雨になれたら…
私は、雨になりたい。
雨だったら、私の想いをキミに伝えてくれるだろう。
そして、いくら鈍感なキミでも雨には気付くだろう。
私は、キミに気付いてもらえる存在になりたい。
雨の前には、月になりたいと思っていた。
だけど、月では駄目なの。
きっとキミは、空を見上げる暇なんてないから、気付かないでしょう…。
そんな事をずっと、考えていた。
そして、辿り着いた答えは雨だったんだ。
雨になれたら…いいのに。
現実、雨になれないのなんて分かっている。
だから、今日もキミを想って涙を流すんだ。
涙は、雨みたいでしょ…?
そんな事を一人で考えていた。