第4話 7人の小人との共同生活
白雪姫が7人の小人の家に住み、貧しい寮生活が開始されていた。小さなワンルームアパートの寮に、白雪姫と講師の小人が住んでいるのだ。王妃様は変装して学校へやって来ていたが、寮の場所についてはまだ知らなかった。白雪姫によって、巧妙に寮の場所が隠されているのだ。
「雪ちゃんが住んでいる寮とやら、いったいどこにあるの? 本当に大丈夫なのかしら? まさか、ヤバイ男達の根城なんて事は……。まだ学校が始まってもいないのに、雪ちゃんが傷物にされていたら、学校関係者をkillしないといけないわね」
王妃様は、学校が用意している寮をシラミ潰しに探して行った。兵士達では、居場所が分かっても正直に答えない可能性があると思い、自らの足で探す。その頃、白雪姫は王妃から解放されてのびのびと暮らしていた。王妃の監視から逃れて、下着姿でウロつけるのだ。
「奴隷小人『カカオ』、カフェオレを持って来なさい。ちゃんとコーヒーとミルクを均等に割った砂糖入りのやつよ。あっ、奴隷小人『ブルー』、そのテーブルはこっちへ置きなさい。奴隷小人『レッド』、もう少し優しく肩を揉みなさい。ちょっと痛いわよ?」
白雪姫は、椅子に座って教師の小人を奴隷小人と呼び、自分の世話をさせていた。他にも奴隷小人『グリーン』は食事の準備をして、奴隷小人『パープル』はお風呂の準備を、奴隷小人『イエロー』は洋服の整理に明け暮れていた。
「ふー、一人暮らしも楽じゃないわ。こうしている間にも、王妃の手下が偵察に来てるかもしれないし……」
白雪姫が優雅にカフェオレを飲んでいると、奴隷小人『ブラック』が慌てて彼女に報告をして来た。彼は、白雪姫に怪しい人物が近付いて来ないかを偵察するように言われていたのだ。怪しいローブを着た女性が近付いてきたので、その事を白雪姫に報告してきたのだ。
「白雪姫様、怪しい魔女がこの屋敷へ近付いて来ます。あと1分ほどで、ここまで来てしまいます」
「ちっ、奴自身が来たか。私がここに居ることがバレると、彼女は毎日来るわよ。あんたらも、私と如何わしい関係になったと妄想されてkillされるのは嫌でしょう? 分かったら、私はベッドで眠っているから、全力で追い返しなさい! 絶対に部屋の中へ入れてはダメよ! 私と一緒にいたことが判明した時点で死刑確定よ!」
こうして、白雪姫は自分が持ち込んだフカフカのベッドに身を包み、着替えをしてぐっすりと眠り始めた。可愛いパジャマに身を包み、見た目はまるで天使のようなお姫様だった。小人達は姫様の無茶振りに対して、なんとかしようと対応策を考え始めていた。