契約
Episode5 契約
俺とノンとリリカは【ダイラ】を使ってノンの家に戻った。
それにしてもこの家は広い。
いや広すぎる。
俺「この家はどうなってんだ?。」
ノン「ほら。そこに玄関があるじゃろ。出てみなさい。」
俺はノンに言われた通りにおそるおそる玄関を開けた。
俺「うわわわぁぁぁぁー。」
ノン「よいしょっとーー!。」
落ちそうになる俺の腕をノンが引っ張る。
俺「危なーーー!なんだよコレ、。」
玄関を開けるとそこは真っ暗闇で家が浮いているみたいだった。
リリカ「はははっ本当に面白いなー落ちなくてよかったな。」
リリカは大笑いをしている。
俺「おい!笑うな。人が死にそうだったんだぞ。」
リリカ「そこに落ちると下には針が上を向いていっぱい生えててお前があのまま落ちたら、、。」
俺「ま、、まじかよ、、。」
全身に鳥肌が立つ。
ノン「嘘じゃ。」
俺「はぁぁ?おい!リリカ!。」
ノン「嘘だが、そこに落ちたら帰ってこれない。永遠の暗闇、無なんじゃ。」
俺「どっちにしても怖いやん、、。」
リリカ「それも嘘だ。」
俺「もう帰る。」
リリカ「ごめんごめん!お前の反応が面白くてつい、からかったんだよ、な?ノン爺さん。」
ノン「はははっ!すまんすまんのーー!。」
こいつらーー。なんも知らねーからって!
俺「で?結局なんなんだ?この先は!嘘なしで!。」
リリカ「始まりの地に戻る。」
ノン「う、、、s」
俺「おい!。」
ノン「いやほんとじゃ。だから始まりの地は危ないんじゃ。」
確か、ここに来た時も同じ事言ってたような気がする、、。
リリカ「要するにここの住民もいい人と悪い人がいる。わざと始まりの地に行っていたずらしに来たり、たまにミンチに会ったり、、。」
俺「リンチな。リリカも経験があるのか?。」
リリカ「ある。寝ぼけて玄関から落ちて始まりの地で寝てたんだ。」
俺「いや、お姉さん夢遊病?。」
リリカ「そしたら、起きたら、、、。」
俺「起きたら、、?」
俺は唾を飲み込んだ。
リリカ「顔一面に落書きされてたんだ。」
俺「は?。」
リリカ「だーかーらー、落書きされてたんだ。」
俺「え?それだけ?。」
リリカ「なんだ?それだけってー!ノン爺さんーーー!。」
ノン「そうじゃぞ。落書きはひどいんだ。サツマって書かれてたんだぞ?。」
俺「サツマ?。」
ノン「サツマは不細工な子って意味だ。」
リリカ「そんなドストレートに言わないでくれよーー!。」
俺「でも、落書きだろ?。」
リリカ「あぁ。」
俺「消えるんだろ?。」
リリカ「あぁ。」
俺「そんなのただの可愛い、いたずらじゃんかよ!。」
ノン「まぁ、リリカなら大抵のヤツなら負けることないがココの始まりの地は、全異世界の入口と言われている。あんたらが寝てた時は運がよく誰も来なかったみたいだが、、。」
俺「危なかったってそういう事か、、。」
リリカ「まぁこれから気を付けるんだな。」
俺「いや、お前だろ!。」
ノン「お前というなあぁぁぁ!」
はぁぁぁ。二人ともグルだな。これ。
リリカ「ノン爺さん、とりあえず地下に行こう。」
俺「え?なんで?。」
ノン「行くか、ほら若造、、ケンタ行くぞ。」
俺「あ、はい。」
俺は連れられるがままにノンの家の地下へ行った。
長い長い階段を下りて地下につくと広い部屋に案内された。
俺「、、、、これは凄いな。」
リリカ「当たり前だ!お前の強化プロジェクト専用の訓練施設だ。」
ノン「ここは防音だし破壊してもまた再生するようになっている。まぁ、破壊なんて出来ないだろう、、、、っ。」
ドカーーーン
ノン「え、、、、?。」
俺「すいません、、ちょっとさっきリリカに教えて貰った技、全開の力で試してみたくて、、!。」
部屋は一瞬で吹き飛んだ。
ノンとリリカは驚いて俺から一歩引いている。
地下の訓練室はノンの言った通りに粉々になった部屋がもう再生し始めている。
リリカ「今のは、【リング】か?。」
俺「あぁ、。思った以上に弱いな。」
【リング】。半径10メートル以内のものを粉々に破壊する技。
空間に閉じ込められた際に空間を壊して脱出したりする時に使う技。
ノン「リリカ、、いいのを見つけてきたな。ガイザーは何も出来ない所からの努力の塊だが、ケンタはきっと才能じゃ。」
ピコピコピコピコ
俺「なんだ?この音?」
ノン「訪問者だろう。ワシが出てくるから修行してなさい。」
ノンは階段を上っていった。
リリカ「さ、さぁ、始めるぞ!。」
俺「お願いします!。」
リリカ「お前はまず、毒を飲めるようになれ。」
ん?こいつは何を言っている?異世界人は人間じゃないのか?
