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ショッキン’ピンク・脳細胞


風はそよとも吹かず

セミは沈黙している

騒々しいのは街と暑さと

僕の体内(なか)も騒々しい


眼前には洞院(とういん)通り

人か車かどちらが多いか

規律も配慮もないそれは

砕け散ったグラスのよう


背後には出庫待ちのワゴン

途切れぬ流れに足止めを食い

ドライバーはタバコに耽(ふけ)る

忘我の態(てい)で忍辱の心で


僕だけが脳を使っている

周囲の全てを見ている

人や車の数、速度、分布

交差点、出入り口、内輪差まで!


だが機会は延々訪れず

僕は白痴のように立っている

セミさえ黙る暑さの中で


脳細胞は加速する

苛立ち焦れて血を求め

ピンク色、こぼれ落ちた嬰児(みどりご)のような


日焼けた肌とは裏腹に

さながら黒胡麻イチゴ大福


この頭をパカリとカチ割って

ぜひともご覧に入れたいものだ


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