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この世界の歴史は、俺が守る!!  作者: 鮎の塩焼き
彼の幼少期
6/13

ほっぺぷにぷにさわりてぇ

視点が変わります。


「攻め入れよぉぉお!」

村の入り口。漆黒の馬に乗り純白の鎧を身に着けた男が叫ぶ。

その怒号に答え、大勢のこれもまた純白の鎧をつけた兵士が小さな村の中へと入っていく。

彼らが目指すは村の中央。白色の建物。真ん中のaのようなマークが目立つ。

「無駄な殺しはするなよ!教会を堕とすことに専念しろ!信者どもは捕らえるだけでいい!」

馬に乗った男はくぎを刺すようにそう言い聞かせた。

男はこの場を戦場を指揮しているように思える。

男は教会を睨みつけ眉間にしわを寄せ般若の形相を浮かべている。

『早くイルワの信者どもを捕らえ生まれた息子の元へと帰らねば。あぁかわいいだろうな。ぽっぺぷにぷにさわりてぇ。娘にも早く会いたいなぁ。大きくなったがなぁえへへ』

外見と内面は大きく違っているようだ。


兵に移る


「俺たちの任務はこの村を拠点としているイルワ教を再起不能にすることだ。隊長が言うように殺しや略奪が目的ではない!」

先に教会へ向かっていった兵とは別の二人組が遅れ歩いてやってきた。

叫んだ男は禿げており、厳つい顔をしている。

その隣を歩く男は頭に手を組み揚々と歩いている。

「わかってますよ。リーダー。だからこうして扉を丁寧に叩かせて降伏を求めてんでしょうに」

リーダーと呼ばれた男はため息をつく。

「お前に言ってない。先行に言ってるんだ」

睨みつける。顔が元々厳ついためその眼光が余計恐ろしく思える。

「おお怖い。俺も一応リーダーの部下なんすけどね」

「ローク・スタバリー。無駄口をたたくな」

「あいあい。セリド リーダーさん」

ロークとセリド二人はこの教会を堕とす作戦の主要人物でもあった。

ドンドンドン

「扉を開けろ!扉をあけ降伏しなさい!」

「なーにやってんの?あんたさん」

「あっロークさん。さっきからこうしているのですが奴らからなんの反応も無くて…」

「こういうのはな気迫よ。気迫。こうやってな!」

ガン!!

ロークが扉を叩いていた兵に教えるように扉を強くたたいた。すると

「あっ。やべ」

扉があった場所にはすでに何もなくその扉は教会の奥へと吹っ飛んでおりステンドグラスにぶっ刺さっている。教会の中には杖や剣、槍を構えた信者たちが口をぽかんと開けておりその異常さに驚いている。

それは兵も同じのようで信者たちと同じように口をぽかんと開けていた。

「すっ。すすめぇぇぇえ。信者を捕らえろぉぉお!」

数秒空いてセリドが命令を下す。

「「う、うぉぉぉぉぉお!」」

こうして彼らの戦いが始まったのだ。


騎乗の男に移る


「おい。何だ。扉が吹っ飛んだぞ。」

「ロークの奴がまたやらかしたそうですよ。今、戦闘に入ったようです。」

「はっはっは。またあいつか。さすがに馬車を殴り飛ばす怪力は違うな」

「ミラート様。笑っている場合ではありませんよ。作戦はどうなるんですか?」

「心配するな。想定内。というか結果こうはなっただろうに。時期が早まっただけよ。それよりも避難はできているか?」

「はい。ミラート様。教会外に居たものたちの避難は完了しています。ただ…」

「ん?」

「彼らの状態が非常に良くありません。洗脳が大分浸透してしまっているようです。これは随分と特殊な物ですから、おそらくこの教会には相当な手練れがいますよ」

「手練れか」

騎乗した男。ロージック・ミラートか馬を動かした。

周囲の空気が変わったのもその時からだ。

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