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第1話 えっ何これ・・・
月下夜は目を開くと何も見えなかった。
手も足も椅子のようなものに縛られていて、拘束されているようだ
なんで拘束されているんだろ・・・・・
誰かに恨まれてるのかな?
いや、誰にも恨まれることはしていないはず……
うん、まったく身に覚えがない
少し覚えはあるけど、問題ないはずだ
なんとか拘束を解こうとしていると、柔らかな手が自分の頬に触れた
柔らかい………
「起きましたか?」
その声はとても透き通った美しい女性の声で、自分が目隠しされ、拘束されていることすら忘れて、この謎の女性の声にときめいてしまうほどに。
「それでは、目隠しは外しますね」
拘束されまま呆けていると、目隠しは外され、夜の前には美しい女性が微笑んでいた。
美しく輝く金色の髪。透き通るようで、月のように輝く金色の瞳。肌は白く陶器のようで、薄っすらと金色に光り輝いている。そして、この女性は夜の22年の人生の中でも最も美しく神々しく艶やかな絶世の美女であった。