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きもち

 いつの時代も変わらずに、場所が変わっても……貴方は優しい視線で見つめる。

そんな視線を信じる事が出来ず、私の心は揺れた。


 貴方は何も知らない。


 知れば、

きっと離れて行くに決まっている。


もっと時間があれば……


ちがう未来があったはず。


 私は私……だよね。


過去の記憶に左右されず、願うのは……貴方も同じでしょうか?




炎雨


 村を呑み込んだ燃え盛る炎。それは上空へと舞いながら、熱風を巻き起こす。

その光景で自然の力を目の当たりにし、恐れも通り越したのか、諦めや死の覚悟とは違う穏やかさに包まれた。

何もかも忘れて、この炎に身を委ねれば楽だろうか。


 小さな飛び火が降り注ぐ。

炎の量は次第に増え、痛みが自分の罪を赦すような切なさ……

……炎雨…………



寒曇


 4月。

温暖化の深刻な問題を抱える現代……異常気象は春の季節に豪雪をもたらした。

 雪とは無縁に近い温暖な地域。

どれほどなのかと問われれば、冬の季節に風雪を5度でも見かけるのは多い方で、1時間で解けてしまう積雪も珍しい。

十センチの積雪なら十数年に一度だと報道されるような場所。


 空を見上げると雪は止んで……

……寒曇…………



天性


 忘れられない想いがある。

それは死を覆すほどの愛。

望んだのが間違いだったのだろうか。

降り積もるのは後悔。


 目の当たりにしたのは、手に入れたと思った君の心が砕けた瞬間。


それなら……何の為に転生を繰り返す、何のための処罰だったのか。

返答を問う。


 死を願う我に対する希望を踏みにじり、今はただ……君を守護する。

淡い想いを封じて…………


 なおも繰り返す希死念慮。

新たな生命にも必ず死の渇望が備わる……天性…………




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