四月十六日
とりあえず避難した私の気がかりはみーちゃんだった。
「みーちゃん大丈夫かなぁ。」
その一言を口にすると、相方は
「様子を見てくる」
と言い、一人アパートの中へ戻っていった。
みーちゃんは寝室の毛布の上で怖くて動けなくなっており、とりあえず私の健康器具と壁の間の安全なところに詰め込んできた、と言い、相方は戻ってきた。
揺れがまだおさまらないうちに、立っていられないほどの揺れを感じた。
強い。
私は地面にしゃがみこんでそれを耐えた。
ラッキーだったのは、仮眠していたから二人とも普段着を着ていたことだった。
四月と言えど、夜はまだ寒く、パジャマでいたら凍えてしまうほどだった。
とりあえずアパートのみんなはそれぞれの車に避難した。
私たちもそれに倣った。
車の中でも大きな揺れを感じた。
サスペンションが効いているので、多少の揺れは凌げた。
私は部屋に携帯を置いてきてしまったことに気がついた。
電気はすぐに復旧していたので、相方がどこにあるかを聞いて持っててくれた。
デスクの上に置いていたのだが、いろんな荷物と一緒になり、一番下にあったようだった。
携帯にはメールが何通か届いていた。
姉や妹からだった。