モヒ「主人公こそ個性的であるべきやと思う」
ザキ(山鷺)……アニメオタク。アニメでは、お気に入りのキャラに感情移入して見るタイプ。そのキャラが作中で死亡したりすると、本人もしばらく動かなくなる。でも続きは意地で見続ける。その場合はもう誰にも感情移入しない。怖くて。
モヒ(元木)……マンガオタク。マンガでは誰にも感情移入せずに第三者視点で読む。それが理由かはわからないが、作中のキャラにガチ恋したことがないため、二次元ガチ恋経験者のことを宇宙人だと思っている。ゼンゼンリカイデキナイヨ。
ロキ(興梠)……ラノベオタク。ラノベでは、一人称なら主人公に感情移入するタイプ。三人称だと場合による。生い立ちが不遇な主人公とか、後になってから重たい設定が出てくる主人公にはイマイチ感情移入しきれないのが悩み。どうせなら作中世界にどっぷり浸かりたい。
モヒ「最近読んでるマンガのさぁー」
ザキ「おん?」
モヒ「主人公が優柔不断すぎて、続き読むの苦痛やねんけど」
ザキ「あー、ハーレムものの主人公とかやと、あるあるやんな。しゃあない」
モヒ「いや、バトルものやけど」
ザキ「バトルものの優柔不断系主人公って何?」
ロキ「バトルものでも恋愛要素あるの多いやん。そういうことやろ」
モヒ「いや、バトル展開が優柔不断」
ザキ「いよいよ意味がわからん」
ロキ「もうそれは、そういう展開が楽しい人用の作品なんとちゃうかな」
ザキ「それやな」
モヒ「まあ読み続けんねんけどな」
ザキ「今までのくだりなんやったん?」
ロキ「愚痴りたかっただけやなぁ」
モヒ「すまんて。でも、読み続けるにあたって、ヒロインの魅力だけでは足らんと思わん?」
ザキ「それはそう」
ロキ「むしろ主人公に共感できるかどうかが大事やんな」
モヒ「え、共感とかいる? 俺は見てて面白い主人公がええんやけど」
ザキ「ふむ。そういう考えもあるか」
ロキ「ザキは?」
ザキ「何が?」
ロキ「主人公に求める要素」
ザキ「あー…………。…………。……カッコイイこと?」
モヒ「悩んだ割にありきたりやな」
ロキ「もっとおもろいこと言えよ」
ザキ「無茶振りがすぎる」
モヒ「まあでも、実際問題『憧れるタイプの主人公』って大事よな。バトルものでも、多少アホでも強くて信念持ってるタイプの主人公は好感持てるし」
ロキ「スポーツものにもあてはまるな、それ」
ザキ「せやろ?」
モヒ「ドヤ顔腹立つからやっぱなし」
ザキ「辛辣がすぎる」
ロキ「具体的にはどんな主人公を想定したん?」
ザキ「『〇NE PIECE』のル〇ィとか。『名〇偵コナン』の工〇新一とか」
ロキ「『〇NE PIECE』の伏字がトリッキーすぎる」
モヒ「そこは江戸川コナンって言うべきやない? 主人公やねんから」
ザキ「同一人物やからええやん」
ロキ「あとは『ド〇えもん』のド〇えもんとか?」
ザキ「……憧れるのはちょっと難しいかなぁ。一家に一台欲しいけど、なりたいかと言われると……」
モヒ「主人公、の〇太くん説については?」
ロキ「タイトルになっておきながら主人公やないなんてことある?」
モヒ「部活を辞める桐〇くんは主人公ちゃうかったような?」
ロキ「あれは例外。そういう意味ではホンマにインパクトの強いタイトル」
モヒ「結局の〇太くんは主人公ちゃうってことでええん?」
ザキ「グ〇れ」
ロキ「グ〇れ」
モヒ「投げやりがすぎるな」
ザキ「真似すんなぁ!」
ザキ「モヒは面白い主人公がええんやんな?」
