えっ女神様? いや誘拐犯の間違いでしょ
「おはようございます。月下夜さん。」
え? この人誰?
……誘拐犯じゃないよね
「はい、誘拐犯じゃありませんよ♪夜さん」
ん? なんで考えていることがわかったの
「それはですね~ 私が! 私こそが! あの高貴で美しく慈悲深い女神アイリスだからですよ~ 」
………この自称女神(笑)アイリス、頭大丈夫かな?
「夜さん♪ 今の自分の状況わかってますか~」
すごい美人さんのはずだ………
はずなんだが………笑顔が怖い………目が笑ってない
「誘拐犯に拘束されている」
ちょっと怖いからってビビらないぞ
「ねぇ~夜さん 拘束されながら爪を剥がされたいって思いませんか♪」
「………」
前言撤回………無理………超怖い
「もっ、もしかして君が「アイリスでいいですよ~」えーとアイリスが誘拐犯だったりする?」
「だ~か~ら~ 私は誘拐犯じゃなくて女神ですよ~
ま~でも~拘束したのは私なんですけどね~
そ♪れ♪と♪、少し待っていてくださいね~ い~ます~ぐ爪を剥ぐためにペンチ持ってきますから♪」
ちょっと………目が笑ってないんだけど………
「ちょ!ちょっと待ってください! 信じます!信じますから!
どうか先ほどまでのご無礼をお許しくださいアイリス様!」
「うん♪ よろしい♪ 慈悲深いこの女神アイリスが許して差し上げます。
あと私のことはアイリスって呼び捨てで呼んでください~」
.........人を拘束して爪を剥ごうとする慈悲深さてなんだろ