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氷河
氷河をつるはしで削り続けてはや二百年が経った。その間に、僕の体は疲労や寒さに蝕まれて、ぼろぼろになってしまっていた。つるはしを握り続けた手の皮膚は分厚く盛り上がり、顔は皺だらけで醜く歪んだ。全身の筋肉は軋んだような悲鳴を上げ、骨はもうばらばらになりそうだった。しかし心臓だけは、昔のまま変わらずに瑞々しい拍動を続けていた。僕はこの心臓のために、氷河を削り続けて来たし、これからも永遠に削り続けるのだ。
氷河をつるはしで削り続けてはや二百年が経った。その間に、僕の体は疲労や寒さに蝕まれて、ぼろぼろになってしまっていた。つるはしを握り続けた手の皮膚は分厚く盛り上がり、顔は皺だらけで醜く歪んだ。全身の筋肉は軋んだような悲鳴を上げ、骨はもうばらばらになりそうだった。しかし心臓だけは、昔のまま変わらずに瑞々しい拍動を続けていた。僕はこの心臓のために、氷河を削り続けて来たし、これからも永遠に削り続けるのだ。
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