表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

1ー5

彼女達をつれ店の前までくると表の看板をオープンに変え店へ入っていきカウンターへと進みます。


「ドランク武具店へようこそ」


「勝手に入っていったから、おかしいと思ったけど」


ハイルさんは新緑を思い起こさせるようなローブをゴソゴソと動かしながら背負った弓とラクリマの結晶をいくつか取り出しました。


「この弓の調整と矢を作って欲しいの」


えっと結晶を出したところを見ると、この結晶を使って矢を作るのね、それで真っ白な弓だけど素材は何かしら?ドュークさんのフレイムバードと同じような感じだけど優しい鼓動がしています。


私が弓を持とうとするとハイルさんは何やらニヤニヤしてますが気にせず手に取りますと風が巻き起こりましたが、すぐにおさまりました。


(良い子ですね、やはり持ち手を選ぶ武器さんでしたか)


錬金鍛冶として武具の鼓動を感じるのが一番大事なのです!

なぜならば持ち手を選ぶ武具さん達といえども修復は必要ですし作り手しか修復出来ないなんて意味ありませんから!と言ってもナイフ一つ作れないんですけど。


心の中で苦笑しつつ確かめるように弓に触りますがわかりませんでしたので師匠にパスです。


そうこうしているうちにハイルさんが代わりの弓をとおっしゃいましたので店に数本あるものを用意させてもらいました。


「今あるのはショートボウ、ロングボウとクロスボウガンですね」


「他には無いの?これじゃ」


残念ながら師匠は華美な武具は好まず長く使えるものを良く作ってらっしゃいますからと心の中で呟くとハイルさんはロングボウを手にとっておられますね。


「あのドランクさん」


「はい?」


あれ、おかしいですね私はルーンと名乗ったはずなのですが、どうやら名字が何かと勘違いされているご様子でして。


「見た目はアレだけど使えそうね、あと矢もお願いするわ」


「あのドランクは師匠で私は、ただの弟子のルーンです」


「こんな良い武器を、こんな若い女の子がって不思議に思ったんだけど、ごめんなさい」


今は何も作れませんが、いつか師匠のような職人になるんです!

口には出せませんがね情けなくて。


「この矢に使うラクリマは、どのぐらい分割しますか?」


「十本が限度じゃないかしら?その量だと」


「承りました」


弓と矢で一万と二千ジェニーになりますね修理は師匠がいないとなんとも言えませんね。


「すいませんが師匠が居ないですから、はっきりとはお答えできませんが大丈夫でしょうか?」


「えぇ、あなたの師匠が帰ってきたら相談して頂戴、十万までは用意してるから、それ以上になるなら冒険者ギルドにある宿に連絡してちょうだい」


その一言を言うと足早に去って行くのですが私より2つぐらいは若そうなのにしっかりとしておられます。


(やはりお金持ちとは言えご苦労なさってるんですね)


そんな勝手なことを思いつつ代金を受けとると帳簿をつけているのでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