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熊本地震  作者: ちびひめ
6/20

テレビ

私はすぐに姉と妹にメールを返した。そして父と母にメールをした。


母からは数回電話がかかってきており、不在通知のメールがきていた。

相方がスマホで連絡をしてみてくれたが、母はスマホの番号を知らず、出ることはなかった。


「あなたが一番最後に連絡がとれたよ。みんなとりあえず無事。」

姉からのメールにはそう書かれていた。


私は父にも連絡をとった。

すると、大津町を拠点としているはずの父はなぜか天草にいると言い、津波から高台に逃げているところだと返事がきた。

父は一昨日の地震から天草に避難していたらしいが、私からすれば、なぜ津波の危険が高い天草に避難したんだ、と少し苛立った。

とりあえず家族は無事だった。


まだ強い余震がある中、相方は普段使いのPHSを取りに部屋へ戻った。

そして充電器を持ってきてくれた。

みーちゃんは、と聞くと、さっき避難させた位置で固まってる、と返事があり、ちょっとホッとした。


車の中で、数日前に入れたばかりのアプリ、アベマティービーをつけた。

被害は甚大だった。益城町ではほとんどの家が全壊していた。ニュースは繰り返し同じことを流していた。暗かったのもあり、被害状況もわからなかったのだろう。


私は娘の無事を確かめるべく、元旦那へ連絡をとった。

娘も家も無事とのこと。

公務員の元旦那は、今から災害時臨時出勤だと言っていた。

同じ公務員である妹も出勤したようだった。


私は公務員をやめていたので出勤せずに済んだ。公務員は台風災害のときも一番に駆けつけねばならない。


テレビをBGMに、私は不安を感じていた。

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