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この世界の歴史は、俺が守る!!  作者: 鮎の塩焼き
彼の幼少期
5/13

自分まだ幼いんで。遊びはまだむりっすね

ガチャ。

扉が開いた。

けもみみメイドさんは朗読を辞め、入ってきた人物に礼をする。

着飾った淡い水色のドレス。青い髪に、緑の瞳。

自分の母親だ。

メイドさんたちの反応や服装そして初期は母乳を飲ませてくれていたのでそう判断した。

この家で偉い人。だから自分の母親。だがこの人の情報は黒髪メイドさんよりも少ない。

数日に一度程しか来ないからだ。しかもいつも着飾った姿で来ることから仕事の合間に来ているのではないかと勝手ながら考えている。自分の家でこんなドレスに外向けみたいな化粧はしないと思う。

古典で旦那をいつでも美しい姿で迎えられるように化粧している女性がいたので一概にそう言い切れないが…

母親は自分に近づいてそっと抱き上げほっぺたにキスをして自分の顔を見ながら頭をなでなでしほほ笑んでいた。ゆっさゆっさと揺れる。この人に抱っこされるといつも眠くなるんだよな。うとうとしだした時またベッドに戻された。うとうとしてしまったが時間でいうと10分もなかった。

母親はバイバイと手を振ると部屋から出て行った。スキンシップの時間が少なすぎる。

「あうあうあうゎ」(母親の愛情は大切なんだぞー。けもみみメイドさんを母親にしちゃうぞー)

そう愚痴った。まさか赤ちゃんがこんなことを言ってるとは思うまい。

さて、母親がいるなら父親がいるはずだがそれらしき人物とは出会ったことがない。

貴族ならば仕事に出ていると考えるのが当然だが、この家には帰ってきていないのだろう。

王都でなにか役職をもっているか、戦争中なら納得だ。いまの自分にはどっちかなんて分らんが

できれば前者であってほしい。

父親にあって美術品の保存方法について文句言ってやる。

そういえば男を数十人見た。

髭を生やしたtheセバスチャンみたいな人。

兵士っぽい人などなど。

だが割合的に女性が多いような気がする。


そして自分の兄弟についてだが…いる。

5歳ほどと7歳ほどの女児。

こちらは何度かお散歩中に出くわしたりしている。

部屋に直接来たことは無いが二人は庭でよく遊んでいるのを見かける。

出会ったときは黒髪メイドさんが腰をひくくして二人に身長を合わせ自分を見せる。

5歳のほうは母親譲りの青い髪に黒の瞳のお姉さま。

7歳のほうは黒い髪に母親譲りの緑の瞳のお姉さま。

5は活発に思え、7は静かな感じだ。

なんとか遊びに誘おうとしているが黒髪メイドさんと二人に就いているメイドさんに何か言われてしょんぼりしている。

自分まだ幼いんで。遊びはまだむりっすね

これで自分が出会った人の整理は終わりだが、

自分の容姿については鏡を見て分かった。

赤ちゃんなんで前と容姿の違いは分からないが黒髪、黒目の日本人的ではあった。前みたいな顔にはなりたくないな。

そういえばここから父親がなんとなくだが黒髪、黒目なんじゃないかと思っている。だから自分は父親似?なのだろうか。



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