モヒ「いや、見てて面白い主人公」
ザキ「どう違うん?」
モヒ「本人は面白いと思ってなくても、外野から眺めてる分には笑えるタイプの不遇系主人公も好き」
ロキ「そうやって聞くと性格悪いな」
モヒ「でも笑えるやん? そこ大事。ただ不憫なだけではあかん」
ザキ「具体的には?」
モヒ「『ト〇とジェ〇ー』とか」
ロキ「あれってダブル主人公なんかな?」
ザキ「一応日本国内ではアニメジャンルやと思うんやけど? 取らんとってくれる?」
モヒ「『おくびょうなカ〇レッジくん』とか」
ロキ「カ〇トゥーン縛りなん?」
ザキ「もう俺はツッコまんからな?」
モヒ「『Sch〇ol Days』とか?」
ロキ「あーハーレムもの主人公に憧れるのは世の男の子のあるあるやんなわかるわかる、とはならない!」
ザキ「悪いことは言わんからやめとけ」
モヒ「俺は憧れる主人公やなくて面白い主人公って言うたから。問題ないな」
ロキ「…………そうか。そうか?」
ザキ「本人がそういうなら外野は何も言わんよ……」
モヒ「最後はロキの番な」
ザキ「主人公に求める要素って何?」
ロキ「共感できること」
ザキ「普通」
モヒ「ありきたり」
ロキ「お前ら一風変わった答え期待しすぎやろ。自分は特に変わったこと言わんかったやん」
モヒ「言わんかったか?」
ロキ「モヒのはなんか違う。そういうことやないねん」
モヒ「難しいこと言うなぁ」
ザキ「敢えて掘り下げるまでもないな。候補めっちゃ思いつくし」
ロキ「髪色選手権の仕返しか!? 根に持ってんのか!?」
ザキ「いや、むしろ前回のみんなの気持ちがようやくわかった。確かにこれは切りたくなる」
モヒ「おお、遂に人の心を手に入れたか」
ザキ「大袈裟すぎへん? 今までの俺はなんやったん?」
ロキ「まあ喋れへんならそれでもいいけど。キリないのは知ってるし」
モヒ「オタクあるある、喋り始めたら止まらん」
ロキ「じゃあ最後ヒメな」
ヒメ「え? さっき最後って言っていなかった?」
ロキ「今日の活動、一言も喋らんと終わる気?」
ヒメ「特にないけれど。……しいて言うなら、ルックスかしら」
ザキ「神は死んだ」
モヒ「この世界に慈悲はないのか」
ロキ「どうせ世の中イケメンしか勝たん」
ヒメ「急に倒れるのやめてもらえるかしら。……別に、主人公は男キャラとは限らないのよ?」
モヒ「どっちにしても慈悲はないな」
ザキ「むしろより残虐なまであるな」
ヒメ「じゃあ、読んでいる間ずっと気に入らない容姿の主人公が画面にいたらどう思う?」
モヒ「……………………」
ザキ「いや負けんなよ」
ロキ「ラノベは主人公のイラストなんてほとんどないのがデフォルトやからな。関係ない」
ヒメ「本当に? 昔のクラスメイトそっくりの冴えない主人公が、学校中の美女美少女から言い寄られているような作品を読んでも同じことが言える?」
ロキ「その場合はたとえイケメンでも耐えられへんから一緒。リアル知り合いそっくりの主人公はすべて滅べ」
ザキ「あまりにも心が狭い」
モヒ「でもめっちゃ共感できる」
ザキ「むしろお前が共感系主人公や!」
モヒ「よっ、俺らの代弁者! みんながお前の味方や!」
ヒメ「バカばっかり…………」
小説家になろう内で作品の宣伝になるようなことを言ってはいけないそうなので、この作品は割とギリギリを責めている気がします。気を付けます。
でも何か言われたら消すかもしれません。あらかじめご承知おきください。