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23話 準備5月16日 午前の部

〈登場人物〉

空閑くが 奈津女なつめ 20歳

空閑くが 由梨ゆり 26歳

九十九つくも みなみ ?歳

神楽かぐら 咲玖さく 170歳

姫宮ひめみや 椿つばき 20歳

準備が始まってから、最初に取り掛かったのは花弁祭りの屋台の骨組みを作成する作業だった。

それについて南が質問をする。


「屋台の骨組みだったら去年の物とか、残っているんじゃないの?」

「えっと…去年屋台に関して事件が起きてしまったみたいなんです」


その事件について奈津女は説明をした。その内容を要約すると、


〈ずっと同じ物骨組みを使っていたため、去年。いきなり燃えたり、崩れたりと事故が多発してしまい、その事で警察が介入するほどの事故が起きてしまった〉との事。


「そのため、今年は新しく作っていかないといけなくなってしまって…余計に時間が必要になってしまったんです」

「去年は大変だったんだな」


そう話しながら辿り着いた場所は、資材が積まれたトラックの後ろだった。


「そう言うわけで、今日はこの資材運びを3人にはお願いしたいのですが…大丈夫ですか?」

「もちろん!」


と由梨は手を腰に当てて笑いながら答えた。

その姿を頼もしく思った奈津女は軽く頭を下げた後、


「私は他の現場を秘書の姫宮さんと見て回ってきますのでそれまでよろしくお願いします」


そう言って他の場所へと去っていった。

その背中を軽く見つめた後、由梨が行動の切り札を切った。


「それじゃ、ウチらも頑張らないとね!早速はじめるよ!」


その言葉と同時に由梨は自分の身長程ある板材を3枚持ち上げた。

顔は苦しそうなのにそれでも由梨は自分に言い聞かせるように


「やばぁ~ 重いッ! 重いッけど!頑張るんだもんねーだ!」

「がんばれー 由梨ー」

「無理だけはしないでね ユーさん」


咲玖は棒読みになりながら、板3枚角材4本を右肩に担ぎながら由梨の右に並んで歩き、

南は微笑みながら、板4枚角材5本を左肩に担いで由梨の左側を歩いた。


『誰も先に出ない。誰かが倒れてもいいように。誰かが誰かを支えられるように』


3人はそう思いながら由梨を中心としたペースで往復をした。


――奈津女と椿は――


「それでは、こちらはよろしくお願いします」


奈津女と椿はその他の係に顔を出して進捗状況を聞いて、増援の有無を考えて行動しているのだ。

そうして、次の係へと移動している間。

椿が奈津女に質問する。


「奈津女 いいの?資材班。友達だけに任せちゃって…あなたが


〈他の従業員を入れないで〉


って言ったから入れなかったんだけど」


心配そうな顔で聞く椿に対して奈津女は落ち着いたトーンで


「大丈夫です きっと」


そう言うと椿は〈おぉー!〉と小さく声を上げ、それに気づいた奈津女は立ち止まって恥ずかしそうに言い訳を始めた。


「ほら 他の人がいると咲玖もやりにくいだろうしって意味で…」

「えぇぇぇーーー!」

「!?!?」


奈津女は赤くした頬を手で隠しながら、椿の方を見つめる。

椿は目を輝かせながら奈津女にもう一度質問する


「奈津女!今!今ッ!人の名前呼び捨てしてた!!」

「・・・エヘ」


そう言われてから、さらに顔は赤い。

が、それと同時に嬉しそうに笑って見せた奈津女の顔はその部屋の太陽のように輝いたのだった。

その眩しさに目を覆いながらも、椿も嬉しそうに笑っていた。


――3時間後――


全ての係を回ってから奈津女と椿はヘトヘトになりながら最後の場所。

3人の待つ資材置き場へと歩いた。

トラックがある外への扉を開けて奈津女は声を掛けた。


「お疲れさまでした。咲玖。南さん。由梨。もう今日の午前の部は終了しT・・・いない?」

「あれ。本当だ。資材も人もないね」


そうして耳を澄ませると資材を運んだ先から笑い声が聞こえてきた。

聞こえてくる方向に歩くとそこには、3人がパイプ椅子に座りながら雑談をしている姿があった。

奈津女と椿が驚きながら見つめていると視線に気づいた南が奈津女に声を掛ける。


「あれ 奈津女さんと秘書さん。お仕事お疲れ様~」

「お疲れっす…」

「お疲れ~」


3人が声を掛けると椿は、軽く頭を下げた。

そのあと、奈津女も話し始めた。


「3人とも、お疲れ様です…もしかして、あの量。全部運んだんですか?」

「うん 特にユーさんが頑張ってくれたんだよ」


そう言いながら、南は由梨の肩に手を置いて答えた。

それに、


〈いやいや〉


と言いながら手を顔の前で横に振った。

奈津女は一直線に由梨に向かってから歩いた。

そして、抱き着いてから笑顔で


「ありがとうございます! これで午後からの作業がスムーズにいきます!」


そう言うと、離れてから咲玖と南を順番に顔を見た後、笑顔で同じように感謝を伝えた。


そして、その後奈津女は椿の方を向いた隙に咲玖は南に近づいてから南の背後でブツブツと


「今だけ…今だけ 人間の女性にあこがれを持ったよ」

「たしかにね 自分も奈津女さん程 人に触れる勇気があれば…って思ったよ」


2人で人間にあこがれを持ちながら、そんなことを知るはずのない奈津女は笑顔で話を進める。


「それじゃ お昼食べに行きませんか?姫宮さん含め5人で」

憧れの的になった奈津女と由梨

いつかそのコツとかを教えてくれるといいですね

今回も読んで頂きありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ

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