バスの座席表では行きも帰りも遊夜と心火は隣同士になるように座席を取っていた。

ネイと桃華も2人と同じように座席を取っていた。

ただし、帰りの座席の最後尾の5人席でその2つのカップルの間に挟まれる犠牲者が居たのはさすがに可哀想ではあったがドンマイ蓮樹。

「遊夜、あれを見てみろ!凄く大きな鳥だぞ!」

「あれはオブジェだな。ようするに偽物だ。」

「あの豚はあんな高い所にいて大丈夫なのか?」

「風船だから大丈夫だ。」

心火は見た事の無い景色に興奮冷めやらぬ感じである。

一方、遊夜は対照的に久々の早起きで眠気が酷いのか、若干テンションが低めである。

「遊夜、バスは楽しいな!」

「そうか…俺は眠い…」


その頃、幸気は…


「なあ、幸気ちゃんは好きな人とか居んの?」

蓮樹に絡まれていた。

「兄様以外に…と言われたら、居ませんが…それがどうかしましたか?」

幸気はこっそり持って来ていた小説を読みながら興味無さそうに答える。

「じゃあ、もし俺が告ったらどうする?」

「…………………」

突然黙り込んだ幸気に驚きながら蓮樹は答えを待つ。

「…それは告白ゲームって事ですか…よく知らないのでパスします。」

「な、なるほどなぁ…」

あっさり撃沈していた。



その頃、神凪の家では…

「行くわよ!キューティーハート!」

(ズドン!)

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

(ドシン!カラカラ…)

「悪い子にはお仕置きしちゃうぞ♡」

(バリバボリ…バリバボリ…ベキッ!)

「あ、ポッキー取ってた…」

時雨が1人でつまらなさそうにテレビを見ていた…

「戦闘シーンならあの画風は向いてないよ…日常系のほのぼのがいいと思うし、戦闘シーンならこんな感じに…」

なんと、冷静に分析して改良を加えていた。

「後、この声なら純情派も良いけど、クーデレのデレの時のギャップ萌えを狙うのもありだと思う…」

めちゃくちゃ分析していた。

しかも、新たな路線に走らせようとしていた。

「ふぅ…ルーク先生も用事で居ないし、お兄ちゃんも居ないし、暇だなぁ…」

時雨はそう言いながら、携帯ゲーム機を取り出してやり込む。


さて、先程のバスは…

あ、もうついてるみたいですね。


「幸気、心火、お前らこっちじゃないだろ…」

「私は遊夜と一緒に居たいんだが…」「兄様とご一緒に過ごしたいのですが…」

二人の息の合った一緒に居たい宣言に遊夜は「わかった」とだけ答えてそれ以上は何も言わなかったが、心火と幸気が何故か火花を散らしていた事に心火はわかるが、何故、幸気がそんな恋敵(コイガタキ)を見るような目で心火を見てるんだと困惑していた。


幸気は思った。

私が×××の××になりたかったのに…

×××の××が×××なのに…

諦めきれない…

神がただの人間相手にこんな感情を(イダ)くのはダメなのだろうか…

…×××の××を私が取ったとしても×××は悲しみ不幸になってしまう…

でも、諦められない…

どうしたらいいの?


心火は思った。

×××は私の大切な××だ…

×××もそれはわかってるはず…

だから私は×××の××で居続けてみせます。

私は命を賭けて×××と×××を守ると誓います。

でも、×××の隣だけは誰にも譲るつもりはありません。

もちろん、私の隣を歩くのは×××だけですからね…


それぞれの思いが渦巻くキャンプファイヤーのはじまりである。







フッ…また一つ未来のヒット作を生み出してしまったぜ…

はっ!ち、違うんです!これはその…

い、言ってみただけですよ^^;

ほ、本当ですよ!

信じてくださいよ〜^^;;;

どうも。ペチャポンです。

…え?投稿遅くないか?…ですか?

いや、えっと…す、す…スロバキア語を勉強してたので…その…………

ごめんなさい!書いたのは良いけど、投稿を忘れてた事に気づいて慌てて出しちゃった系です!すんませんでしたぁぁぁぁぁぁぁあ!┏○┓

ちなみにスロバキア語はウソです。スン↓マセーン↑(゚∀゚)!!!(殴

はい。これ以上長引くとまた調子に乗った一言が出そうなのでこれで終わる←

それでは!

次回もお楽しみしててくださいね(にぇ)♪


また噛みかけた…

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