あたしの天井サーブ
左打ちなら、もっとかっこよかったんですけど(笑)
高く飛びあがって 強く叩きつけるより
したからすくいあげて 舞いあがらせる
描いた放物線がx軸ともういちど出逢うとき
狙った座標で交わるように
アンダーハンドの右腕が構築する二次関数
これが あたしの天井サーブ
のんびりした対空時間のあいだに見極められて
すんなりそこへと まわりこまれたりもするけど
マイナスの放物線 その頂点から
獲物をみつけたハヤブサのように舞いおりる
重量加速度を得た その傾きは
微分にかけてみればわかるでしょ
うけとめられるもんなら うけとめてごらんなさい
あたしは天井サーブをうつの好き
うえからうつのが苦手だからじゃないけど
あたしは天井サーブをうつのが好き
高くジャンプできないからじゃないってば
たしかにあたしは
うえからうつのも苦手だし
ジャンプも高くできないけどさ
あたしは天井サーブの描く放物線が好きなんだ
レシーブされちゃったっていい
コートのかどっこをピンポイントで狙ってく
あたしと ボールの描く二次関数を
これからおみまいするよ とくとごらんあれ
頼みのあたしの右腕は きょうも
すくいあげるようなアンダーハンド
「サブマリン」にしたかったんですけど、床をx軸にしたら、床下まで潜らなくてはいけなくなってしまうので断念(汗)