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24話 5月16日お昼ご飯

〈登場人物〉

空閑くが 奈津女なつめ 20歳

空閑くが 由梨ゆり 26歳

九十九つくも みなみ ?歳

神楽かぐら 咲玖さく 170歳

姫宮ひめみや 椿つばき 20歳

お昼を5人で食べるため休憩時間に食べ物大好きな椿がオススメする

定食屋さんに連れて行ってもらうことになった。

椿が運転するミニバンに乗った奈津女、由梨、咲玖、南は

椿と共通の会話を探すため会話を弾ませていた。


「ところで椿さんって奈津女さんの秘書やって長いんですか?奈津女さんも信頼をしてそうだったし」

「いえ。私はまだ奈津女の秘書になってから2年ほどしか経っていません。

信頼を置かれているように思っていただけるのは私としては嬉しいんですけどね」


椿はハンドルを回しながら嬉しそうに話した。

そして椿について奈津女から少し紹介をする。


姫宮ひめみやさんは秘書検定を1回で合格できるほどのスーパーエリートなんですよ~」

「ちょっと~恥ずかしいよ~」

「しかも、私ほどではないですがオカルト好きなんです」


そう言うとスマホの画面に目線を落としながらフリック入力で4人のグループルインに


奈津女『なので、自己紹介であれについて言っていいかもしれません。』既読3

みなみ『了解((´∀`*))ヶラヶラ』既読2


そう送る奈津女に南が返信をすると

由梨とアイコンタクトを交わし何かを理解した由梨はクスクス笑いながら話を繋げた。


「そう言えば、椿はこの2人のこと知らないよね?驚くこともあるかもだけど~」

「ぜひ!」

「それじゃ 話し出す前にあのコンビニに車停めてもらってもいいですか?」


ゆっくりと聞き取りやすい声量で椿にそう促す南。

椿はキョトンと首を傾げながら言われた通り赤信号の後コンビニの駐車場に停まった。

シフトノブを使ってギアを引くと、後ろを向いて座りなおした。


「それじゃ。俺から話させてもらおうかな。

聞いても驚かないで欲しいんだが、俺はドラキュラの神楽かぐら咲玖さくだ」

「え?……ど、ドラキュラ?吸血鬼って事?」


そう声を震わせながらも、質問する椿。

咲玖はゆっくりと頷いた。

それを見た椿は……


「実はずっと吸血鬼にあってみたかったんです!」


その言葉にその場に居た全員が目を丸くした。

奈津女は、椿の興奮をなんとか抑えた後。改めて自己紹介を続けた。


「気を取り直して。

ドラキュラの神楽かぐら咲玖さくだ。

年齢は170歳で、好きな食べ物は南と奈津女が作ってくれるご飯。

太陽は天敵。よろしく頼む」

「だから、来るときタオルを被ってたんだ!納得だわ~」


そう答えながら、納得したように頭を上下に振る椿。

その後、自己紹介を始める南。


「親しき中にも礼儀ありって事で、念のため自分からも自己紹介を……

自分は、咲玖さんに仕える使用人の九十九つくもみなみって言います。

年齢は……みんなにも初めて伝えるかもね。今年で300歳です」

「さ、300!?」


由梨は驚いたように口を開くが、その口を奈津女が軽く押さえて自己紹介の妨げにならないようにした。

その配慮に会釈をしたあと、話を続けた。


「自分は、咲玖さんとは違って吸血鬼ではなくって、使用人っていう種族に生まれました。

この世界にはないんだけどって。この話は今度改めてしたいと思います!

好きな食べ物は特になくって。プールや海とか水が多く溜まっているところが苦手です!

よろしくお願いしまーす」


その自然な自己紹介にみんな拍手を起こした。

その後、椿が自己紹介をする流れになり奈津女の耳と視線が椿に向いたところで

隣に座っていた咲玖が小さな声で話しかけた。


「奈津女にバレない形を作りながらも、椿とやらにしっかりと自己紹介をする……さすがだな」

「いやいや。それに気づいても、口に出さなかった咲玖さんの成長が感じられて自分は嬉しいです」


そう会話を終えると、椿の自己紹介に耳を傾けた。


「えっと。私は、奈津女の秘書をしている姫宮ひめみや椿つばきです。

2人と違って私はただの人間で、好きな食べ物は基本パン類で苦手なものと言ったら虫ぐらいです。

よろしくお願いします!」


そう言って、頭を下げる椿に他の4人が優しく拍手を送った。

すると、少しの雑談を挟んだのち、椿のスマホに連絡が入った。


「すみません。少し出ます」

「どうぞどうぞ」


4人は声を合わせて電話を進めた。

すると、申し訳なさそうに頭を下げた後、車から降りて、電話に出た。


「はい。姫宮です。はい。――そうですか!了解しました。

今、奈津女とそのご友人と居るので……はい。

その後解散で。はい。了解しましたー。はい。ありがとうございます!」


車の外で、軽くガッツポーズをとると、車に笑顔で乗り込んだ。


「今日の午後の集合が無くなったようなので、

私が本当に行きたかったサンドイッチ屋さんに行きませんか?

車の中まで完全に屋内設計で日に当たらずに過ごせて水もありません

どうでしょうか?」


後ろを振り向く椿の顔はとても明るく楽しそうだった。

奈津女はその隣で微笑みながら頷く。

後ろの由梨・咲玖・南も同じように頷くと椿は車を走らせた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「着いた~」

「お疲れさまでした~」


30分程音楽を流しながら車を走らせていると、その場所に辿り着いた。

由梨は窓を開けて外を見渡す。

だが近くに建物らしきものが全く見当たらないのだ。


「どこにあるの~?」


由梨が顔を運転席横に出して2人に聞くと、椿は得意げに自分のスマホを由梨に手渡した。


「地下にできたサンドイッチ専門店……ここの事⁉」

「大正解!今までにはあまりなかった最新設備が整ってるんだって界隈では騒がれててさ~!

一度は行ってみたかったんだけど、時間が無くて。ホント今日来れて良かった」


そう言いながら、入り口を探した後。

パーキングと書かれた看板に従って車を入り口の一番近くに停車させた。


シートベルトを外した後、外に出ると咲玖はまたタオルを頭にかけてそそくさと入口に向かって歩いた。

それにみんながついて行くと、入り口と書かれた場所の先は地下へと続く階段となっており、

みんなが1段1段丁寧に下りて行く。


足元も頭上も電気が点いているが誰も何も話さないため、みんなの足音だけが階段に響いた。

15秒ほど降りていると、やっと扉前までたどり着き、先頭を歩いていた咲玖が一歩下がりその後ろを歩いていた椿を扉の前に立たせた。


「ここまで連れてきてくれたのは、姫宮さんのおかげだから。

今更だけど先頭は俺じゃない方がいいだろうし」


ボソボソとそう話す咲玖に南は嬉しそうに頭を後ろから撫でる。

咲玖は南の手を〈おい〉と照れ隠しの為か振り払った。

椿はそんな2人にほっこりした後。

ゆっくりとドアノブを捻った。

奈津女と椿の掛け合いがとても気に入っています

こんな仕事仲間が欲しい……

今回も読んで頂きありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ

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