リリカ「ん?お前は何を言っている?。」
俺「いや、こっちのセリフだ!。毒って。」
リリカ「リリカは本気だぞ。」
そういうと何やらごちゃごちゃと【ダイラ】の中に手を入れて探し出す。
リリカ「あ!いた!。」
振り向いたリリカが持っていたのは蛇だった。
俺「まっ、、待て、、、落ち着け、、わかった、悪かった、リリカ様、、。とりあえずこいつを置いてくれ、、。」
リリカ「何言ってんだ?こいつはもう死んでいる。」
よく見るとリリカの持つ蛇はもうぐったりしていた。
俺「こいつをどうするんだ?。」
俺の言葉でリリカが俺を【ダイラ】に連れ込み、一面砂漠の場所についた。
俺「おーーい!リリカ?。」
リリカ「リリカは別の場所からお前を見ている。その手に持っている蛇を生き返らせろ!。」
俺「え、、、?うわぁぁぁぁぁ!。」
いつの間にか俺は毒蛇の死骸を握っていた。
リリカ「情けない声を出すな。男だろ。」
俺「いやいや、リリカさんこれは流石に誰でもビビりますって、、、この毒蛇生き返るのか?。」
リリカ「始まりの地でやったように治癒の力をソイツに向けて使ってみろ。」
俺「えーーーー、、。」
文句を言いつつ、リリカに支持された通りに治癒をする。
ドクンッツ
体中に響き渡る心臓音、、。
生き返った。
その毒蛇はさっきまでとは一転、大きな口を開けてこちらに向かってくる。
俺「おい!おい!リリカ!これどうすんだよ!。」
俺は全力で逃げ回りながら助けを求める。
リリカ「知らん!お前でどーにかしろ。お前、死ぬぞ。」
こいつ、、本気で言ってやがる、、。
でもどこにいるんだリリカ、、。
ってかコイツどうする、、。
生き返った途端大きくなりやがった。
俺「おい!毒蛇!お前死にたくないだろ!俺はお前を殺すぞ!。」
まぁもちろん。俺の言葉等通じるはずも、、。
?「助けてください、、。私もあなたを殺したくない、、誰かに操られているんです、、。」
!!?
俺「お前、、、。本当は、、っ。」
俺は走るのをやめて向き合った。
?「そうなんです。助けてくだーっ」
シュッド――――――――ン。
俺「リリ、、カ、、?お前何やって、、!。」
リリカは俺の前に立ち毒蛇をいとも簡単に倒した。
リリカ「馬鹿か!お前!それはこっちのセリフだ。死にたいのか!。」
俺「どういう事だよ!お前なんで殺しちゃったんだよ!。」
俺はリリカに怒鳴りつけた。
リリカ「こいつはな、人を食って生きる。リリカの世界の誰かかが生み出した凶悪なモンスターなんだよ。」
俺「お前にも聞こえただろう?こいつは操られてたんだ!食べたくて食べているわけじゃないんだ。」
リリカ「そうか、リリカには聞こえないがお前には聞こえるのか。でもその声はコイツの声じゃない。それが聞こえる人と聞こえない人に分かれるがその声にそそのかされて今まで何人もの死体を見てきた。」
俺「じゃ、今のは誰の声なんだ。」
リリカ「モンスターもモンスターなりに人を食べる為に進化していく。こいつは人の親切に付け込むタイプだったのかもな。」
俺「なんだよ、、それ、、。そんな奴がいたら本当に困ってる人と区別がつかないじゃないか。」
リリカ「、、、そこはお前の訓練次第だ。こいつはもう使えない。死の国に送るぞ。」
俺「なんでだよ!また治癒を使えば、、。」
リリカ「こいつはもう無理だ。同じものに二回、治癒は使えない。」
リリカは倒した毒蛇の口の中をいじり始めた。
俺「何やってるんだ?。」
リリカ「、、、あった!。」
リリカの手には牙が握られていた。
俺「牙か?。」
リリカ「あぁ。これを飲みこめ。」
俺「うん。って!!無理だろ!大きすぎるし、消化されないわ!。」
