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A1-4



そのまた翌日。


この世界での住民登録的な物がどうなっているのか、買い出しのついでにギルドで聞くことにした。

ロビーに入ると冒険者達は道を空け、直立不動になる。

テンタクルズ討伐の噂が広がり、旅の商人から、帝都の事件を聞いた冒険者が話を拡散したものだから、失礼があってはいけない!と、皆緊張しているのだった。変な尾ひれが付いてなきゃいいけど……


受け付けのお姉さんが、青い顔をして飛んで行った。どうやら、テンタクルズを鑑定したおばちゃんを呼びに言ったらしい。おばちゃんが来ると、まどか達を手招きした。


「ここじゃあ、なんだ。上に行こうか。」


おばちゃんに連れられて二階に上がる。部屋に入ると、執務室だった。


「よく来たねぇ。あたしゃ一応ここのまとめ役だ。他のギルドと違って、この国では武王が名誉ギルドマスターってことになってる。まぁ補佐だねあたしゃ。ステラと呼んどくれ。」


どっかと椅子に座り、まどか達にそう言った。


「それで?今日はどうしたね?」


まどかは、屋敷を買ったこと、住民登録のこと、旅は続けること、その他色々尋ねた。


「そうかい。まず家を買うのは問題ないよ。一応教会には報告しときな。住民の台帳つけてるから。あとは仕事だねぇ。あんた達は、他所のギルドの冒険者だろ?」


「はい。みんなバラバラだけど。」


「へぇー、珍しいね。パーティじゃ無いのかい?」


「パーティですよ。」


「パーティ登録は?」


「パーティも、登録必要なの?」


「いや、必要では無いんだけどね……じゃあこうしよう。ウチでパーティ登録したらいい。ウチの所属のパーティとして、教会に報告するんだ。どうだ?」


「私達は構わないけど……」


「安心しな、べつにギルドに縛り付けられる訳じゃない。登録すりゃ身元の保証になる。教会への報告も問題ないだろう。早速カードを発行するよ。」


ステラは、水晶の部屋へ案内する。まどか達は、一人一人水晶に手を翳す。メグミが手を翳した時、


「そ、そんな!まさか、こんなの見たことが無いよ!」


それは職業選択の一覧。狩人や弓術士とともに、精霊使いが表示される。


「ステラ、ここで見たことは、秘密にして欲しい。国や貴族に利用されたり、追い回されるのは御免だ。」


「わ、わかった。あたしもギルドを預かる身、冒険者の秘密は守るよ。じゃあ、職業は……弓術士にしとくかい?」


「そうして下さい。」


まどかとメグミは、ステラに頭を下げた。ジョーカーは、問題無く執事と登録された。


「これでよし。パーティの名前は?」


「「「MJ2!」」」


「わかった。登録完了だ。」


四人分のカードが出る。皆はそれぞれ自分のカードを取った。


「なるほどねぇ……テンタクルズも狩れるわけだ。もしメンバーが増えることがあったら、どこのギルドでもいい、登録しておくれよ。追加出来るから。」


「わかった。ありがとうステラ。」


パーティ名:MJ2 【ランクB】

メンバー名:まどか、魔闘士

メンバー名:メグミ、弓術士

メンバー名:ハンス、斥候

メンバー名:ジョーカー、執事

ギルドマスターの名において、上記の者達を

冒険者パーティと認める

ギルド名:リヴァイアサン 名誉マスター:シンバ

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