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第2章:空蝉は天命士⁉

今回では主人公が新たな出来事に出会い今までの人生を覆す始まりのストーリーです。これから始まる奏汰の冒険の入口を是非見てください!

第2章:空蝉は天命士!?(前編)


「ここは……神社?」


 息が荒くなるほどきつい坂だったが、

 二匹の猫たちはあっさりと上りきってしまった。


「くそ、あいつら……!」


 二匹の猫たちは、奏汰にある行動をとった。それは――。


「ニャニャニャー! ニャニャ! ニャンニャン……ニャー!」


「うっせぇよ!」


 ――煽りである。


「もう許さねぇ……へ、へへへ……」


「ニャニャ?」


「オラァァァァァァァ!」


「ニヤァァァァァァァ!!!!!」


 猫たちは、今までにないほど怯えるようなオーラを感じ

奏汰は階段を鬼のような速さで駆け上がっていく。


「あ、しまっ――!」


 足を滑らせ、奏汰は後ろへ倒れ込んだ。

 頭から階段へ叩きつけられる――その瞬間。


「え?」


 青い右目が、淡く光りはじめた。

 次の瞬間、彼の体はまるで時間を巻き戻すかのように、

 ゆっくりと前へ戻っていく。


「これは……どういうことだ……?」


 驚きながらも階段を上り切ると、

 目の前に広がる光景に息を呑んだ。


「……ここは……もしかして。」


 ふいに、遠い記憶がよみがえる。


「父さん……ここ、どこ? なんか不気味で怖いよ。」


「ここはな、月の神様が住んでいるお家なんだ。

 ずっとみんなが幸せでいられるように、休まずに守ってくれてるんだぞ。」


「へぇ……じゃあ月の神様にお礼しなきゃね!」


「そうだな。」


 ――それは、幼い頃に父とここへ来た日の記憶だった。


「思い出した……ここは、昔、父さんと来た神社だ。」


 少しずつ前へ進んでいくと、

 そこには古びた賽銭箱があり、奏汰は下を向いて小さく呟いた。


「俺は……生きてちゃいけない存在なのでしょうか。

 父には捨てられ、母は目の前で倒れて……この右目のせいで毎日いじめられて。

 何のために生きているのかも……もう、分からない。」


 その瞬間、前から一度聞いたことのあるような声が響いた。

 顔を上げると、そこには白く美しい天狐が姿を現した。


「……狐?」


「奏汰様。」


「な、なんで俺の名前を……」


「私は、月の力を司る神――ツクヨミ様の使い、天狐でございます。」


「狐が……喋った……?」


「あなたは、お父様から受け継いだ“月の天命士”なのです。」


「天命士……?」


「天命士とは、ある力に目覚め、その力を発揮して邪神を祓う――

 選ばれし者のことです。」


「……何を言っているんだ。」


「あなたのお父様は、弱き者を助け、世界を守る選ばれし方でした。

 ですがある日……別の世界で倒れていた少女を助けた瞬間、

 何者かに刺され、命を落とされたのです。」


「……知らないよ、そんなの。俺は父さんに捨てられたんだ。」


「いいえ。あなたのお父様は、別の世界へ行くたびに

 “自慢の息子だ”と私たちに話していました。

 あなたを、誰よりも愛していたのですよ。」


「……別の世界……父さんが……」


 俺はうっすらとしか覚えていない父の顔を思い出した


「あなたの力はすでに目覚め始めています。

 父を受け継ぎ、世界をお守りください。

 あなたの力を、世界は必要としています――どうか、お力を。」


 そう言い残し、天狐は空へと姿を消した。

 気づけば、奏汰の右手には――

 青い光が、静かに、しかし美しく輝いていた。


 その光が何を意味するのか、

 この時の彼は、まだ知らなかった。



つづく:第二章・後編

第二話は半分に分けてとうこうします。ぜひ次回もお楽しみに

他のアプリでも予定の発表をしているので、そちらも見てくれると嬉しいです。


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