リリカ「そうか。」
リリカはポケットから何やら道具を取り出した。
俺「まさか、、、。」
リリカ「クラッシャーだ。」
ザクッザクッ
リリカ「粉だぞ!のめのめ。これでお前は毒に強くなるぞ。」
俺「サバイバル感覚なん?。」
リリカ「いいから飲め!。」
仕方なく飲み込む。
俺「味、、しないな。」
リリカ「さぁ、次だ。」
リリカは【ダイラ】を使いまた何かを探し始める。
突然リリカは不気味な笑みを浮かべた。
リリカ「今度は生きてるぞ。」
そういうとリリカは【ダイラ】だけを残し消えた。
俺「何が来るんだ、、?。」
ブ――――ンブ――――ン
なんだこの蜂みたいな音、、
俺「いや、蜂じゃねーーかーー!。」
俺は一目散に逃げた。
大量の蜂が全速力で飛び出して俺をめがけて飛んでくる。
俺「【深】。」
俺は同化の技を使った。
くそーーこれどうすればいいんだよ。この姿、数秒で効果が切れてしまう、、。
蜂は俺を探してるかの様に散らばり始めた。
ずっとこれを繰り返して耐えるか?
でもこれはこれで俺の体力が持たない。
俺が今、こいつに使える技は【深】・【倫】・【飛】・【鋼】・【天】・【生】これだけだ。
【飛】は翼が生えて飛べる。【銅】は固くなることができる。【天】は空間を切り開いて対象物をその空間に閉じ込める事ができる。【生】は生き返らせることができる。
何使う、、!!
俺「くそーーー溶けちまった。」
ブ――――ン
また一気に蜂の群れが塊になって俺に向かってくる。
俺「【天】。」
空間が開き蜂は飲み込まれた。
俺「ふぅーー!終わったぞーー!。」
リリカ「なぜ、初めから【天】を使わなかった?そういう判断ミスが命取りになる。しかも【天】には弱点がある。さっきの毒蛇には効かない。」
リリカの姿は見えないが声は聞こえる。
俺「なぜ、、?。」
リリカ「意思があるからだ。あの蜂はリリカのペットだ。リリカが洗脳している。だから空間が開かれても自分の意思がないから飛び込んでしまうんだ。」
俺「じゃ、俺は毒蛇の時【銅】を使えばよかったのか?。」
リリカ「【銅】を使って?ずっと固まっているって?馬鹿か!。」
俺「じゃあ、どうすればよかったんだよ!。」
リリカ「お前の新技だ。お前が元々できる技使ってどーすんだよ。意味ないだろ!。」
俺「でも、新技って、、。あの状態で、。」
リリカ「また、でもでもか?このヘタレが。さぁ、行くぞ!。」
またリリカの【ダイラ】が現れた。
ワオ――――――ンッツ
俺「くっ、、。なんだ、、。」
鼓膜が破れる位の声に耳をふさいだ。
ドスッドスッ
ナニカが歩くたびに地震の様に揺れる。
リリカ「今度のヤツは手ごわいぞーー。」
【ダイラ】から少しずつ姿が見えてくる。
シロクマか?いや、オオカミ?ん?チーター?
ワオ―――――ンッツ
俺「なんだよ。こいつ、、。クソデカいし顔が三つも?。」
シロクマでもあるしオオカミでもあるしチータ―でもあるのか?。
リリカ「こいつはリリカのペットではない。違う世界から連れてきた。こいつはバロンだ、魔力がある。気をつけろよ!。」
はぁぁぁぁ?魔力?
俺「【銅】。」
カキンッカキンッ
うわぁぁぁ、めっちゃかじってるーーーーっ!
新しい技、、、、自分で編み出すのか、、?
こいつに勝てる方法、、?
俺「よし。」
俺は【ダイラ】から取り出した肉を全力で投げ飛ばした。
そのモンスターは急いでその肉を追いかけていった。
リリカ「お前、ふざけてるのか?なんだ、今のは。」
俺「思いつかないんだよーー。うわぁぁぁ、もうきやがった。」
ワオ―――――ンッツ
俺はここで死ぬのか?こいつに勝つ方法はなんだ?
