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プロローグ

朝、日が射してきて目が覚める。

カーテンの隙間から射してくる日差しを鬱陶しいと感じつつ布団から出る。





僕はできるだけ傍観者として受け身で生きてきた。

傍観者と受け身で生きるのは相性が良くてとても楽だから。

自分から積極的に動くのは自分でいろんなことを考えなくてはならない。

でも受け身は自分で考えなくていい。

だから最初に入った会社になんとなく居続けている。

楽をしたい。考えたくない。









宝くじでもあたらないかと思いながら家を出る。

いつも通り首に巻いてあるネクタイが気持ち悪い。

出社というのはどうしてこんなに気分を憂鬱とさせるのか。

気分が落ち込むと思考もネガティブとなりいやなことを思い出してしまう。


ネクタイを初めて締めたのはいつだったか。






















何もしたくない。

何もしたくないが、できることならこれから世界がどうなっていくのかずっと眺めていたい。

どんな便利なものが開発されるとか、どこの国と国が戦争をするとか歴史の推移を身をもって体験したい。

僕は傍観者でいたい。

そして、できることならずっと生きていたい。

永遠の傍観者になりたい。




そんなことを考えてぼーっとして周りを見ていなかったのが悪かったのか、頭に重い衝撃が来た。

衝撃が走った場所が少し熱いし、ジンジンする。

何が起こったのかよくわからなが周りがゆっくりに見える。

これが走馬灯か。

意識が沈む。

嗚呼、死にたくない。


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