9/11
揺らいでばかりの正義を今一度
私は淡々と歩みを進める。
行く先は遊園地
小さい頃に笑ってる子供を眺めて
指を加えてた。羨望の思いで
今は何も思わないと言えたらよかったのに
この生きる中で成熟できてたら
笑えてたかもしれないのに
観覧車、メリーゴーランド
人が作った夢の場所。だけど私の居場所は
ここになかった。
彼女は私にとっての遊園地。
ずっとここで笑っていたいと思えるような
いつだってその人の前だったら
笑顔を生み出せた。
装填を確かめる。
今日は夢を壊すのとわかったら
今まで生きていたくなかったのに
彼女はいたんだ。
柔らかく佇む彼女に
銃を突きつける。
軽い、厚い引き金。
これまでの私を決別し、
空虚なこれからを自らの手で作るのか。
刮目しろよ。私はこれから
一人の人間を殺すんだ。
割りきるのではなく、
自分を正当化しないように
傷を刻んでたしかめた。




