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25話 最新型サンドイッチ専門店…

〈登場人物〉

空閑くが 奈津女なつめ 20歳

空閑くが 由梨ゆり 26歳

九十九つくも みなみ 300歳

神楽かぐら 咲玖さく 170歳

姫宮ひめみや 椿つばき 20歳

――チャリンチャリン


「いらっしゃいませぇ~」


店員さんの明るい声が小さく聞こえる。

外観や地下という場所とは裏腹に内装は秘密基地のように淡いランプが店内を夕日の様に包み込んでいる。


「内装も綺麗で素晴らしいお店ですね!」


奈津女がそう言いながら右側にいる椿を向くと……


「うわぁぁぁ!想像以上過ぎるぅ!」


そう言って、手元では写真を撮りまくり目はとても輝いていたのだ。

そんな姿の椿を見たことが無かったため奈津女は目を丸くして立っていた。

一通り撮り終わった後、奈津女の手を優しくつかんで


「サンドイッチ何食べる?」


と笑顔で声を掛けたのだ。

奈津女は我に返り、椿と一緒にお盆を手に取ってトングでサンドイッチを選んだ。

その後ろでは3人が、笑顔で椿と奈津女を見つめており3人は会計の後の外に行った。


「楽しそうだね」


南がそう言葉をこぼすと由梨は一瞬南を見た後、微笑ながら穏やかに話した。


「いやぁ。あんなに楽しそうに友達とかかわってることなんて姉ながら見たことなかったし……

2人と出会ってからナツの中でも何か変わったのかもね」


そう話す由梨に咲玖は話している由梨からゆっくりと会計をする奈津女に目を向ける。

咲玖は口角を少し上げた。

由梨はそんな咲玖見かけて安心した。

それと同時に奈津女と椿がパンの入った紙袋を抱えて帰ってきた。


「お待たせしました~」

「いやいや~いいもの見つかった?」

「はい」


そうウキウキしながら買って来たものを出そうと手を伸ばすが、ふと止める。

それに首を傾げる咲玖だが奈津女が口元に指を当てると顔を少し赤らめ小さな声で


「ここではあれなので、車の中でお披露目します」

「――グハッ」

「ちょッ、さっくんしっかりして!」


その不意打ちの可愛い奈津女の対応に咲玖は軽く倒れかけ、南はそれを支え、由梨、奈津女、椿が心配するという漫画の中のような展開にクスっと笑ってしまう奈津女。


「ありがとうございましたぁ~」


店員の声に背中を押され退店する一行。

車に乗り込み、何個かのサンドイッチを分け合いながら帰路につく。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「で、パンは何を買ったの?」


車に乗った5人の中で由梨が奈津女と椿が座ってる席に顔を出して聞いた。

奈津女は紙袋を開けて、パンを取り出した。


「まず、私は姫宮さんがオススメしてくれたこの卵サンドを買いました。

あと、3人にも買って来たのですが……受け取ってくれますか?」

「もちろんだよ~」


南は口角を上げて奈津女の問いかけに応じた。


「ありがとございます。最初に由梨にはイチゴが入ったデニッシュを渡しますね。

次に南さん。何でも好きだと言っていたので、私が好きなメロンパンです」

「さすがナツ!私のイチゴ好きを覚えてて」

「メロンパンも好きだよ!ありがとう」

「よかったです。それで咲玖には……」

「なんだろう?」


奈津女は少し恥ずかしそうにでも堂々と紙袋からパンを取り出した。


「ジャ、ジャジャーン!」


そう言って出したのは、焼き目がこんがりとしているウインナーパンだった。

それを、咲玖は珍しい笑顔で受け取った。


「ありがとう」

「は、はい」


奈津女はまた嬉しそうに頷いた。

その様子を見て椿は微笑んでいた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「今日は本当にありがとうございました」

「いやいや!こちらこそ付き合ってくれてありがとう!とっても楽しかったよ」

「また今度。機会があれば他の所にも誘ってください」

「はい!ぜひ。それではまた今度。奈津女はまた明日」


そう言って4人を屋敷の前で車から降ろすと椿はそのまま車を走らせた。


「それじゃまた後で連絡するね」

「それでは、また今度」


そう言って咲玖と南と別れる2人。

その4人を静かに、冷たく見つめる目線と不安そうな目線。

その2つ。2人の視線には誰も気付かなかった。

オカルトに目を輝かせる奈津女にサンドイッチに目を輝かせる椿。

似ている2人だからこそうまく仕事をこなしているのかもしれません。

そして、最後に出てきた2つの目線とは一体……

今回も読んで頂きありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ

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