避難生活2
相方は夕方まで起きなかった。
冷静に振る舞っていたから気がつかなかったが、相当緊張していたに違いない。
五時半になり、おばあちゃんの家に夕飯を食べに行った。
おばあちゃんの家では帰省すると必ずと言っていいほど焼肉が出る。この日の夕飯も焼肉だった。
しかし、疲れているのか思うように食が進まない。
テレビでは繰り返し同じニュースを放映していた。
Facebookのほうがよほどためになった。
おばあちゃんの家では私の座る位置が必ずと言っていいほど、左手隅にテレビがくるようになってしまっている。
無理な体勢でテレビを見ていたからか、私は気持ち悪くなってしまい、早々におばあちゃんの家を後にした。
家に帰ってしばらく横になっているとずいぶん体調が良くなってきた。
義父さんがお風呂を用意してくれており、ありがたみを感じながらお風呂をいただいた。
義父さんは日本酒を用意していた。相方と呑むつもりだ。
私は体調を崩したばかりだったので、義父さんが購入してきてくれていたジュースを飲むことにした。
義父さんが冗談で
「東海大学だけに倒壊」
と言っていたのを洒落になっていないと感じながらテレビを見て過ごした。