爆弾、、。
爆弾で少し時間を稼げるか、、?
俺「ば、、爆弾!」
俺は空間から想像で作った大きい爆弾を投げつけた。
ポンッ
俺「え、、?。」
見た目の割にはかなり小さい音を立ててそれは割れた。
バロンは少し戸惑った様子だったがすぐに追いかけてきた。
ゴー――――――
この音はなんだ?
走りながら後ろを振り向くとバロンは口の中で大きな光を作っていた。
嘘だろ、、これコイツ放つつもりか?
俺は間違いなく黒焦げになる。
終わりか。
いや、ここで終われねーだろ、、。
なんでさっき失敗した?想像が足りなかったのか?
実物を知らないから、、、。
見たことあるものじゃないと完璧は作れないのか?
武器、、。
そういえば昔お父さんに猟に連れて行ってもらった事あるな、、。
銃!
ピカッシューーーッツ
それは放たれたのであろうか。
強烈な光に包まれた。
俺「【影裂深透】。」
俺は放たれた光と向き合い、【ダイラ】から想像の刀を出しその光を切った。
俺「切れた、、。」
メキメキッ
鈍い関節音がした後、バロンは三体に分かれた。
なるほど。
そう来たか。
シロクマは俺に向かって走ってくる。
他の二体は口にまた光をため始めた。
シロクマ「ワオ―――ン!」
大きな遠吠えをするとシロクマは五体に分身した。
俺「こいつまだ分身できるのかよ。マトリョーシカかよ!。」
五体のシロクマは俺を囲んだ。
こんなん反則だろ、。
勝てないよ。
?「おい!ケンタ!。」
俺「え?。」
謎の声が耳元の近くで喋ったと同時にシロクマの動きが一時停止したかの様に止まっていた。
?「ここだよ。」
俺「誰?!。」
俺の右肩の上に小さいムチムチしたウサギ?が足を組んで座っていた。
?「初めましてー!俺はムーサだ!。」
俺「うわぁぁウサギが喋ってる?浮いてる?。」
ムーサは俺の目の前に来た。
ムーサ「当たり前だ。」
そういうとムーサは浮きながら寝ころんだ。
俺「どうなってるんだ?この状況は。」
ムーサ「時間を止めている。死なれたら困るからな。」
俺「可愛いのに、口は悪い、、。」
ムーサ「俺はこの世界の伝説の五人の中の一人だ。ふふっ会えて嬉しいか?。」
俺「はい?伝説の五人?を知らないんだが、、何かごめん、、。」
ムーサ「な、なんだと!?し、知らないとは、、。」
俺「なんだよ?。」
ムーサ「俺たち伝説の五人はこの世界を救ったヒーロー的な存在だ。だがその戦った敵が悪かった。俺たちはそれぞれ魔法で姿を封じ込められてしまったんだ。元々は俺たちは人間なんだ。気づいたらこんな姿になっていた。そのせいで俺はこの世界を救ったヒーローなのに皆に気づいて貰えない、、うぅっ、、。」
俺「他の四人は?。」
ムーサ「リス、ネズミ、ハムスター、インコに姿を変えられた。」
俺「一人だけ鳥類なんだ。」
ムーサ「だからさ?俺と契約してその封印をお前が解いてくれ。頼む。」
俺「、、、はい?。」
ムーサ「だーかーら、封印を解いてくれ!。」
俺「、、、ん?。」
ムーサ「耳が悪いのか?このっ!このっ!。」
ムーサが小さい手で俺の右耳を耳を引っ張る。
俺「くすったいよーーー、、、え??。」
突然耳が重くなった。
ムーサ「聞こえない耳はいらぬだろう!石化したぞ!。」
俺「なんでだよ!判断早すぎだろ!短気か!。」
ムーサ「ふふっ判断は早い方だ!。」
満足げに腕を組んでやがる。
俺「わかったから、わかったから。やるから解いてくれ!。」
ムーサ「ふ―ん。じゃ、先に俺と契約をしろ。」
俺「わかった、そしたら解いてくれるんだな?。」
ムーサ「もちろんだ。これにサインしろ!。」
ムーサはどこからか契約書と書かれた紙を出した。
俺「いつの時代でも最後は紙なんだなー。ここに俺の名前を?。」
ムーサ「そうだ!よし!。」
俺「あ、戻った。ふぅーー。」
