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黄金的まどろみ


労働にとって最も価値ある対価とは

いや賃金と並んで価値ある対価とは

それはすなわち眠りだろう

眠りに落ちるあの瞬間だろう


クタクタに働いた後のまどろみは

一握(いちあく)の黄金にも勝りうる。

月に一回の給料日に対し、

あの眠りはだいだい毎日やってくる


眠りに落ちるあの瞬間、

半醒半睡(はんせいはんすい)の浅瀬にいる時、

もし顔に金(きん)を振りかけられても

大半は手で払ってしまうだろう


ようやく迎えた休日、いつもの時刻に

仕事だ!と思って跳ね起きるも

勘違いに気づいて二度寝する

あの幸福もまた、金(かね)では計れまい


「だから眠りこそ最高の対価だ」

「金のためになんか働くもんか」

「俺が欲するのはあの眠りだけだ」


夕方になるといつもそう言って

自分を奮い立たせるのだ

……給料日の一週間前までは


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