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心のなかに宝石箱を持つということ

君に捧げるための朝

作者: コバコ

朝。


ちいさな囀りに呼ばれたみたいに目を覚ます、明るい陽の光りが優しい朝。


柔らかな布団から出て、冷たい水に苛まれる朝。


少し寒い台所へストーブをつけに行く行く朝。


ぷっくりとした黄身の、ふちのこんがりした目玉焼きをふたつ上手に焼く朝。


豆腐のお味噌汁が美味しい朝。


たまごやきのにおいが、鼻をくすぐる素敵な朝。



君を呼び起こす声のなかに、ありったけの祈りをとかす朝。



全部が君のためのものだよ。


君のための朝だよ。おはよう。





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