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足掻く
書けない
また題材探しという体で漫画を読んでしまった
昨日はゲームだ
小説を書いて印税で暮らす
そんな生活はなかなかできそうにもない
田崎あきらは30歳になっていた
高卒、彼女なし、職業なし、バイト経験なし、友達なし
22歳の頃は医学部受験のためと言って予備校にも行っていた
従兄弟が医学生で友達に30歳の人がいると聞いたからだ
自分にもチャンスがあると思って勉強を始めたが、続かなかった
でも自分には何かできると思って信じて疑わなかった
根拠はなく
ただ30歳という歳を超えた頃からなんとなく見えてきたのだ
あ、じぶんは何にも持ってない?
あまりにも遅い気づきだったのだ