追われる
翌日、洗濯などを済ませると帰宅の準備をした。
冷凍食品を買い込んでクーラーボックスに詰めれるだけ詰めた。
水分もねんのため買っておいた。
おばあちゃんにお礼を言うと出発した。
みーちゃんはハーネスで後ろの座席に引っかけられ、後ろをうろうろできるようにした。
しかし、相方が思ったほど甘くはなかった。
みーちゃんは車が動いている間じゅう叫んだ。
動かないと鳴かないのだが、かかるGが怖いのか、音が怖いのか、ずっと鳴き続けて、熊本につく頃にはハーネスが外れてしまい、結局キャリーに詰め込まれた。
帰りついて一番にしたことは水をひねることだった。
水道水はまだ濁っており、飲料水としてはまだまだ使えそうになかったのだ。
しばらく水を出しっぱなしにして濁りをとった。
次にしたことは、寝室の本棚と溜め込んでいた洗濯物を退かすことだった。棚の後ろにものが落ちていたりして、二時間はかかった。
そのあいだ、洗濯物の洗い直しもしていた。猫の毛が一杯だったからである。
洗濯物は三十リッターの袋三袋に渡った。いままで放置していたつけが来たのだ。
洗濯をいれて三時間ほどで寝室はなんとか眠れる状態に復活した。
この日はそこまでで作業をやめた。