雑文エッセイ「ゴキブリが嫌いな人は『ゴキブリ』という言葉すら嫌い?~坊主憎けりゃ袈裟まで憎い~」
まっ、気持ちは判らんでもないが、それを人に『強要』するのはお門違いだと思うんだよね。
と言うか、それを言っちゃうとゴギブリ嫌いな方はゴギブリ用の駆除剤を購入できないじゃない。
だって殆どのゴキブリ用殺虫剤って名称に『ゴキブリ』が入っているし、なんら、ボディになんか『画像』そのものがプリントされているもの。
『ゴキブリ』という言葉すら嫌いな方なら、それを手にするのはまず無理でしょう。
清水の舞台から飛び降りる覚悟でなんとか購入したとしても、絵を見たくないあまり目を瞑ったままではゴキブリに噴射する事すら出来ないはずだ。
でもまぁ、もう一度言うけど気持ちは判らなくもないのよ。でも、それを相手に『お願い』しても何の解決にもならないよな。それどころか、このエッセイみたいにネタにされかねない。
うんっ、気持ちの伝達って本当に諸刃の剣だよねぇ。情報の発信者と受け手側が同程度の感覚でないと同じ言葉が、人によって薬にも毒にもなるんだから。
因みに今回は全人類共通の敵である『ゴキブリ』を例にとったから私の主張にモヤっとされた方もいるだろうけど、これは世界最大のペットシェアを誇る『猫』にだって一部の方々には起こりえる事なのよ。
はい、動物にアレルギーがある方には『猫』は天敵だからね。まぁ、絶対数は少ないからそんなニッチな例を挙げられても困ると言われそうだけど、マイノリティな問題は探せば幾らでも出てくる。
これは例えとしてはあまり良い例ではないけれど、ある人が道端ですれ違った見ず知らずの人から
「私はあなたの見た目に嫌悪感を感じる。なので私の視線の中に入ってくるなっ!不愉快だっ!」
なんて言われたら、怒りの前に困惑してしまうだろう。つまり何言っているのか判らないって状態になるはずだ。
でも確かにそう言ってきた人にとって、あなたの見た目がすごく嫌と感じてしまう感性だった場合、その人は『正直』にその事を伝えた事になる。
なるんだけど、集団生活においてこの行動は容認されない。だって『いいがかり』と捉えられてしまうから。
これは、仮に語尾を命令形ではなくお願いと表現し直しても本質は変わらない。と言うかどんなに丁寧に説明懇願されても一般的な感覚から乖離している過敏過ぎる反応は対処して貰えないのだ。
何故ならきりがないから。この論の行き着く先は人との繋がりの断絶しかないから。最終的に主張と主張のぶつかり合いってろくな事にならないから。
その例は文学の中でもよくある事で、ほら、SFとかSFとかSFとかは文学界にてゴキブリ扱いされているからなぁ。
そしてSFモンたちの間でも微妙な好みの相違からセクトが形成され内部抗争が勃発するんだよね。
まっ、とは言え私もゴキブリは嫌いです。うん、あれの姿を見ると戦慄が走るからね。むーっ、なんでだろう?ただの虫なのに。
因みにゴキブリって『飛び』ます。そう、あいつらって飛ぶのよっ!いや~、子供の頃、ばあちゃんちの台所でマミーが殺虫剤を物陰に噴霧した時の光景は忘れられないな。
いや、その際の描写をするとみなさんもげんなりするはずなので控えるけどトラウマ級だったよ。
ははは、昔の家ってすごい数のゴキブリがいたんだねぇ。←想像するなよ?夜、眠れなくなるぞ?
で、あんまりゴキブリ、ゴキブリと言っていると気持ちが沈むので別の話をするけど、現在エッセイジャンルのクイーンであられる方が『パイソンカマムシ』という架空の生物の『可愛い』想像手書き画像を募集しています。
なのでインスピレーションが湧いた方は描いてみては如何でしょうか?
うん、あくまで可愛いやつでお願いします。くれぐれもゴキブリっぽいのはやめてねっ!
でも、昆虫系で可愛いのってあるのか?ミツバチマーヤだって見ようによってはエグいぞ?蝶だって接近してマジマジみると微妙だし。
因みに農家さんに愛されている昆虫は『ミミズ』です。まっ、見た目じゃなくてその働きぶりが好かれているんだけどね。
そして小学生男子が夢中になるのがオオクワガタだっ!まっ、存在がレアってのもあるんだろうけどね。
では最後に究極の選択問題だっ!はい、あなたは『ゴキブリ』しかいない世界と『蚊』しかいない世界ならどちらを選ぶ?
はははっ、どっちも嫌だよ・・。なんつう質問なんだ・・。
-お後がよろしいようで。-