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熊本地震  作者: ちびひめ
8/20

避難

私たちは迷っていた。


相方の家は佐賀にある。そこまで避難するかどうか、だ。


明るくなってきて、同じアパートの人と話す機会ができた。


そこで初めて断水していることを知ったのだ。


昨日の夜まではトイレは普通に流れていた。

あれは最後の水だったんだろう。


私たちは決意した。

みーちゃんもいるし、水は死活問題だ。佐賀に避難しよう。


私は独り暮らしの母を誘ったが、母は猫がいるため避難できないと断ってきた。


私たちは冷凍食品や冷凍していたお肉などをクーラーボックスに詰め込んで、アパートを後にした。

冷蔵庫にものは入っていたが、安全のためブレーカーを落として出発した。


出発時、開いていた近所のコンビニに立ち寄ったが物はほぼない状態で、冷凍食品なども売り切れてしまっていた。

そこで購入を諦め、出発することにした。


途中、大きな余震があり、ハンドルをとられたりしたが、なんとか無事渋滞も避けて南関まで抜けた。


みーちゃんの心臓がバクバクいっていて、あまりに相方が心配するので、南関で休憩をとった。

道中、みーちゃんが大をしてしまい、そのゴミもコンビニで捨てた。


コンビニには関所マラソンのポスターが貼ってあり、地元の人とおぼしき人が楽しそうに関所マラソンに参加するんだ、と言っているのが聞こえた。

同じ熊本なのに、コンビニには物資がたくさんあり、陳列棚から落ちることもなく、平和そのものだった。

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