今日、俺は異世界転生する。
初投稿です。ぜひ読んでいただけたら嬉しい限りです。
「よし、今日はこの辺りで終わっとくか」
パソコンの左上には1:30と映っていた。
「今回のイベントは昨日の15:00から始まったから
10時間と30分しか周回してないのか...」
俺はもう少し続けようとしたがそこで一通のメールが
届いた。こんな時間に誰だと思いつつ開くと
「ごめん!神介くん、明日のバイト代わってくれない?」
バイト先の少し年上の先輩、さくらさんからだった。
さくらさんはバイト内ではみんなのマドンナで、人気者
だった。そんな人がメールを送ってきたので驚いたが、
内容はバイトを代わってくれ、だ。焦ることはない。
「全然大丈夫ですよ!僕で良ければ代わります!」
こう送り返した。しかし後から見返すと前のめりに
なっているような文で恥ずかしくなり、送り直そう
としたが、
「ありがとう!じゃあ明日の8:00ね!」
と送られてきて俺は
「了解しました!!」
とすぐ送り返した。緊張からかさっきからか!を入れ
すぎている気がするが送ってしまったものは仕方ない。
8時からなら今日は早く寝なければな...
チュン!チュンチュン!
鳥の鳴き声で目を覚ました俺はとっさにスマホで時間を
見た。そこには8:15と映っている。まずいと思ったが、
一周回って落ち着いている俺は飯を食って家を出た。
バイトへ向かう道にある公園の時計は8:40だった。
寝坊してまずいということを忘れかけていたことを
思いだし自転車のスピードを上げた。のんきな自分
に腹が立ち全力疾走したが前は交差点で赤信号だった。
舌打ちをしてブレーキをかけた。
だがしかし、ブレーキはなぜか効かなかった。俺の全身
に寒気が走る。交差点まで約5メートル、4、3、2、1..
「クッ...ん?」
俺は目を覚ました。
辺りを見回したが暗くて何も見えない。
「ここは...どこだ?」
そう言うと瞬時にどこからか返答が来た。
「ここは様々な世界の狭間です。」
え?としか思い浮かばなかった。意味が分からない。
世界は複数あるのか?この雰囲気もしかして異世界転生
できるのか?
「ウフフ..察しがいいですね。」
「うわっ!?心を読まれた!?」
俺は驚いた。心を読まれる当然初めてで、変な気分だ。
急に非現実的なことが起きて情報が整理できない。
待てよ...異世界転生するということは...
「俺って..死んだのか?」
「ええ、死にましたよ」
何そのあっさりとした言い方。それはそうとして色々
聞きたいことがあるのだが、とりあえず
「あなたは誰ですか?」
「私は名もなき新米女神です」
女神に新米なんてあるのか...じゃあ次は
「異世界転生して何をするのですか?」
これだ..これがすごく気になる。俺が読んだ小説じゃあ
みんなチート持ちになって無双してハーレムの最高の
生活じゃないか。
「魔王討伐をしてほしいのです。その説明を今からしま
すね。まず...」よし、これでおれの人生はバラ色、
なんだか涙が出てきたよ、これからの生活を考えると
嬉しくてね!
「では転生しますよ。」
「はい!」
いい返事でよろしいと言って女神は何か唱えた。そして
俺は光に包まれてサラサラと消えていった。
俺は今日、異世界転生する。
きっとこれからはチート能力で無双してハーレム!
ああ、楽しみだ...
ここまで読んでいただきありがとうございます。
これからもどんどん連載していこうと思うので
またお越しくださると嬉しい限りです。