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D3-1



まどか達は、エミリオ邸の森の祠に出た。

するとメグミが、みんなに声をかける。


「ねぇ、待って。みんなリュウジュの実を食べてから行こう。」


「なるほど。バンパイアの支配を防ぐには、いい選択だな。そうしよう。ハンス、少し予備を取っておいて。」


「承知!」


するとそこに、声をかける者がいた。


「おやおや、いかにも今から決戦ですよと言うオーラだな。」


「まどか、自分達だけで行くつもり?武王軍の兵士達も、全力で来ると思うよ。そいつらの足止めくらい、僕達にやらせてよ。」


「シルバ!エミリオ!」


「島を取り戻す戦いでしょ?王を名乗る以上、動かない訳にはいかないよ。」


「それにな、ついてくるなと言っても聞かない連中が他にも居てな……」


「聖女様、いや、冒険者まどかとMJ2のみんな、冒険者の支援をするのが、ギルドってもんだ。」


「漁師ギルドも、丘に上がったら役立たずなんて言われたくないからな!町の連中の避難は、俺達に任せてくれ。」


「お前ら……決して命を無駄にするなよ!必ず生き残って、また宴しよう!」


「「よっしゃ行くぞー!!」」


程なく戦闘準備は整った。シルバの指導で練度も高い兵士達。最初からフル装備の冒険者達。連携の取れた漁師達。それぞれが持ち場に付き、一斉に行動を開始した。


「まどか!まどか達はバンパイアに専念してくれ。軍は僕達で抑える。シルバは、武王を頼む!」


「ありがとうエミリオ。」

「王の勅命とあらば、このシルバ、必ず武王を抑えてみせます!」



-斥候の冒険者の誘導で、武王邸を包囲して行く。六つに分けた軍に、それぞれ冒険者を振り分けていた。


「ちっ、気付かれたか……」


武王邸から一軍が湧き出てくる。いよいよ戦闘開始だ。


「冒険者達よ、後は任せてくれ。一番隊、かかれぇ!」


「「「うぉーっっ!!!」」」


「どうします?ステラさん。」


「お前達、今後もチコの町で冒険者やりたいんだったら、無様は見せるんじゃないよ!あたしらはあたしらのやり方でヤルだけさ。派手に行きな!」


「「「うぉっしゃぁーっ!!!」」」


「始まりやがったな。」


「クリシュナ、こっちは粗方避難は終わった。」


「よし!逃げ遅れた者が居ないか、くまなく探しながら、俺達も行くぞ。武王の兵士達が漏れ出て挟撃されたら面倒だ。出てきた奴らを片っ端からぶっ倒せ!漁師の底力、見せてやんぞ!」


「「「おぅ!」」」


それぞれが、それぞれの思いで戦う。だが行き着く思いは同じ。自分達の島を取り戻す為。そしてその思いを託した少女達の為……



-まどか達は武王邸の裏に転移した。


「ハンスとコバルトは、リンドー救出。残りは武王の所まで一気に行く。シルバ、頼んだよ。」


「あぁ。シンバのやつ、バンパイアなんぞに落ちぶれおって……あいつは俺が止める!」


「よし、突入!」


まどか達は突入後、二手に分かれた。途中出会した兵士は、ジョーカーが当て身で気絶させ、マリアが糸で動きを封じる。ハンスは不可視化で兵士達の間を抜き、チェリーは眠りや麻痺の術を使った。武王の命令で動いているだけの兵士達を 無駄に殺さないというまどかの指示だった。


『まどか様、牢獄に着きました。リンドーを救出して、そちらに向かいます。』


『わかった。気を抜くなよ。』

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