曇天返詩
今にも雨が 降りだしそうな
そんな季節
歩いた森が 深く滅入って
迷路になる
汗は冷たく 肌は火照って
放って枯れる
枝を踏む音 苔むした石
大志はない
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レシート裏に書いた詩を bi ri
千切って曇り空に投げた bi ri ni
環境に優しい素材でできたインクで
印字された
環境に優しい素材でできたレシートは
やはり
環境に優しい素材でできたペンで
記入された
環境に優しい素材でできた詩なので
きっとうまくそらに溶けてくれるだろう
(書かれた詩よりもはるかに自然に)
環境に良くない素材でできたインクで
印字された
環境に良くない素材でできたレシートは
反対に
環境に良くない素材でできたペンで
記入された
環境に良くない素材でできた詩なので
きっとたぶんいぶつとしてのこるだろう
(書かれた詩のよにたぶんに自然に) 不自然?
詩は自分自身の副産物なので
前者←→後者だとしても
同じように違って世界と混ざる
詰まりは金継ぎの要領で
レシート裏に書かれた詩を ba ra
さらって戻すこともできる ba ra na
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開けた場所の ベンチに座り
前を向けば
木々の後ろに 湖があり
答えになる
「時間の風が 吹いている
ゆるやかに 流れている
時間の風が 吹いている
ゆるやかに 流れている 今」
お読みいただき、ありがとうございました。
次回作にご期待ください。




