2話 邂逅
これからリアルが忙しくなるので早くて5日に一回になると思われます。
それでもいいって人は読んでくれると嬉しいです。
では、どうぞ!
「あれ?ここはどこ?さっきみんなを避難させてそれから・・・。あー、死んじゃったってことか」
「え?いや私は実験台にさ・・れ・・・たはずです。・・・?はい。ちょっと待ってください。
状況を整理しましょう。私は貴族の転移魔法の実験台にされたはずです」
「いや、俺はバスに乗っていて雷が当たって、その後滝城を助けようとして死んだ筈だ。
あれ?そういえば、いつもより声が高いような・・・。あー、あー、あー、うん。高いな」
「さっきから私の身体取ってる人誰なんですか?」
「そっちこそ誰だよ」
「私はイロスです。そちらは?」
「俺は佐藤優。だず、整理しよう。ここはどこだ?そして何故君はここにいる」
「私にもわからないんですよ。さっきも言いましたけど、私は貴族の魔法使いの転移魔法の実験台にされてここ
に飛ばされて、ここがどこの大陸なさえわからない状況で。それでそちらはバスとか言ってましたけどバスって
なんですか?」
「バスっていうのは簡単にいうと大人数を目的のところに送る鉄の塊かな?で、俺はバスが雷の影響で燃え上がっ
て、出たはいいんだけどバスがこちらに倒れて来てそのまま包まれて死んだって感じだ。滝城は生き残ったのか
な?これで死んでたら俺の努力は無駄だな」
「へー、そんなんことがあったんですね?お?記憶の定着が進んでますね。へー、あなたもですか。何の因果か私
たちは性格が一緒みたいですね」
「文字通り世界が違ても、俺たちみたいなのはいるんだな。ていうか、なんでゴスロリワンピ来てるんだ?いや、
理由は言わなくていい。でもこれだけは言っておきたい」
「はい。言わなければならないことがありますね」
「"このロリコンバカ貴族めー"」
「あれ?なんかポカポカするな」
「はい、なんでしょう?あれ?もう切れちゃいましたね」
「なんだったんだろう。ていうか、脱線しすぎたな」
「はい、そうですね。状況を知ってそうな人もいますし、その人に聞いて見ましょうか」
そう言ってこちらに近づいて来たのは精霊だった。
「話は終わった?もう、1時間も待たされただけど?こめんないとないわけ?」
「特に」「右に同じく」
「そういえば、二人ともそういう性格だって。あの方言ってたかしら。まあ、いいや。それじゃあ、早く用事済ま
せようかしら。まず、はい、これを受け取って。それはインスタントスキルカード。内包するスキルは鑑定。
あ、一回限りだから慎重に、ってもう使っちゃったか」
名前:イロス 性別:女性 年齢10歳 Lv1
種族:人間
称号:転生者、転移者、迫害を受けし者、嘘つき
HP:40
MP:100(40)
STR:60(120)
DEF:200
AGI:100000
スキル:環境順応 心の鎖(呪い)
魔法:
環境順応
その環境や状況に応じてスキル保持者を変化せていく。徐々に適応され1ヶ月後に完全に適応する。
心の鎖(呪い)
感情が欠落したものにつく呪い。呪いの効果は身体能力50%低下。
感情を取り戻す度に成長限界が増す。現在の成長限界はLv1
「何これ?スキル?心の鎖?この(120)とかは?AGIが100000ってどういうこと?」
「ちょっと、ちょっと落ち着いて!順に説明するから。まず、スキルって言うのはこの世界のどんな生物だろうが
一つは持ってるもの。その能力は技能系、攻撃系、万能系と分かれてて、あなたのでいうと万能型ね。で、心の
鎖はあなた達が心から感動した、怒ったりしたら鎖が一本解かれて成長限界がLv1上がるわ。鎖は体に魔力を通
すと見れるわ。魔力がわからないの?じゃあ、手を貸して」
そう言われて、俺は手を出した。
「じゃあ、流すから感覚掴んで」
そう言うや否や精霊から何かが流れ始めて来た。これが魔力か。集中してそれを辿っていく。集中してると、
「ーーーーーー、はー、はー、はー」
「いいね!感覚掴めたんじゃない?」
「うん。ありがとう、早速見てみるか。え?50本ぐらいないか?」
「うーんとね、100本もあるよ。頭の周り、首回り、服の中とかにもあるから」
「うわっ、本当だ、って100本ってことは100回もしなきゃ解けないんだ」
「で、ステータスの(120)は優が表に出た時のステータスで、()ついてない方がイロスのね。AGIに関しては元
からよ。日常生活に支障が出ない程度にあの方が抑えてくれてたんだよ。これで質問は以上かしら?」
「じゃあ、さっきから言ってるあの方は一体誰なの?」
「あの方はこの世界の主神であるイーリス様よ。私はあなたの守護を命じられた上位精霊よ」
「へー、そうなんだ。じゃあ、契約とかするの?アニメだと『僕と契約して魔法少女になろうよ』って言うけど」
「魔法少女にはならないけど契約はするわよ。じゃあ、名前ちょうだい。
「急に言われても、困りますよ。そうですねー。アイシャ、アイシャなんてどうでしょう?」
「いいじゃない!アイシャ気に入ったわ!ありがとう、優、イロス、これで契約できたわ!」
「え?もう?なんか拍子抜けだね」
「こう言うものなの、仕方ないでしょ」
「じゃあ、これからよろしく優、イロス」
「うん」「よろしく」
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