ムーサ「もう、俺たちは契約が結ばれた。ところでケンタ!ここで何してるんだ?。」
俺「あ、そうか。練習だよ。練習。」
ムーサ「練習?何の。」
俺「強くなるために決まってるだろ!。」
ムーサ「何の為に。」
俺「た、助けたい人達がいるんだよ、。」
ムーサ「サークルか?。」
俺「なんで知って、!。」
ムーサ「ケンタの事情は知ってる。もちろん調べ済みだ。」
俺「なんで聞いたんだよ。」
ムーサ「因みに俺たちの封印もしたのも同じやつだ。」
俺「え?知ってるのか?。」
ムーサ「だから俺たちの目的は一緒ってことだ。さぁ、戦うか。ケンタ。」
俺「え?ちょっ、、俺、勝てないよ。」
ムーサ「わかってる。さっきまでのケンタなら勝てない。」
俺「さっきの、、。」
ムーサ「あぁ。今のケンタはケンタであり俺だ。俺でありケンタだ。」
俺「何?難しいんだけど。」
ムーサ「まぁ行けば分かるぞ。」
止まっていた時間が動き出した。
シロクマが俺に向かってくる。
よけなきゃ。
シュッ
俺「え??。」
俺はあたりを見渡した。
ド――ン
後ろで地響きと共に何かがぶつかる音がした。
俺「どうなってんだ?瞬間移動、、?。」
振り向いた先には俺を囲っていたシロクマ達が倒れこんでいた。
リリカ「おい!おい!ケンターーーーー!。」
リリカの声が響いた。
俺「なんだよ?」
リリカ「え?なんで?死んだんじゃ、、?。」
俺「死んでないわ。」
ムーサ「そうだそうだー勝手に殺すなー。」
俺「あ、いや、こいつは、、何か今急に出てきて、?契約?とか?。」
リリカ「瞬間移動が使えるのか?。すごいな。」
ムーサ「当たり前だろ。ケンタは俺だ。」
俺「ムーサ、俺が説明するから。」
リリカ「ん?お前誰と話してるんだ?」
俺「俺の肩に乗ってる生き物だよ。」
ムーサ「生き物ってなんだ!ウサギだ!。」
リリカ「少し休むか?大丈夫か?。」
リリカは俺の右肩を眉間を寄せてのぞき込む。
俺「ん?どういう事?。」
ムーサ「はい!言い忘れてた一旦ストップ!。」
ムーサはまた時間を止めた。
俺「どういう事だよ!?。」
ムーサ「俺の姿はケンタと俺たちみたいな契約をした人間しか見えない。」
俺「そうなのか?」
ムーサ「そう。だから見えないの!わかったか?後、後ろ見てみろ。」
俺「あっ、、。」
さっきの三体に分かれた残りの二体、オオカミとチーターの姿があった。
ムーサ「あの、オオカミはなかなか手強いぞ。ケンタ、右目をつぶってみろ。」
俺「こ、こうか?。」
言われるがままに目をつぶった。
ムーサ「どうだ?見えるか?。」
俺「見える、、。なんだこれは。」
俺の目の移ったオオカミは青い煙で覆われていた。
ムーサ「オーラだ。強ければ強いほどそのオーラは濃くなっていく。こいつは全然弱いが、こいつらの中じゃ一番強い。おそらく本体はコイツだな。」
俺はオオカミの後ろにいるチーターのを見たが青い煙は出ていなかった。
リリカは、、?
俺「おい、、!。」
ムーサ「あぁ。この女は強いな。」
リリカからはオオカミとは比べ物にならない程の青い煙に覆われていた。
ムーサ「ふふっだがな今のケンタはこの女よりも強いぞ。なんせ俺のーっ」
俺「わかったわかった。それより時間進めてくれ。」
ムーサ「あいよっ!」
リリカ「なぁ、大丈夫か?、、、おい!後ろ!。」
バシュッ
俺は迷わずオオカミの首を切った。
ムーサ「よくやった。ほら消えたぞ。」
チーターの姿もシロクマの姿もなくオオカミの死体だけが残されていた。
パチパチパチパチ
リリカが拍手をした。
リリカ「すごいな。よく本体を見抜いたな。偶然か?。」
俺「い、いやー。あははは。」
ノン「おーーーい!見てたぞ。すごいな。」
ガイザー「すごいな。」
!!!!
俺「悟さん、、、、、、!!!!!。」
そこにいたのは紛れもなく本物の悟さんだった。




