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熊本地震  作者: ちびひめ
2/20

四月十四日、その時

珍しく早めに食事を終えた私は、茶碗を洗い、相方とパソコンでアニメを見た。


アニメは実に面白いものであり、私は大いに満足した。


九時二十分になり、私は風呂にお湯をはりはじめた。


私は風呂をためる間、タバコを一本吸うのが習慣だ。その日も何も考えず、タバコをふかしに玄関先へ出た。


お気に入りの灰皿はほぼ満杯で、私は一本を実に丁寧にふかしていた。



と、そのとき。


しゃがんでタバコを吸っている私のお尻は突き上げられた。

私はすぐに地震だとわかったが、タバコを吸うのをやめなかった。


地震は大きかった。そして長かった。

最初に突き上げられると、横に揺れた。


それでもまだ私がタバコを吸っていると、相方がドアを開け、

「大丈夫ならよかった。揺れが強いからまだそこにいるといいよ」

と言った。


私は新たにタバコに火をつけると、さっきの地震は強かったなぁ、などと思いながら一本を吸いきった。


地震は長かった。

相方がドアを開けたときはまだ揺れていた。


私は何も気にせず家に入ると、そこはいつもの光景だった。

グラスはそこにあったし、パソコンもそこにあったし、なにも変わりない風景だった。


相方が笑いながら、

「パソコンは死守した。」

などと言い、飼い猫のみーちゃんの尻尾が驚きでクリスマスツリーのようになっているのをみて、笑いながら写真を撮ったりした。

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