避難生活6
それでも夜になってニュースを見ていると目眩や吐き気がした。
元々メンタルが弱く、薬をのんでいるので、避難しなかったらどうなっていただろうかと思う。
他の被災者には悪いとは思うが、外から震災を見つめることができたと思う。情報の提供も。
私が避難した先には水があり、ガスがあり、(普段使わないからカセットコンロだけど)電気もあった。
今回の被災者はスマホで情報を得ていた人も多かったと思う。
特にSNSは役に立った。
お年寄りなどは情報を取れなかっただろうけれど、情報を得た若者がリードすることもできたと思う。
避難所生活はままならないが、生きているだけで充分幸せなのかもしれなかった。
それは本人にしかわからないことだが。
私は回らない物資に苛立ちを覚え、ボランティアとして戻ることも考えたが、精神障害者がそこまで頑張ることができるかと聞かれたら答えれる自信がなかったのでやめておいた。
この日もイオンに買い出しに行き、ドライブをしてもらった。
相方が思い出して言うには、私の情報収集や発信は病的であり、息抜きをしないといけないと切に思ったらしい。
この日は空港近くまでドライブし、有明沿岸線まで足を伸ばした。
帰りにガソリンを入れに行き、洗車した。
いつもと同じ生活が戻ってきたようで嬉しかった。