あ、ああ、あああ、ああああ
お化け、怪奇現象などの類は出てくることはございません。
ただただ異常、それだけでございます。
「相談があるの。」
昼休み、それはそれは学年真ん中くらいの美人は深刻そうにって顔青いな。
「どうしたの?鷲見さん」
正直、人のことなんて気にしてられない。
だけど、鷲見さんならもしかしたら。
そう思ったから、貴重な睡眠時間を割くことにした。
「君の弟からさ、変なメッセ来てない?」
「メッセ?」
「あっごめん、メッセージ。LIONの。」
「連絡取れるんか⁈」
「えっ?いや取れるっ…ていうか、さ。」
鷲見さんが口ごもる。
もどかしくてイライラが増加する。
「さっさと言いたまえ。グズ。」
「うわっ短気すぎる。」
「さっさと言いたまえ。クズめ。」
「いや、ひどいな。」
「さっS」
「分かったって!…あのさ、悟くんから返信ないんだよ、何回返信しても。」
「?」
何回も返信してるのだから返信があるのでは?
意味不明だ。
「場所、変えていい?」
鷲見さんが周りをそっと指差した。
いつの間にか、ひっそりとクラスの注目が集まっている。
「なして?」
「男女で謎の雰囲気の会話、気になるでしょ?年頃だもん。」
「お前、さては中身年増か?」
グーパンで腹パンをくらった。
年増じゃなかった。ゴリラだった。
「ほら、さっさと来たまえ。このグズ」
「なんだろう。俺より感じ悪い。」
さらなる腹パンを味わった。
こんなときになんだけど、新しい扉開きそう。
「階段?」
「上まで来る人いないでしょ?」
「響くじゃん、下まで。」
「叫べば助けが来ていいじゃん。」
一体何を話そうとしているのか。
どうしてそんなに怯えてるのか。
学年の遠足で遊園地に行った時、クラス全員でお化け屋敷に入った。
鷲見さんは友達に抱きつきながらずっとふざけていた。
今みたいに。
俺も。
「人と話してる時にスマホいじるのどうかと思いまぁーす」
「うるさいよ!ごめんね悟くん、見せるよ」
そう言って鷲見さんは俺にスマホ画面を見せた。
悟くんのお兄様はお化け屋敷でちびり、鷲見さんはお化け屋敷を大疾走。悟くんはそれ見て爆笑、撮影です。
最後までお読みくださった貴方に、誠心誠意御礼を言いたい。
あざっす!
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面白くなければコメントをしていただきたく存じます。
不人気の初心者ですがなにとぞよろしくお願いします。