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一話 ノイスへ行こう

「意外と魔獣がいないんだな」


アレスは今いる国はアドモス王国という国で善政がしかれているといるのでとても過ごしやすい。


アレスは現在街道を上り、ノイスという町を目指して歩いている。


「ん?、この気配は魔獣だな」

アレスは常人よりも五感が鋭敏なためで魔獣が近づいてくるのに気づいたのである。


「グルルゥ」

すると横の森から狼魔獣(フォレストウルフ)三匹出てきた。



「三匹か、それなら一本で十分だな」


アレスは腰に差してある二本のうち一本を抜いた。

アレスが持つ武器は刀身が反り返っている(カタナ)と呼ばれる武器である。

「グルルゥ」


アレスが使うバハムート流は体に流れている闘気を使い体を強化することによって戦う流派である。

闘気を使うのには魔法と違い詠唱が要らないという利点を持つが習得するがとても難しいという点もある。


アレスは腹の下辺りにある丹田を意識して全身に巡らせていた闘気の配分を変え眼に集めた。

(動きが速そうだが当たらなければ意味は無い)

そう思考している間に狼魔獣(フォレストウルフ)が近づいてきた。


アレスは眼に集めていた闘気を元に戻し地面を蹴って距離を詰めた。

軽く身を捻って魔獣の攻撃を避けてすれ違いざまに切り捨てた

「グギャ!?」


アレスはそのまま振り返り二匹を切り捨てた。


「なるほどこんなもんか」

アレスは自分の技で魔獣を倒せたことに軽い達成感を覚えた。


「他の魔獣が来る前に解体するか」


◆◆◆◆


初めて魔獣を倒してから三日たった。ノイスまであと半日の距離の所まで来ていた。本気で走れば一日もかからないがアレスはあえてゆっくり進んでいた。


しばらく歩いていると剣戟音が聞こえてきた。

「ん?なんだ野盗か?」


近づいてみると馬車を囲んでいる護衛と思われる人達が野盗に押されていた。


(真ん中で指示しているが一番強いみたいだな)


アレスは相手の動きなどから相手の実力を見抜いていた。

(どっちみちアイツらがいると街道が通れないか)

アレスはそう思い護衛の隊長と思われる人に呼びかけた。


「助太刀が必要か!?」


「!?、た、頼む!」

一瞬戸惑った隊長だが、反射的に助けを求めた。


「了解だ」


「な、なんだ?!」

いきなり登場したアレスに盗賊は混乱した。


アレスは一瞬で闘気を全身に纏い前傾姿勢になり突貫した。

盗賊達は咄嗟に武器を構えたが次の瞬間にはアレスは刀を振り抜かれていた。


「「ぐわぁ」」

アレスは一振で二人を倒し相手が混乱している隙をついてさらに四人倒した。

(素早い敵との戦闘には慣れてないか)

俺は刹那に思考した。

「なんだコイツめちゃくちゃ強いぞ!?」


野盗集団のリーダーがそう叫んだ。


「違う、お前たちが弱いだけだ」


アレスはそう言い最後にリーダーを切り捨てた。


「ふぅ、野盗だとこんなもんか」

アレスは刀を鞘に収めた。


「助太刀感謝する」

開口一番に護衛の人がそう言ってきた。


「気にするな困った時はお互い様だからな」

「そうか、そう言ってくれると助かる」

護衛の人がそう言った後


「済まない、主に会ってはくれないだろうか」

馬車で何やら話していた護衛の人がそう話しかけきた。


「構わないぞ」

そう返事したて馬車に向かった。


馬車の中に乗っていたのは金髪碧眼で上等そうな服を来ていたおじさんだった。

(貴族ってやつかな)

アレスはそう思考した後、


「どうもアレス=バハムートといいます」

先に名乗っておいた。


「丁寧にありがとう、私はこの街道の先にあるノイスという町の領主をやっているセグムント=フォン=ガエリオというものだ」


(やっぱり貴族だったか、しかもこれから行く町の領主様か)

ちなみに貴族とはいろんな特権がある代わりに領地を治めている人達のことだ。


「先程は盗賊から護衛の者を助けてくれて感謝する」

いきなり頭を下げてきた。オレは少し混乱した。


「ガエリオ様、頭を上げてください。オレは自分のしたいことをしただけですから」


「だが、せめてお礼をしたい私の屋敷に一度来てはくれないか」


「オレもちょうどノイスに向かっているので構いませんよ」


オレ達は一緒にノイスに向かった。

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