突破の鍵
遅れてしまいすみませんでした。突破の鍵とはなんでしょうね。ではどうぞ!
ボス部屋の扉を開くとそこには大型車ぐらいの大きさの茶色のスライムが佇んでいた。
「おいおい、アイシャ、ビッグスライムってこんなに大きいのか?」
「え?なんでこんなに大きくなってるの?あの時はこんなに大きくなってなかったのに。でもブツブツ・・・」
「おい!おい!アイシャ、落ち着け!トリップするな!」
「は!!!ごめんごめん、驚きすぎちゃって」
「で?これはなんていう魔物なんだ?」
「キングサンドスライムよ。気をつけるべきその弾力性。レッドドラゴンの突進にも耐えると言われてるわ」
「は!?そんなどうやってやるっていうんだ。でもとりあえず一回いつもみたいにやってみるか」
そう言って俺はキングサンドスライムの方に行き、核を取ろうと手を伸ばした。
しかし、弾かれてしまった。
「は!?なんだこの弾力!おかしいだろ!いや、絶対に弱点になるところがあるはずだ」
そう言ってキングサンドスライムを観察する。何処かにあるはずだ。攻略の鍵となる部分が!
そう考えてると・・・
「もう1時間経ってますよ」
「もうどんなに経ってたか。後は任せた」
「はい。任されました」
ということで今度は私が考えてみましょう。まず、この大きさ。人が20人は入りそうなほど大きい。
しかし、ここまで大きくなったのにはきっと理由があるのでしょう。このスライムの要素は何か?
それはスライムには絶対あると言われる外膜、サンドスライムたる証の砂。
この外膜は物理、とかく打撃、刺突には強く、その防御にコスパを割いてるため魔術攻撃には弱い。
しかし、こちらには魔力で纏わせた打撃、ひっかきしかなく有効打にはならない。
ではどのようにして攻略しますか。
「まずは切り裂いてみますか」
そう言って切り裂く。やはり再生しますか。あれ?でも一瞬外膜に穴が開いていたような気もする。
もう一度切り裂くとやはり一瞬だけ穴が開いていました。
・・・・・・・は!!!ありましたよ!突破の鍵が!
「ではここからは速さ勝負といきますか!」
そう言って高速でサンドスライムの横に行き、切り裂いていく。
そして、再生する前にまた切り裂く。これを繰り返していくと・・・
「やはりそうでしたか。あの弾力性は外膜と砂の膨張により発生したもの。砂を失った今その弾力性は無くなりましたか。では決着といきますか」
そう言って最高速で核を取る。
そうしたらシュウと音を立てて、消えて行った。
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